玄関ドアのリフォームで補助金はいくらもらえるか|2025年の制度内容・申請方法・対象商品を紹介

玄関ドアのリフォームで補助金はいくらもらえるか|2025年の制度内容・申請方法・対象商品を紹介

玄関ドアのリフォームは、防犯性や断熱性を高め、住まいの快適性を向上させる重要な工事です。

2025年は、国の「住宅省エネ2025キャンペーン」をはじめ、複数の補助金制度が実施されており、条件を満たすことで数万円から十数万円の補助を受けることが可能です。

そこで今回は、主な補助制度の内容や申請方法、対象製品をわかりやすく解説します。

併用可能な減税制度についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

このコラムで分かること

● 2025年に利用できる玄関ドアリフォームの補助金制度を、対象条件や金額とあわせて分かりやすく解説します。

●対象となる代表的な製品やメーカー、申請の流れ、補助金と併用できる減税制度まで幅広く紹介します。

●“窓一番”は、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇り、最適な工事プランの提案から補助金申請までお客様をサポートしております。

玄関ドアリフォームに使える補助金制度と金額

玄関ドアリフォームに使える補助金制度と金額

玄関ドアのリフォームで活用できる補助金は、大きく分けて国の制度と地方自治体独自の制度があります。

特に2025年は、以下の4つの制度が注目されています。

「子育てグリーン住宅支援事業」

住宅省エネ2025キャンペーンの一貫である「子育てグリーン住宅支援事業」は、国が住宅の省エネ性能向上を目的として実施している補助金制度です。

対象は、一定の断熱性能を持つ設備・製品を使ったリフォームが条件です。

玄関ドア単体のリフォームでは補助対象になりませんが、「玄関ドア+内窓設置」や「玄関ドア+浴室の断熱化」など、複数の省エネ工事を組み合わせることで補助の対象になります。

対象要件・登録施工会社との契約であること
・住宅の所有者または取得予定者であること
・建築から1年以上経過している既存住宅であること
・開口部断熱・躯体断熱・エコ設備設置のうち、2つ以上の工事を実施すること
・補助額の合計が5万円以上であること
補助金額Sタイプ(必須工事3カテゴリーを全て実施):上限60万円/戸
Aタイプ(必須工事2カテゴリーを実施):上限40万円/戸
申請期限2025年12月末(予定)
※予算上限に達し次第終了

〈おすすめコラム〉
2025年「子育てグリーン住宅支援事業」の必勝ポイント|概要と補助金申請の注意点を解説

「先進的窓リノベ2025事業」

「先進的窓リノベ2025事業」も、国が実施している住宅省エネ2025キャンペーンの一つで、窓を中心とした断熱リフォームを支援する国の制度です。

玄関ドアも「開口部」として一定の条件下で補助対象となります。

ドア単体では補助が受けられませんが、窓との同時申請で補助が適用されます。

対象要件・登録施工会社との契約であること
・建築から1年以上経過している既存住宅であること
・対象となる製品で「ガラス交換」「内窓設置」「外窓交換」「ドア交換」のいずれかの工事であること
(※ドア交換は窓工事と同一契約で、同時申請する場合のみ)
・補助額の合計が5万円以上であること
補助金額製品仕様に応じて設定(玄関ドアは最大112,000円/枚)
上限200万円/戸
申請期限2025年12月末(予定)
※予算上限に達し次第終了

「先進的窓リノベ2025事業」は、窓の断熱改修を中心とした内容で、玄関ドアの補助対象は限定的です。

しかし、補助金額が大きいため、同時に窓まわりのリフォームも検討している方におすすめです。

長期優良住宅化リフォーム推進事業

「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、住宅全体の性能向上を支援する国の補助制度です。

玄関ドアの交換は、断熱・耐久・耐震などの性能向上の一環として扱われ、補助対象になります。

ただし、単体リフォームでは対象にならず、家全体の性能向上工事が必要です。

対象要件・延床面積が55㎡以上、かつ1階が40㎡以上であること
・工事前にインスペクション(現況調査)を実施すること
・複数の性能向上工事(断熱、耐震、劣化対策)を実施すること
・工事後にすべての基準を満たす住宅にすること
・維持保全計画の作成をすること
補助金額リフォーム費用の1/3
上限80~160万円/戸(リフォーム内容による)
※条件により最大50万円の加算あり
申請期限【Ⅰ期】認定長期優良住宅型(戸建住宅)
令和7年5月30日~9月30日
評価基準型(戸建住宅)
令和7年6月13日~9月30日
【Ⅱ期】全タイプ対象
Ⅰ期終了後 ~ 令和7年12月22日

詳しい要件などは、公式サイトで確認してください。

検討の際は施工会社に相談し、対象となるかどうかを事前に確認することが重要です。

既存住宅の断熱リフォーム支援事業

公益財団法人北海道環境財団が実施する制度で、全国から申請可能な補助事業です。

断熱材や窓、玄関ドアを対象とした断熱性能の向上を目的とする工事が対象になります。

「トータル断熱」「居間だけ断熱」の2種類があり、玄関ドアのリフォーム工事に該当するのは、「トータル断熱」です。

対象要件・実際に人が居住する既存住宅であること
・住宅の所有者または取得予定者であること
・断熱材・窓・ドアを含む断熱改修を行うこと
・財団の登録製品を使用すること
補助金額工事費の1/3以内
戸建住宅の上限:120万円/戸
申請期限次回公募分は未定

2025年6月現在、直近で公募されていたのは「令和7年3月公募分」で、申請はすでに締め切られています。

ただし、この制度は年に複数回募集が行われるため、タイミングを逃さないよう最新の情報をこまめに確認しておきましょう

各自治体の補助金制度

国の制度に加えて、各都道府県や市区町村でも独自の補助金制度が用意されています

例えば千葉県千葉市では、以下のような補助が出るケースがあります。

<千葉市の補助金制度の一例>

  • 千葉市結婚新生活支援事業:最大60万円
  • 千葉市三世代同居・近居支援事業:最大100万円
  • 千葉市住宅用設備等脱炭素化促進事業補助金:最大10万円

上記はあくまでも一例です。

地域によって対象者や補助内容が異なるため、お住まいの自治体の制度をあわせて確認しておきましょう

こちらの記事では、補助金の要件などについてさらに詳しく解説しています。

〈おすすめコラム〉
【2025年】玄関ドアリフォームの補助金はいくら?要件と申請のコツ、減税制度を解説

補助金の対象となる主な製品メーカーとモデル

補助金の対象となる主な製品メーカーとモデル

玄関ドアのリフォームで補助金を活用するには、あらかじめ登録された「補助対象製品」を選ぶ必要があります

例えば、国の制度である「子育てグリーン住宅支援事業」「先進的窓リノベ2025事業」では、断熱性能などの基準を満たした製品に限り補助の対象となります。

ここでは、特に採用実績の多いリクシル製品と、その他の主要メーカー製品に分けて紹介します。

リクシル(LIXIL)

リクシルの玄関ドアは、断熱性能・デザイン性・施工性に優れており、補助金制度でもよく採用される製品です。

代表的な補助金対象モデルは以下のとおりです。

メーカー・製品名特徴対応制度
LIXIL「リシェント」カバー工法による1日施工可、断熱・採風タイプあり子育てグリーン住宅支援事業/先進的窓リノベ
LIXIL「ジエスタ2」豊富なデザイン・断熱グレードを展開子育てグリーン住宅支援事業/先進的窓リノベ
LIXIL「グランデル2」国内最高クラスの断熱性能、防火仕様タイプあり子育てグリーン住宅支援事業/先進的窓リノベ

補助金額は製品サイズ・地域・型番によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

その他のメーカー

リクシル以外にも、YKK APや三協アルミなどの大手メーカーが補助対象の断熱ドアを展開しています。

断熱性能やデザイン、機能面で選ぶ際の参考にしてください。

メーカー・製品名特徴対応制度
YKK AP「ドアリモ」カバー工法による1日施工可、高断熱で防犯性も高い子育てグリーン住宅支援事業/先進的窓リノベ
三協アルミ「ノバリス」カバー工法による1日施工可、採光・採風タイプあり子育てグリーン住宅支援事業/先進的窓リノベ

同じシリーズでも、断熱仕様でなければ補助対象外となる場合があります

また、見た目が似ていても型番が異なれば補助金が適用されないこともあるため、事前にメーカーサイトや対象製品検索ページで確認しておきましょう。

また、「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」では、対象となる製品が異なるため注意してください。

〈おすすめコラム〉
玄関ドアの断熱性能とは|選ぶ際のポイントや等級の見分け方、リフォーム事例も紹介

玄関ドアリフォーム補助金の申請方法と必要書類

玄関ドアリフォーム補助金の申請方法と必要書類

補助金の申請は、基本的に施工会社が代理で行う形式が主流です。

申請に必要な書類は制度によって異なりますが、一般的には以下の書類が求められます。

  • 製品の仕様書
  • 工事見積書
  • 契約書または注文書
  • 完了報告書など

制度によって追加資料が必要になることもあります

どの補助制度を利用するかを早めに決め、施工会社と連携して準備を進めましょう。

玄関ドアリフォーム補助金と併用できる減税・優遇制度

玄関ドアリフォーム補助金と併用できる減税・優遇制度

補助金に加えて、減税や優遇制度も活用できます。

これらを組み合わせることで、実質的な費用負担を大きく減らすことが可能です。

制度の種類内容
住宅ローン控除リフォームローン利用時、年末残高の0.7%を最大13年間控除
固定資産税の減額断熱リフォーム実施で翌年度の固定資産税を減額
所得税の控除省エネ改修費用の10%を所得税から控除

いずれも確定申告が必要となるため、工事完了後は領収書や契約書類をしっかり保管しておきましょう。

補助金の対象外となるケースと注意点

補助金の対象外となるケースと注意点

補助金制度には細かな条件があり、対象外となるケースも少なくありません

例えば、以下のような場合には補助が受けられない可能性があります。

  • 補助対象外のモデルを選んだ場合
  • 断熱仕様でない玄関ドアを使用した場合
  • 工事開始が申請前だった場合
  • 登録外の施工会社による施工である場合

施工会社に早めに相談し、リフォーム前に制度内容や対象製品を確認しましょう。

玄関ドア・窓リフォームは“窓一番”へご相談ください

経験豊富な施工スタッフ

私たち“窓一番”は、埼玉県でトップクラスの「玄関ドア・内窓・外窓交換」工事実績があります

1966年創業以来、埼玉県随一のアルミサッシ取り扱い数を誇っており、戸建住宅からマンションまで玄関ドア・窓に関する多くのお悩みを解決してきました。

補助金についても丁寧にご案内しておりますので、お気軽にお問い合わせください