内窓は「効果がない」って本当?効果を高める“10”のポイントを徹底解説

内窓の効果は?

一戸建て住宅において、「夏の暑さ・冬の寒さ」を手軽に軽減できる方法として、「内窓(インナーサッシ)」の設置は効果が高いとされています。

また、騒音や結露の対策として内窓設置を検討する方も多いでしょう。

しかし、ブログやSNSで書かれた口コミをみると、それほど効果が感じられなかったという意見は少なくありません。

そこで、数多くの内窓を設置してきた“窓一番”が、効果を最大限得るためのポイントを紹介します。

気になる疑問についてもお話ししますので、窓リフォームを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。


このコラムで分かること

●「内窓の効果がない」と思われる理由は、内窓そのものに原因がある訳ではなく、工事範囲や材料選びのポイントを押さえていなかったことが考えられます。

●内窓の効果を最大限活かすためには、専門家のアドバイスを受けて工事プランを検討することが重要です。

●“窓一番”は、1966年創業以来、「内窓工事」・「玄関ドア工事」・「窓リフォーム」を数多く手がけてきた実績があります。



内窓にはどんな効果がある?

内窓(インナーサッシ)を設置するメリットは、主に5つあります。

「効果がない」と感じる方がいる反面、「設置して良かった」と満足している方は決して少なくありません。

では、メリットをそれぞれ詳しく見てみましょう。


“断熱性アップ”による快適な室温・結露軽減

内窓を設置すると、既存の外窓との間に、大きな空気層ができます。

空気には、高い断熱性があるため、外気の暑さ・寒さによる影響を受けず、冷暖房の効果をキープするために欠かせません。

材質熱伝導率(W/m•K)
※熱の通しやすさ
アルミニウム2.21
ガラス1.00
木材0.12
断熱材(グラスウール10K相当)0.05
空気0.024



内窓のサッシ枠はアルミニウムよりも熱伝導率の低い樹脂製で、ガラスをペアガラスにすると、さらに断熱性が高まります。

そのため、内窓を設置すると、室温を快適な状態に保てるだけではなく、室内外の温度差による窓の結露も軽減できるのです。

結露を防げると、壁紙などのカビを防止しシックハウス症候群の発症を抑えられる他に、柱などの木部を腐朽やシロアリから守れます。


UVカット

内窓へ入れるガラス種類によっては、紫外線もある程度ブロックできます。

断熱・遮熱性能が高いLOW-E複層ガラスは、仕様によって太陽光に含まれる紫外線を70%もカットできるのです。

そのため、小さいお子さんのいるご家庭や、家具や内装材の日焼けが気になる方におすすめします。


防音・遮音性アップ

内窓を付けると窓が二重になるため、外部からの騒音や室内からの音漏れを防げる点もメリットです。

そのため、「赤ちゃんがいるから外の音が入らないようにしたい」「ピアノの練習している音が近所迷惑にならないようにしたい」という方からも、内窓設置のご相談をいただきます。

ただし、ただ内窓を付けただけでは効果が低いと感じる方は少なくありません。

真空ガラスを入れると音の伝導を大幅に軽減できるため、防音・遮音を主な目的とする方におすすめです。



窓からの侵入防止

窓が二重になるということは、その分外部から侵入する際に時間がかかるということです。

また、外から内窓が見えると、侵入者が窓からの侵入を断念するというデータもあるため、抑止力としても効果的と言えるでしょう。

防犯合わせガラスを選べば、さらに侵入されるリスクが高まります。



省エネ性・経済性アップ

内窓設置によって断熱性が高まると、冷暖房の効率が上がって、最小限のエネルギーで温度調節ができ、それをキープできます。

そのため、無駄なエネルギーを使わず光熱費削減につながります。

電気代が高騰している昨今、省エネ性を目的に内窓設置を検討する方も多いです。



ブログ・口コミには「結露・騒音・光熱費」に関する不満も

内窓を後悔する理由とは

内窓(インナーサッシ)設置は、短期間・低コストかつ効果を実感しやすいリフォームです。

しかし、ブログやSNSに書かれた口コミを見ると、「イマイチ効果が実感できない」という方や、「効果がない」と断言している意見を見かけます。

「内窓さえつければ結露が防げると思ったが、あまり改善されない」

「外部の騒音があまり軽減できない」

「部屋の暑さ・寒さが変わった感じがしない」

「光熱費削減を期待していたが、あまり変わらない」


これらは、内窓そのものの性能に問題があるのではなく、工事範囲や材料選びのポイントを押さえなかったことが原因として考えられます。

ポイント

内窓は一見簡単に取り付けられそうに感じられがちなので、DIYで設置する方も少なくありません。

しかし、やはり専門家が採寸・設置するのとでは、効果が全く異なります。

内窓の設置を後悔しないためにも、窓のスペシャリストへ相談することが重要です。


〈関連コラム〉

内窓で後悔してしまう理由とその対策を徹底解説





内窓の効果を最大限に活かすためのポイント

内窓を設置する際の注意点

内窓の効果を最大限に得るためには、設置箇所・材料選びのポイントを押さえなくてはいけません。

そこで、内窓を多数設置してきた私たち“窓一番”だからこそ分かる、“後悔しないためのポイント”を10個紹介します。

設置箇所は空間単位で検討する

一部屋に窓が複数箇所ある場合、必ずそれら全てに内窓を設置しましょう。

「大きな窓だけつけて、小窓はそのままでいい」と考えてしまうと、断熱・結露に対して効果が得られません。

場合によっては、内窓を付けなかった窓に結露が集中して、部分的に状況がひどくなる可能性もあります。

そのため、内窓設置を検討する際は、お部屋についている窓全てをワンセットで検討してください。


内窓と外窓の間隔は7cm前後がベスト

内窓の断熱効果は、外窓との間隔によって変わります。

最大限に断熱効果が発揮できるのは、ガラスとガラスの間が7cm程度空いている状態です。

これ以上広がると、間の空気が熱によって対流し、断熱効果が低下してしまいます。

逆に、狭すぎると空気層が薄くなるため、やはり同様に断熱効果は十分発揮できません。


窓と窓枠の隙間を埋める

断熱性を高めて結露を防ぐためには、気密性も重要なポイントです。

経年変化によって窓周りが歪んでいると、内窓や外窓の周りに隙間ができてしまいます。

これでは内窓と外窓の間にある空気層が効果を発揮しないため、思うような断熱性能は期待できません。

隙間によって効果が落ちることを防ぐために、既存の状態に合わせて内窓サイズを調節し、付帯工事で問題を解決できる「経験と知識が豊富な会社」へ相談しましょう。


結露防止には室内の湿度コントロールも重要

窓の結露は、水分を含んだ湿度の高い空気がガラス付近に滞留し、それが急激に冷やされることで発生します。

そのため、結露の発生リスクを抑えるためには、室内湿度のコントロールが欠かせません。

寒冷地・豪雪地では、内窓を正しく設置していても結露が発生してしまうこともあるほどです。

ただし、乾燥しすぎてはウイルス飛散などのリスクが高まってしまいます。

快適に過ごせて尚且つ結露の発生を抑えられる湿度は、夏と冬とで異なりますので、加湿器などで調節しましょう。

  • 夏:湿度50〜60%(室温25~28℃の場合)
  • 冬:湿度40〜50%(室温18~25℃の場合)




ドアの隙間を埋めて断熱性を高める

内窓を設置した部屋の内装ドア周りに隙間があると、そこから空気が出入りして足元が冷えてしまうケースもあります。

また、廊下や玄関などへ連結しているドアには、その先にある玄関ドアから熱が出入りしていることも。

そのため、内窓設置と合わせて、玄関ドアの取り替えを検討する方は少なくありません。

なぜなら、内窓を設置する施工会社と玄関ドア工事を行う施工会社は同じだからです。

諸経費などを圧縮するためにも、内窓と玄関ドアの工事を併せて検討してみましょう。

ポイント

私たち“窓一番”は、1966年創業以来、埼玉県で数多くの窓工事・玄関ドア工事を手がけてきました。

まとめてご依頼いただくとお得になるサービスもご用意していますので、内窓設置と併せて玄関ドア工事もぜひご検討ください。



内窓で軽減できる騒音は「空気伝播音」のみ

騒音の原因となる音には2種類あり、空気を伝わる「空気伝播音」と、地面などの固体へ振動として伝わる「固体伝播音」に分けられます。

  • 空気伝播音:人の話し声や楽器の音など
  • 固体伝播音:工事現場の音や車の走行音、上階の足音など


内窓で軽減できるのは、空気を伝わる空気伝播音がほとんどで、固体伝播音へはあまり効果がありません。

そのため、固体伝播音の対策として、別途、床や壁、天井への防音リノベーションを行わなくてはいけない可能性があります。

防音目的で内窓を設置する場合は、まず騒音の原因を突き止め、空気伝播音であるかどうかを必ず確認しましょう。


換気口・給排気口を防音タイプに

騒音対策として内窓を設置したものの、あまり効果が感じられないという方は、お部屋の換気口や給排気口をチェックしてください。

開けた状態ですと、そこから音が入っている可能性があります。

ただし、「換気口・給排気口を閉めればいい」という訳ではありません。

換気口や給排気口は、室内の空気汚染を防ぐために必要な設備です。

「騒音対策として内窓を設置したい」という方は、まず換気口・給排気口を一時的に閉めて、騒音が軽減されるか確認してみましょう。

原因が既存の換気口・給排気口であれば、そこに消音材(吸音材)を設置したり、防音フードへ交換したりすると、気になる音が軽減できるかもしれません。



ガラスは目的に合わせて適切なものを選ぶ

内窓に入れるガラスによって、発揮する効果は異なります。

目的に合わせて、適切なガラスを選びましょう。

単板ガラス
(1枚ガラス)

最も安価なタイプですが、ガラスそのものには特に機能を備えていないため、断熱・遮熱・防犯の効果はそれほど高くありません。


複層ガラス
(ペアガラス)

2枚のガラス間に“空気層”があり、それが大きな断熱効果を生み出します。

ただし、シンプルな単板ガラス2枚の組み合わせですと防犯効果は得られませんし、防音機能もないので気をつけましょう。


合わせガラス

2枚のガラス間に“中間膜”を挟んだタイプで、その仕様によって防犯用や防音・遮音用などに分かれます。

ただし、2枚のガラスを貼り合わせるため、空気層はなく、断熱効果は複層ガラスよりも劣ります。


真空ガラス
(LOW-E複層ガラス)

2枚の間の空気層が“真空”になっていて熱も音も通しにくいため、高い断熱性・防音遮音性が得られます。

ただし、ガラス破り防止の中間膜はないため、防犯性はそれほど高くありません。



ガラスは、高性能になればなるほど価格が上がりますが、せっかく内窓を付けても効果が得られないのでは意味がありません。

補助金を活用するなどコストを抑え、より効果が得られるガラスを組み合わせましょう。


築年数が古い住宅は家全体の断熱リノベーションも必要

窓は、住宅において最も熱の出入りがある場所です。

そのため、内窓設置は断熱効果を高めるために有効とされています。

しかし、家そのものの断熱性が低いと、窓だけでは夏の暑さや冬の寒さを抑えきれません。

1992年以前に建てられた住宅には、「旧省エネ基準(断熱等性能等級2相当)」が適用されている可能性が高いため、内窓設置だけはなく、外壁や床下などの断熱リノベーションを併せて検討することをおすすめします。

※ 2016年以降は「平成28年省エネ基準(断熱等性能等級4)」が標準となり、2025年からは新築住宅において省エネ基準(断熱等性能等級4)適合が義務化(断熱等性能等級4)されます。(参考:国土交通省|省エネ基準適合義務化


内窓にカーテンをつける際は結露・熱割れに注意

せっかく高断熱なガラスの内窓を設置したのに結露が軽減しないという場合は、カーテンが原因かもしれません。

冬にカーテンを閉めたままにすると、ガラスの室内側が温まらず、室温との差が生まれてしまいます。

そのため、高断熱なガラスであっても、表面に結露が発生してしまうのです。

結露と併せて「熱割れ」にも注意しましょう。

カーテンが内窓のガラスに密着していると、ガラス中央部と周辺部の温度差が広がって熱膨張差が生じ、それがガラス強度を超えると、一気に割れてしまいます。

内窓のガラスが高断熱であればあるほど熱割れが起こりやすいため、カーテンをつける場合は、ガラスから離して設置してください。

ポイント

「どこにどんな内窓を付ければいいか分からない」「内窓を付けて効果が得られるか心配」という方は、まず“窓一番”へご相談ください。

1966年創業以来培った知識と経験を活かし、あなたのご要望にあった工事プランをご提案いたします。





〈内窓設置に関する気になるQ&A〉ペアガラスとの違いや出窓・天窓の場合

内窓に関する気になる疑問

内窓工事を検討している方が疑問に感じる点を、“窓のスペシャリスト”がお答えします。

ご自宅へ内窓をつけるかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。


Q.「ペアガラスへの取り替えと内窓では効果に違いがある?」

窓の断熱性・防音性を高める方法として、多くの方が思い浮かべるのが、「外窓ガラスをペアガラスに交換する方法」と「内窓を設置する方法」ですよね。

条件が揃えば、どちらも効果が実感できますが、設置場所の状況によって適した方法は異なります。

「ペアガラス」がいい場合

・窓を開ける際に二度手間になるのが嫌

・窓の見た目を変えたくない

・既存サッシが比較的新しい断熱サッシである


「内窓」がいい場合

・既存サッシに断熱性がない、古いアルミサッシである(ガラスが高性能でもサッシ枠が結露する)

・防音性や遮音性を重視する(ベアガラスより内窓の方が効果が高い)

・現状、結露がひどい(ペアガラスに加えて外窓と内窓の間に空気層ができるため効果大)


ただし、既存サッシではペアガラスが入れられないケースや、外窓の納まり方によってはそのままでは内窓が設置できないケースもありますので、施工会社と相談して、適切な方法を選びましょう。


Q.「出窓や天窓にも内窓はつけられる?」

引き違いタイプの内窓であれば、幅広い大きさの窓へ設置できます。

ただし、出窓の場合は外窓と内窓の間がかなり広くなってしまうため、一般的な窓へ設置するよりも効果が薄れてしまう可能性があります。

そのため、施工会社へ現状と目的を十分伝えて、じっくり検討してください。

なお、内窓は垂直方向の壁面に設置するために設計されているため、天窓のような水平方向へは設置できません。

天窓の断熱性能を高めたい場合は、ペアガラスへの交換を検討してください。


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