玄関の段差をなくすリフォームの方法と費用相場|補助金や注意点、よくある質問も解説

玄関の段差をなくすリフォームの方法と費用相場|補助金や注意点、よくある質問も解説

「玄関の段差をなくすリフォームの方法を知りたい」「玄関の段差をなくすリフォームは、どれくらいの費用がかかる?」とお考えの方は多くいらっしゃいます。

玄関周辺では上り框(あがりかまち)・玄関ドアの下部分・玄関ドアの外側に段差が発生しやすく、場所別の段差解消方法と費用相場を把握しておくことが大切です。

そこで今回は、玄関の段差をなくすリフォームの方法と費用相場を解説します。

この記事を読むと、玄関周辺の段差を解消して転倒などのリスクを減らすヒントを得られるので、ぜひ最後までご覧ください。

このコラムで分かること

●玄関の段差をなくすリフォームの方法と費用相場を、「上り框」「玄関ドアの下部分」「玄関ドアの外側」の場所別に解説します。

●「車椅子が通れる幅の玄関ドアや引き戸への交換も検討する」など、玄関の段差をなくすリフォームの注意点をお伝えします。

●“窓一番”は、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇り、最適な工事プランの提案から補助金申請までお客様をサポートしております。


玄関の段差をなくすリフォームの方法と費用相場【場所別】

玄関の段差をなくすリフォームの方法と費用相場【場所別】

まず、上り框・玄関ドアの下部分・玄関ドアの外側の場所別に、玄関の段差をなくすリフォームの方法と費用相場をご紹介します。

ご自身が段差を解消したい場所に合わせて、内容をチェックしましょう。

なお、今回ご紹介する費用は相場であり、玄関の段差の状況によって費用が変化するので、あくまでも目安として参考にしてください。


上り框

「上り框」とは、玄関の土間と室内の床の境目にある段差部分のことです。

玄関の上り框の段差をなくすリフォームの方法・費用相場は、以下のとおりです。

種類費用相場
スロープを設置する15万〜20万円
手すりを配置する1万〜5万円
踏み台を設ける2万〜10万円
段差解消機を置く20万〜30万円

「段差解消機」とは、車いすに乗ったまま段差を乗り越えるための昇降機を指します。

なお、手すりは段差を乗り越える際に姿勢維持をサポートするアイテムであり、直接段差を解消するためのアイテムではないので、スロープや踏み台と一緒に設置しましょう。


玄関ドアの下部分

水やゴミの侵入防止を目的として玄関ドアの下部分に段差が設けられているような場合は、小さなスロープを設置するリフォームを実施して段差を解消します。

玄関ドアの下部分に小さなスロープを設置する場合の費用相場は、2万〜10万円が目安です。

小さなスロープを設置することで、車椅子が乗り入れやすくなるのはもちろん、転倒防止につながるのでご家族全体の安全につながります。


玄関ドアの外側

玄関ポーチなど、玄関ドアの外側に段差がある場合は、以下のような方法で段差をなくします。

種類費用相場
スロープを設置する40万~60万円
手すりを配置する5万〜15万円
段差プレートを取りつける0.5万円
ケアスロープを設ける5万〜25万円
アルミブリッジを置く2万〜5万円

上記の方法のうちで、段差プレート・ケアスロープ・アルミブリッジはホームセンターや通販で買えるので、手軽に対策できるのがメリットです。

段差プレートなどのアイテムが段差の大きさに合わない場合は、スロープの設置を検討しましょう。


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玄関の段差をなくすリフォームに使える補助金

玄関の段差をなくすリフォームに使える補助金

次に、玄関の段差をなくすリフォームに使える補助金をご紹介します。

使える補助金は積極的に活用して、費用負担を軽減しましょう。


介護保険の住宅改修に対する助成

介護保険の住宅改修に対する助成は、要介護者などが安全に暮らせる環境を整えることを目的としたリフォームを実施する際に費用の一部が助成される制度です。

介護保険の住宅改修に対する助成の概要を、チェックしましょう。

項目内容
対象者要介護認定で要支援1・2もしくは要介護1~5に認定されている方
要件・対象者が介護保険被保険者証に記載された住所に住んでいる
・対象者が福祉施設や病院に入院していない
・リフォームする住宅と対象者の介護保険被保険者証の住所が一致している など
対象工事の例・手すりの設置
・段差の解消
・引き戸への交換 など
助成額上限20万円/人
参考:厚生労働省|福祉用具・住宅改修「介護保険制度における住宅改修の概要」

上記の要件から、たとえば要介護者などが入院している場合や住んでいない親族の住宅をリフォームする場合などは、介護保険の住宅改修に対する助成を利用できません。

なお、自治体によって介護保険の住宅改修に対する助成の要件が異なるケースがあるため、お住まいの地域における介護保険の窓口に確認しましょう。


自治体の補助金

自治体によっては玄関の段差をなくすリフォームに対して補助金を設けている場合があるので、事前にチェックしましょう。

お住まいの地域で玄関の段差をなくすリフォームの補助金を利用できるようであれば、申請条件・期限・方法などを確認してなるべく早めに手続きすることをおすすめします。

また、リフォーム業者が補助金申請に対応していない可能性もあるため、問い合わせ時に申請の可否を聞いておくとスムーズです。




玄関の段差をなくすリフォームの注意点

玄関の段差をなくすリフォームの注意点

続いて、玄関の段差をなくすリフォームの注意点を解説します。

それぞれのポイントを押さえて、玄関の段差をなくすリフォームでの後悔を回避しましょう。


車椅子が通れる幅の玄関ドアや引き戸への交換も検討する

将来的な介護を見据えて玄関の段差をなくすリフォームをする場合は、車椅子の利用に備えて幅の広い玄関ドアや引き戸への交換を検討することも大切です。

JIS規格が定めている一般的な車椅子の幅は、以下のとおりです。

種類横幅
手動車椅子63cm以下
電動車椅子70cm以下

上記を踏まえると玄関ドアの幅は最低でも80cm以上・できれば90cm以上が望ましいとされており、近年の玄関ドアは86cmを基準としている傾向にあります。

また、「開き戸」からドアを手前に引く必要がない「引き戸」へ変更することで、車椅子に乗ったままでもスムーズに出入りしやすくなります。


安全性を確保するためにもDIYは避ける

玄関の段差をなくすリフォームをする際は、安全性を確保するためにもDIYは避けましょう。

たとえば、DIYで手すりを設置すると、施工不良によって手すりが外れてケガをするリスクがあるので、注意が必要です。

また、ホームセンターや通販などで入手できる段差プレート・ケアスロープ・アルミブリッジなどを利用する場合でも、取扱説明書の使用方法を守って安全性に十分気を配りましょう。


長期的な視点でリフォームプランを考える

長期的な視点でリフォームプランを計画することで、リフォームの手間や費用を削減しやすくなります。

たとえば、玄関ドアの外側の段差を解消するリフォームのあとに、玄関ドアの交換や上り框の段差解消を行うと、リフォーム業者との打ち合わせの手間や諸費用・人件費などがかさむ場合があります。

ご家族でライフプランをもとにしながら、玄関の段差をなくすリフォームの施工範囲や内容を話し合いましょう。

また、要支援・要介護の認定を受けているご家族がいる場合は、ケアマネジャーからアドバイスをもらうと介護度の進行度を想定したリフォームを実現できます。


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玄関の段差をなくすリフォームに関するQ&A

玄関の段差をなくすリフォームに関するQ&A

最後に、玄関の段差をなくすリフォームに関するよくある質問を、埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇る“窓一番”が解説します。


段差解消のリフォームをおしゃれに仕上げるには?

施工箇所によっても異なりますが、段差解消のリフォームをおしゃれに仕上げるには内装や外観のテイストに合うカラー・デザインのアイテムを設置することが重要です。

「イメージがつかめない」といった場合には、施工事例などを参考にしながら、ご自宅のデザインテイストに合うリフォームを検討しましょう。


コンクリートで段差を埋めるリフォームはいくら?

コンクリートで段差を埋めるリフォームがいくらかは、段差の長さや立ち上がりの大きさなどの条件によって異なります。

スロープを設置するためにコンクリートを使う場合は、1㎡あたり1万〜2万円が費用相場です。

ただし、上記は費用のあくまでも目安となるため、リフォーム業者から見積もりを取って判断してください。


玄関の位置を変えるリフォーム費用はいくら?

玄関の位置を変えるリフォーム費用の相場は、一般的に150万〜300万円が目安です。

ただし、玄関の位置を大幅に変えると階段の位置や生活動線を見直す必要があり、間取り変更をともなう大規模な工事となる可能性もあります。

玄関の位置を変えたい場合には、間取り変更などの影響を踏まえて検討しましょう。


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