【内窓リフォーム】浴室につけるメリット・デメリットは?商品ラインナップから価格目安まで解説

【内窓リフォーム】浴室につけるメリット・デメリットは?商品ラインナップから価格目安まで解説


「浴室の寒さが気になる」そんな方におすすめなのが、内窓リフォームです。

最近、補助金が充実していることもあり、検討する方が増えています。

ところが、浴室の内窓リフォームには、メリットがある反面デメリットや注意点もあります。

そこで、今回は「浴室の内窓リフォーム」について、メリット・デメリットから価格目安、そのほか、DIYや賃貸住宅など多くの方からいただく質問へお答えします。

ご自宅で簡単に価格目安が分かる見積もりサービスも紹介しますので、内窓リフォームを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

このコラムで分かること

●浴室に内窓を設置すると「断熱性・防音性・防犯性」の面においてメリットがあります。

●浴室に内窓を設置する前に、必ずデメリットや注意点も知っておくことが重要です。

●“窓一番”は、1966年創業以来、埼玉県随一の「内窓工事」・「窓リフォーム」・「玄関ドア工事」事例数を誇り、同グループ内には住宅リフォーム専門部署もありますので、総合的にあなたのお悩みを解決できます。



浴室に内窓・二重窓をつけるメリット|タイル浴室は効果大

浴室に内窓・二重窓をつけるメリット|タイル浴室は効果大


内窓は、断熱性・防音性・防犯性を高める上で効果的とされているため、居室へ取り付ける方が増えています。

※内窓の効果については「内窓リフォームの費用と工事内容を徹底解説|戸建住宅・マンションの違いについても」をご覧ください。

内窓リフォームの際におすすめなのが、「浴室への設置」です。

最近のユニットバスルームは断熱性が高いですが、古いタイル浴室は、冬の寒さがかなり気になるはずです。

外気温の影響を受けやすいため、内窓をつけることで、大きなメリットを得られます。

では、浴室へ内窓をつけるメリットを詳しく解説します。

  • 浴室の寒さを軽減できる(ヒートショックの発症抑制)
  • 入浴中の温度低下を抑えられる
  • 音漏れを防げる
  • 防犯対策になる


浴室の寒さを軽減できる(ヒートショックの発症抑制)

内窓を付けると、窓の断熱性が高まり、浴室の室温が外気温の影響を受けづらくなります。

最新のユニットバスには浴室暖房機が備わっているタイプが多いですが、既存住宅の浴室にはまだまだ設置されていないところも多いでしょう。

そのため、内窓で窓から入る冷気をシャットダウンすることが重要になります。

浴室の寒さを軽減できると、ヒートショックの発症も防げます。

ヒートショックは、メディアでも毎年のように取り上げられるため、一度が聞いたことがある方も多いはずです。

暖房を付けた部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動して急激に気温が下がると、血管が収縮して血圧が急上昇し、その後、浴槽に浸かり体が温まると、再び血管が急激に拡張して血圧が急降下します。

この急激な血圧の変化が貧血や意識障害などを引き起こすのです。

入浴中にこのヒートショックによって意識がなくなると、溺死などの事故に繋がってしまいます。

浴室の内窓リフォームで防げるヒートショック
(引用:政府広報オンライン|交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!


65歳以上の高齢者の死亡事故が多く、毎年11月から4月にかけて多く発生しています。厚生労働省人口動態統計(令和3年)によると、高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水の死亡者数は4,750人で、交通事故死亡者数2,150人のおよそ2倍です。冬場こそ入浴時に気をつけてください。

(引用:政府広報オンライン|交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!


そのため、浴室の温度をできるだけ下げず、浴槽に入った時の温度差を小さくすることで、ヒートショックの発症を防げます。


入浴中の温度低下を抑えられる

内窓によって窓からの冷気をシャットアウトすると、入浴中の温度低下や湯冷めを防げます。

なぜなら、室内外における熱の出入りは窓からによるものが大半だからです。

窓から熱は出入りする
(引用:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会|開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?


また、浴槽から立ち上る湯気が窓ガラスに触れて急激に冷やされ、冷気となって降りてくるコールドドラフト現象を軽減できる点もポイントです。

(引用:YKKap|実家のお悩み対策リフォーム


入浴中の温度低下を軽減できれば、追い焚きにかかるエネルギー消費も抑えられて省エネにつながります。


音漏れを防げる

入浴中の音が外へ漏れるのが気になる方も多いでしょう。

内窓には断熱性を高めるだけではなく、防音効果もあります。

そのため、隣家や道路に近い場所に浴室がある方にも、内窓リフォームはおすすめです。

ただし、防音目的で内窓を付ける場合は、ガラス選びなどに注意しなくてはいけません。

※防音を目的とした内窓リフォームをしたい方は「二重窓は防音・遮音効果なし」って本当?実態やおすすめ商品、費用目安について」をご覧ください。


防犯対策になる

警視庁の調べ(令和4年)によると、侵入窃盗の侵入口で最も多いのが「窓(53.5%)」です。(参考:警視庁|住まいる防犯110番

窓からの侵入は、出入りしやすい掃き出し窓を破られるケースが多いですが、浴室のように人目につきにくい場所からの侵入ケースも少なくありません。

内窓が付いていると窓を破る手間が二重になるため、侵入窃盗のリスクを軽減できます。

外窓が透明ガラスで内窓が付いていることが外部から確認できれば、空き巣が侵入を諦める抑制効果も期待できます。

防犯性に特化した内窓にしたい方は、防犯ガラスを採用しましょう。





浴室に内窓・二重窓をつけるデメリット・注意点|結露・カビ・掃除

浴室に内窓・二重窓をつけるデメリット・注意点|結露・カビ・掃除


断熱性・防音性・防犯性アップにつながる浴室の内窓ですが、設置する前に知っておくべきデメリットや注意点もあります。

  • 換気で窓を開ける時の手間が増える
  • 結露・カビは防ぎきれない
  • 窓の掃除手間が増える
  • 古い浴室だと温度低下を防ぎきれない



換気で窓を開ける時の手間が増える

浴室のカビを防ぐため、入浴後に窓を開けておく方も多いでしょう。

その場合、内窓を付けると、その手間が増えます。

窓が重く浴室を跨いで開け閉めするのが大変な方は、注意してください。

ただし、内窓は樹脂製で古いサッシよりも開け閉めがスムーズなので、それほど負担に感じないという方もいます。

気になる方は、ショールームで事前に開け閉めを体感しておきましょう。


結露・カビを防ぎきれない

「内窓を付けると結露がなくなる」と聞いて浴室への設置を検討する方もいます。

結露を防げれば窓周りのカビも生えにくくなります。

ところが、入浴後の浴室は高温多湿な空気で満たされます。

相対湿度が高いと、冬場に室温を高く保っていても、少しの温度差で結露が発生するので、いくら内窓をつけて断熱性が高くなっても、結露を完全に防ぎきることはできません。

【おすすめコラム】
内窓をつけても結露するって本当?原因と対策を徹底解説


窓の掃除手間が増える

内窓を付けると、窓周りの結露は外窓と内窓の間に発生します。

そのため、掃除をしないとその部分にカビが発生する可能性があります。

窓が一重の状態よりも掃除がしづらいため、注意してください。

外窓の気密性が低く、外部からチリや砂埃が入り込みやすい場合も、内窓があることで掃除しづらいと感じる方もいます。

ただし、内窓は気密性が高いため、浴室内が隙間風で汚れるリスクは軽減できます。


古い浴室だと温度低下を防ぎきれない

古いタイル浴室で、壁や床の断熱性が不十分な場合は、入浴していない間の温度低下までは防げません。

つまり、お湯を張ってから一定時間は浴室が冷え切っている状態であるということです。

ただし、最近のユニットバスは天井・壁・床に断熱材が入っているため、窓に内窓を設置しただけで、浴室の室温低下をかなり防げます。

ポイント

古いタイル浴室の場合は、内窓リフォームと併せて浴室全体の断熱工事をご検討ください。

タイル浴室からユニットバスに変えるだけでも、大幅に断熱性がアップします。

私たち“窓一番”は、同グループ内に住宅リフォームチームがあるため、内窓工事と合わせて浴室リフォームもお手伝いできます。






【簡単見積サービス】YKKap・三協アルミ・リクシル価格目安

浴室に内窓・二重窓をつけるメリット|タイル浴室は効果大


浴室の内窓リフォームを検討している方にとって、最も気になるのが「価格」ですよね。

“窓一番”では、30秒で簡単に工事費+製品代の目安が分かる「見積もりシミュレーションサービス」をご用意しています。

ポイント

以下の情報を入力していただくと、お名前や連絡先などを入力せずに、金額がその場ですぐに分かります。

●お好みの内窓メーカー(三協アルミ、YKKap、LIXIL)
●施工場所(洋室、和室、トイレ、浴室など)
●窓タイプ(2枚引き違い、4枚引き違い、FIX、開き、テラス窓)
●お好みのガラス種(単板、複層、Low-E、それぞれ透明や型板、すり板ガラス等)
●ふかし枠の有無(オプション)
●既存窓のサイズ(横幅、高さ)

一度に複数の窓を見積りできるので、家全体の内窓リフォームを検討している方も、ぜひお試しください。


では、参考までに、一般的な浴室内窓の製品代と工事費を見てみましょう。

【見積もり条件】
窓数:1カ所
窓サイズ:H80cm・W120cm
窓タイプ:引き違い窓(浴室仕様)
ガラス:複層型板ガラス(4mm+A11+3mm)ユニットバス用
ふかし枠:なし

矢印
サッシメーカー
(製品名)
製品代
(複層ガラス)
製品代
(Low-E複層ガラス)
三協アルミ
(プラメイク)
50,110円(税別)56,630円(税別)
YKKap
(プラマード)
40,980円(税別)46,740円(税別)
LIXIL
(インプラス)
51,120円(税別)56,720円(税別)
※2024年3月時点の価格です。詳細な製品代はお問い合わせください。
プラス
窓数
(浴室含む内窓設置箇所)
工事代
1〜4カ所50,000円(税別)
5カ所以上工事費無料
※工事場所によって別途費用がかかるがあります。詳細な工事費はお問い合わせください。


ポイント

内窓は、メーカーによって細かいデザインやカラー、性能、ガラスのレパートリーが異なるため、それぞれの特徴を詳しく知りたい方はお気軽にお問い合わせください。






浴室の内窓・二重窓リフォームに関するFAQ|工事期間・補助金・DIY・賃貸

二重窓の防音・遮音効果に関する気になるQ&A|ポリカーボネートでDIY・ピアノや車の音・賃貸物件


最後に、浴室の内窓リフォームに関する“よくある質問”を紹介します。

工事を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

Q.「工事期間はどのくらい?」

A.作業自体は一カ所につき1時間程度です。

内窓リフォームは、「現地調査→発注→設置」の順番で行われます。

  • 【現地調査】細かい採寸や施工場所の状態を確認します。(作業時間:15〜30分/カ所)
  • 【発注】ご注文いただいた後に、サッシメーカーへ発注します。(納期:2週間〜2ヶ月程度)
  • 【設置工事】作業場周辺を養生して、内窓を設置します。(作業時間:30分〜1時間/カ所)

※メーカー納期は時期によって異なります。
※設置工事は荷物の状況や設置場所によって異なります。

このように、内窓リフォームは他のリフォームと比べると短時間で終わるため、日常生活を送りながら気軽に工事できる点も魅力です。

Q.「浴室の内窓リフォームで使える補助金は?」

A.おすすめは「先進的窓リノベ事業2024」です。

住宅の高断熱化は、脱炭素・省エネにも効果があるため、国・自治体で補助金事業を行っています。

その中でも、内窓リフォームに特化しているのが「先進的窓リノベ事業2024」です。

2023年11月2日~2024年12月31日まで(申請額が予算額に達した時点で受付終了)の間に内窓リフォームすると、最高200万円/戸の補助金が受け取れます。

〈おすすめコラム〉
【2024先進的窓リノベ事業】窓の断熱リフォーム補助金を“確実に”もらうためのポイント


内窓補助金




Q.「DIYでも浴室に内窓はつけられる?」

A.DIYでも設置できますが、断熱性・気密性を高めるためには、細かい採寸や調節が必要なので、プロに任せるのがおすすめです。

内窓はホームセンターでも購入でき、設置自体はそれほど難しくないため、DIYで挑戦したいという方もいるでしょう。

ところが、古い住宅は既存窓や建物が歪んでいる可能性があります。

そのため、内窓で断熱性・気密性を高めるためには、細部までしっかり採寸しなくてはいけません。

また、外窓と内窓の距離によっても効果が変わるため、経験豊富なプロに任せるのがおすすめです。

設置件数が多い施工会社の方が、一般の方よりも安く製品を仕入れられる可能性も高いでしょう。


Q.「賃貸住宅でも浴室に内窓はつけられる?」

A.まずは大家さんへご相談ください。

賃貸住宅は、借主に原状回復義務が課せられるため、退去時には借りた時の状態に戻す必要があります。

内窓を設置するためには、窓枠にビス穴を開けなくてはいけないため、退去時に補修費用が請求されるかもしれません。

ただし、大家さんによっては貸主負担で内窓をつけてもらえる可能性もありますし、借主負担での内窓設置を許可してもらえる(原状回復しなくていい)ケースも少なくありません。

そのため、浴室の寒さなどでお悩みの方は、まず大家さんへ相談してみましょう。

【おすすめコラム】
内窓は「効果がない」って本当?効果を高める“10”のポイントを徹底解説





窓・玄関ドアでお悩みの方は“窓一番”へご相談を

経験豊富な施工スタッフ


私たち“窓一番”は、埼玉県でトップクラスの窓・ドア交換工事実績があります。

1966年創業以来、お客様の窓・玄関ドアに関する多くのお悩みを解決してきました。

長きに渡って多くの方にお選びいただいてきた理由は、4つの“強み”があるからです。

「窓一番」の強み

●玄関ドアや窓などのアルミサッシ取扱量は埼玉県内有数の多さで、多くの施工実績があります。

●資材メーカーとの直接取引と自社施工によって、リーズナブルな価格でご満足いただけるプランをご提案できます。

●自信を持って工事を行なっているため、独自の施工保証は「5年間」です。(※製品はメーカー保証対象)

●同グループ内にリノベーションやリフォームを専門に行なっている部門があるため、付帯工事からフルリノベーション、インテリアデザインのコーディネイトまでまとめてお任せいただけます。


細かいオプションや採寸、その他リノベーション工事のご相談も承りますので、まずはお気軽にご相談ください。