〈窓の取り替えリフォーム〉“カバー工法”とは?方法や費用相場まで解説

窓のカバー工法とは?


窓サッシの耐用年数は、およそ30年程度です。

それ以上の築年数を過ぎている住宅では、気密性や断熱性が落ちている可能性があります。

実際に、冬の寒さが気になっているという方も多いでしょう。

窓の取り替えリフォームで多いのが、「カバー工法」です。

しかし、「いまいちイメージが湧かない」「価格目安が分からない」というご意見も多くいただきます。

そこで、今回は窓工事のプロが「カバー工法」について、メリット・デメリットや他工法との違い、費用目安、その他気になる質問にお答えします。

窓のリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

このコラムで分かること

●窓のカバー工法は、コスト面・工期面などにおいて、メリットがいくつもあります。

●カバー工法を選ぶ際は、デメリットや注意点も知っておくことをおすすめします。

●“窓一番”は、1966年創業以来、「窓リフォーム」「内窓工事」「玄関ドア工事」を数多く手がけてきた実績があり、リーズナブルな価格でお客様へ“快適性”をご提供しています。



窓の“カバー工法”とは?メリットは?

窓の取り替えリフォーム


窓のカバー工法とは、既存外窓の障子(ガラスがはめられた開閉できる部分)を外し、既存窓枠の上から新規窓枠を被せて、そこに新たな障子をはめる工法です。

(引用:先進的窓リノベ事業|対象工事の詳細


その歴史はそれほど古くなく、20〜30年ほど前から普及し始めました。

最近は、既存住宅の窓取り替えリフォームの“主流”とも言える工事方法です。

その理由は、価格面・工期面・環境面でメリットが多いからです。

  • 付帯工事が発生しないため、総工事費が安い
  • 付帯工事が発生しないため、工事期間が短い
  • 工事範囲がコンパクトで生活への支障が少ない
  • 工事音が小さい
  • 窓の気密性が高まる
  • 窓の断熱性が高まる
  • 窓の開閉がスムーズになる
  • 既存窓と開閉方法を変えられる
  • 廃材が少なく環境にやさしい


木造住宅・鉄筋コンクリート造など、構造種別問わず、窓サッシの枠は壁下地へ直接取り付けられているため、枠ごと撤去するには、周囲の壁を解体しなくてはいけません。

そのため、窓サッシを取り替える場合、通常は当然その部分を復旧する必要があります。

つまり、解体工事の他に、木工事や内装工事などの付帯工事が発生するのです。

一方、カバー工法は既存窓の障子のみを外して、新規サッシを取り付けるため、作業期間・価格・範囲を最小限に抑えられます。

また、既存枠を利用しないため、引き違い窓からすべり出し窓など、開閉方式を変えることもできます。

廃材が少ないので、環境負荷を軽減できる観点からも注目されている方法です。

ポイント

「カバー工法」は、窓取り替え工事だけではなく、玄関ドアや勝手口ドアの取り替えにも用いられています。

最近は窓・ドアリフォームの大半が「カバー工法」です。





“後悔しない”ために知っておくべきデメリット「窓は小さくなる」って本当?

カバー工法のデメリット


カバー工法は、手軽に窓を更新できる方法として施工事例が増えていますが、一方で知らずにリフォームして後悔や失敗と感じてしまう方も少なくありません。

カバー工法の最も大きなデメリットは、ズバリ“窓が小さくなる”という点です。

既存窓枠の内側に新規窓枠を取り付けるため、どうしてもガラス部分の面積が小さくなってしまいます。

サッシメーカーによってどの程度サイズが変わるかは異なりますが、大体「上下7㎝・左右5㎝程度」ほどガラス面が小さくなるのが通常です。

そのため、小さな窓は、採光量に影響が出てしまうかもしれません。

カバー工法を検討する際は、施工会社へ工事後にどのようなイメージの窓になるか、事前に確認してください。

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カバー工法の費用目安はいくら?

内窓を設置する際の注意点


カバー工法用の窓サッシは、新築用のものとは異なります。

また、サイズも既存窓サイズに依存するため、いまいちどのサッシを取り付けるのか、カタログなどを見ても分かりづらいことがほとんどです。

そこで、一般的な窓サイズの製品代と施工費の目安を紹介します。

【既存窓サイズ】【カバー工法サッシ製品代】
2枚引き違い
アルミ樹脂複合サッシ
Low-E複層ガラス
【標準施工費】
幅60cm高さ60cm148,000円〜5〜8万円程度
幅130cm高さ90cm191,000円〜8〜10万円程度
幅160cm高さ190cm310,000円〜10〜20万円程度


窓サッシの製品代は、既存窓枠まで全て撤去した状態で取り付けられるものの方が安いですが、付帯工事費用を考えると、カバー工法の方がトータル費用を抑えられます。

ポイント

“窓一番”の「窓交換リフォームお見積もりサービス」では、下記の情報を入力するだけで、お名前や連絡先などを入力せずに、概算金額が分かります。

・施工場所(洋室、和室、トイレ、浴室など)
・既存窓のタイプ(引き違い、雨戸付きなど)
・既存窓のサイズ(横幅、高さ)
・新設する窓サッシの種類(樹脂窓、アルミ樹脂複合窓)
・新設する窓サッシの開閉方式(引き違い、FIX、すべり出しなど)
・ガラス種類(Low-E複層ガラス、複層ガラス)
・サッシカラー(屋外側、室内側)
・オプション有無(網戸など)


私たち“窓一番”では、施工箇所数などに応じて、以下のお得なキャンペーンをご用意しています。

ぜひお気軽にご相談ください。

  • 玄関ドアや勝手口と同時施工で「20,000円OFF」
  • 平日の工事で「5,000円OFF」
  • 施工写真掲載とアンケート回答へのご協力で「5,000円OFF」
  • 現地調査の際にご契約いただくと「20,000円OFF」
  • 窓や玄関ドアなどの製品代金合計が25万円を超えると「工事費が無料」
    (玄関ドア・勝手口ドアのみの場合は対象外)


まとめて工事をご依頼いただきますと、とてもお得に窓リフォームができますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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内窓補助金
玄関ドア補助金




他の工法とどこか違う?窓リフォームの方法別特徴を比較

窓のカバー工法


窓リフォームの工法は、カバー工法だけではありません。

「どこまで変えるのか」によって、4つの方法に分けられます。

  • 窓を枠から全て取り替える「外窓はつり工法」
  • 既存枠は残して新規窓を設置する「外窓カバー工法」
  • 既存窓はそのまま残す「内窓(インナーサッシ)設置」
  • 既存窓のガラスを変える「ガラス取り替え」


それぞれ、メリットデメリットが異なるため、ご予算などに応じて、適した方法を選びましょう。

工法メリットデメリット
はつり工法・壁内の木下地も更新できる
・開閉方法が変えられる
・開口サイズを変えられる
・窓全体の断熱性、気密性が高まる
・工事範囲が大きい
・付帯工事が必要
・工期が長い
カバー工法・工事範囲が狭い
・付帯工事がない
・工期が短い(1カ所数時間)
・開閉方法が変えられる
・窓全体の断熱性、気密性が高まる
・窓が小さくなる
・開口サイズは変えられない
内窓・工事範囲が狭い
・付帯工事がない
・工期が短い(1カ所数時間)
・窓全体の断熱性、気密性が高まる
・コストが安い
・開閉が二度手間になる
・圧迫感が出る場合がある
・開口サイズは変えられない
ガラス取り替え・工事範囲が狭い
・付帯工事がない
・工期が短い(1カ所数時間)
・コストが安い
・枠の断熱性、気密性は変わらない
・開口サイズは変えられない



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〈カバー工法に関する気になるQ&A〉納期・足場・マンション・防火窓

内窓リフォームの工事手順と作業時間


「窓の取り替えをカバー工法で依頼したいが、色々細かいことが気になる」そんな方も多いでしょう。

そこで、多くの方が疑問に思っている点にお答えします。

Q.「注文してから完成までどのくらいかかる?」

カバー工法による窓サッシの取り替えは、施工スタッフが現地調査を行い、ご契約、その後メーカーへ部材を発注します。

ここまで時期によりますが、一週間もかかりません。

また、実際に工事する日数は、一カ所につき数時間〜半日程度です。

ただし、メーカー納期は1〜1.5ヶ月程度かかります。

補助金申請の締め切り間近など、メーカーへの発注が集中しているタイミングですと、部材納品まで2ヶ月以上かかる可能性もありますので、注意してください。

工事を終わらせたい時期が決まっている方は、早めに施工会社へ相談しましょう。

Q.「窓の取り替え工事に足場は必要?」

場合によっては、外部に足場が必要です。

なぜなら、窓の大きさやタイプによって、障子(ガラス)が屋外からしか外せなかったり、外部より雨の侵入を防ぐためのコーキングをしなくてはいけないからです。

そのような場合は、2階以上にある窓を工事する場合は、現地調査の際に足場の必要性を確認します。

ベランダなどがない場合は、足場を掛けなくてはいけませんので、その費用が別途かかります。

Q.「マンションでも窓のカバー工法はできる?」

結論から言うと、管理組合の承認を受ければ施工可能です。

基本的に、マンションの区分所有において窓は「共用部分」にあたります。

そのため、これまではカバー工法であっても区分所有者個人の意思で取り替えはできませんでした。

しかし、築年数の古いマンションが増えている現状を鑑みて、管理規約の雛形が改正され、窓の断熱性・気密性を高めるなど必要不可欠な工事については、区分所有者の意思で工事を依頼できるようになったのです。

第22条 窓ガラス等の改良

共用部分のうち各住戸に附属する窓枠、窓ガラス、玄関扉その他の開口部に係る改良工事であって、防犯、防音又は断熱等の住宅の性能の向上等に資するものについては、管理組合がその責任と負担において、計画修繕としてこれを実施するものとする。

2. 管理組合は、前項の工事を速やかに実施できない場合には、当該工事を各区分所有者の責任と負担において実施することについて、細則を定めるものとする。

(引用:国土交通省|マンション標準管理規約(単棟型)


ただし、この改正は2016(平成28)年に行われたばかりなので、この内容を管理規約へ反映していないマンションも少なくありません。

そのため、マンションにお住まいの方で窓の取り替え工事をしたい方は、事前に管理組合へ相談することが必須です。

Q.「カバー工法で防火窓にできる?」

ご自宅が、都市計画法で定められた「防火地域」「準防火地域」「法22条区域」内にある場合、家の階数や大きさによっては、「防火窓」にしなくてはいけません。(参考:国土交通省|防火設備に係る関係条文等

カバー工法に対応している防火認定を受けたサッシもありますので、該当する地域で工事を検討している方は、最初に施工会社へその旨をご相談ください。



窓・玄関ドアでお悩みの方は“窓一番”へご相談を

経験豊富な施工スタッフ


私たち“窓一番”は、1966年創業以来、お客様の窓・玄関ドアに関する多くのお悩みを解決してきました。

長きに渡って多くの方にお選びいただいてきた理由は、4つの“強み”があるからです。

「窓一番」の強み

●玄関ドアや窓などのアルミサッシ取扱量は埼玉県内有数の多さで、多くの施工実績があります。

●資材メーカーとの直接取引と自社施工によって、リーズナブルな価格でご満足いただけるプランをご提案できます。

●自信を持って工事を行なっているため、独自の施工保証は「5年間」です。(※製品はメーカー保証対象)

●同グループ内にリノベーションやリフォームを専門に行なっている部門があるため、付帯工事からフルリノベーション、インテリアデザインのコーディネイトまでまとめてお任せいただけます。


「窓やドアの取り替えをしたいが、どのくらい費用がかかるか心配」そんな方は、ぜひ一度無料見積もりサービスをご活用ください。

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