玄関ドアの隙間はなぜできる?ドアの種類別原因と対策を徹底解説

寒い季節になると気になるのが「玄関ドアの隙間」ですよね。
冷気が入り込んで一日中玄関ホールや廊下が寒いとお困りの方も多いでしょう。
そこで今回は、玄関ドアに隙間ができる原因とその対策を徹底解説します。
隙間解消にかかる費用やおすすめのリフォームも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
●玄関ドアの隙間は主に部品の劣化が原因ですが、木製ドアの場合はドア本体の変形が原因の可能性があります。
●築年数の経っている住宅は、部位ごとに隙間対策するのではなく、ドアごと交換する方法がおすすめです。
●玄関ドアリフォームは、1966年創業以来埼玉県随一の「玄関ドア工事・外窓・内窓」施工事例数を誇る“窓一番”にお任せください。
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玄関ドアの隙間ができる原因|木製ドア・アルミ製ドア

玄関ドアは家の築年数が経つと色々な原因によって隙間が生じます。
ここでは、一般的な一戸建て住宅に取り付けられる木製ドアとアルミ製ドアに隙間ができる原因を紹介します。
アルミ製ドアに起こる原因
蝶番やピポットヒンジ、ドアクローザーの緩み・歪み
【部品の寿命:10〜15年】
長年開け閉めを繰り返した玄関ドアは、蝶番※やピポットヒンジ※が徐々に緩んだり歪んだりして、建て付けが悪くなっている可能性があります。
※蝶番:開きドアと枠を繋げて開閉できるようにする金属パーツ
※ピポットヒンジ:ドアの開閉を制御する金具パーツ
また、ドアハンドルに荷物や人の体重がかかるとドアクローザー※のアームが歪んでしまい、建て付けが悪くなるケースもあります。
※ドアクローザー:ドア上部に設置する箱状のパーツで、油圧によってドアの開閉スピードを制御する装置
エアタイトゴムの劣化・摩耗
【部品の寿命:3〜10年】
エアタイトゴムとはパッキンと呼ばれることもあり、扉と枠の間にドアと枠がぶつかるのを防ぐ緩衝材の役割を果たすパーツです。
弾力性のあるゴム製ですが、長年経つと硬化し痩せて隙間ができてしまいます。
ポスト口の劣化や歪み
【部品の寿命:10〜15年】
古い玄関ドアにはポスト口がついているものもありますが、長年の使用によって蓋がうまく閉まらず浮いてしまうケースも少なくありません。
蓋が閉まらないとそこから常に空気が出入りしてしまいます。
木製ドアに起こる原因
ナチュラルな質感の木製ドアを採用している住宅は珍しくありませんが、木製ドアはアルミ製ドアと同様の部品劣化に加えて、木の“膨張・収縮”によって隙間ができる可能性があります。
- 湿度の高い日はドアが湿気を吸収し膨張
- その後乾燥するとドアから水分が放出されて収縮
- 室内外で温度や湿度が大きく異なる環境下ではドアに反りやねじれが生じる
これらの現象が繰り返されると、隙間ができるだけではなく、施錠解錠しにくくなったり建て付けが悪くなったりします。
木製ドアの変形は、ドアの向く方角や日当たりによって比較的新しくても起こる可能性があるので注意しましょう。
木製ドアは管理やメンテナンスが難しいことから、近年はアルミ製の木目調ドアが人気です。
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玄関ドアの隙間を解決する対策方法と費用目安

玄関ドアの隙間を無くす方法は、DIYリフォームによって簡単にできる方法と、専門業者に頼んで根本的に解決する方法に分かれます。
変形・劣化したパーツの交換
【費用目安:数千円から4万円程度】
蝶番やピポットヒンジ、ドアクローザー、エアタイトゴム(パッキン)は、メーカーから部品を取り寄せればDIYで交換できます。
ただし、部品が変形している状態で長年使い続けていると、ドア本体や枠自体がダメージを受けて変形している可能性もあります。
また、ドアの開閉にかかわる部品交換は、スムーズに開閉できてしっかりと施錠できるようにするための細かい調節が必要です。
既に設置から10年以上経っている玄関ドアは、既にメーカーの部品保有期間が過ぎていて純正部品を手に入れられない可能性があるので注意しましょう。
建築部材の部品保有期間に関する法律はありませんが、ほとんどのメーカーが製造販売終了から7〜10年経つと部品の製造や保管を打ち切ります。
ポスト口を塞ぐ
【費用目安:数千円程度】
玄関ドアについているポスト口は、郵便物や新聞を外まで取りに行く必要がないと昔は多くの家に設置されていました。
しかし、高断熱高気密性や防犯性が求められる昨今の住まいにはあまりフィットしません。
ポスト口が必要ない方は、テープや板などで室内から塞ぎましょう。
段ボールで塞ぐ方もいますが、結露で湿って剥がれ落ちる可能性もあるため、ポリカーボネートなど耐水性のある板材がおすすめです。
室内側にカーテンをつける
【費用目安:数千円から1万円程度】
こちらは玄関ドアにできた隙間を根本的に解消できる方法ではありませんが、どこから隙間風が入っているか判断できない場合におすすめです。
玄関の室内側にドアを覆うような厚手のカーテンをつけると、寒さや暑さを大幅に軽減できます。
ただし、ドアを開け閉めする際に邪魔になり、ホコリ汚れなどがつきやすいため、あくまでも一時的な措置です。
玄関ドアごと取り替える
【費用目安:45万円程度〜】
最も確実な方法が「玄関ドアを丸ごと交換する」方法です。
既に寿命を迎えていたり近い年数に達している場合は、部品ごとを徐々に交換するよりも全体を取り替えた方が費用を抑えられる可能性があります。
ドアの種類 | 耐用年数(寿命)の目安 |
---|---|
木製ドア | 15〜20年 |
アルミ製ドア | 20〜30年 |
玄関ドアの性能(断熱性・気密性・防犯性・安全性・デザイン性・利便性)は年々進化しており、20〜30年前と比べると軽く簡単に開閉できます。
そのため、築15〜20年を既に迎えているお宅は、玄関ドアの隙間をきっかけに全体的なリフォームを一度ご検討ください。
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隙間を解決するだけでは不十分|玄関ドアリフォームがおすすめの理由

「ちょっと隙間ができただけで玄関ドアごと交換するのに抵抗がある」という方がいらっしゃるかもしれません。
また、「玄関ドアを交換するのには日数もお金もかかりそう」と心配になりますよね。
確かにまだ築年数の浅い住宅でしたら、部品交換の方が断然お得です。
しかし、15年以上住み続けている家で玄関ドアを交換すると、隙間がなくなる以外にもたくさんのメリットを得られます。
最近は1日で玄関ドアが新しく生まれ変わる「カバー工法」が主流なので、日常生活を送りながら玄関リフォームを実現したい方におすすめです。
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メリット①隙間以外の不具合も一気に解消できる
取り付けられてから年数の経つ玄関ドアは、隙間以外にも徐々に以下のような不具合が起こってきます。
- ドアを離しただけでは完全に閉まらない
- 鍵がかかりづらい(開けづらい)
- ドアを開閉するたびのどこかぶつかってしまう
- 表面の塗装が劣化して見た目が良くない
ドアごと交換すると、これらの不具合が一気になくなります。
メリット②断熱性・気密性アップで結露が軽減し省エネに
最新の玄関ドアは高断熱仕様のものがスタンダードになりつつあります。
寒冷地以外でも高断熱ドアを設置すると、ドアの結露が止まり、室温が外気温の影響を受けにくくなる点は重要なメリットです。
断熱性の高い玄関ドアへ交換すると、玄関から廊下、部屋へと冷気や熱気が広がる心配はありません。
ただし、家全体の断熱性を高めるためには、窓の断熱改修も重要です。
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メリット③防犯性も高まる
最新の玄関ドアは2ロック※や鎌状デッドボルト※、防犯サムターン※がほぼ標準仕様なので、ドア交換するだけで家の防犯性が高まります。
※2ロック:ドアに初めから2カ所のシリンダー錠がついている仕様
※鎌状デッドボルト:ドアと枠のかみ合わせが強固になるため、こじ開けに強くなる
※防犯サムターン:両側についたボタンを押しながらでないと回せないサムターン
また、LIXILやYKKap、三協立山アルミなどの国内主要メーカーでは、玄関ドアの錠前をオプションでオートロック機能付きのスマートキーに交換できる点もポイントです。
カードキーやタグキー、スマートフォンをタッチして施錠解錠するスマートキーは、鍵の差し込み口が見えないようになっているため、ピッキング対策としても効果があるとされています。
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メリット④通風(採風)機能をプラスできる
冬には隙間から吹き込む冷気が気になりますが、梅雨や暑い時期には玄関の空気がこもるのが気になるという方も少なくないはずです。
そこでおすすめなのが、通風(採風)窓つきの玄関ドアです。
季節や温度に合わせて開け閉めできる換気用窓が付いていて、防犯面でも工夫されているため安心してご採用いただけます。
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メリット⑤ドアのスタイルを変更できる
既存ドアの開口サイズによっては、開き方のスタイルや有効開口幅※を変えられる場合があります。
※有効開口幅:扉の開口サイズに対して、実際に出入りできる部分のサイズ
- 【両袖付き片開きドア】▶︎【親子ドア】=有効開口幅が広がり、バリアフリー性も高まる
- 【引き違いドア】▶︎【両袖付き片開きドア】=モダンな開きドアに変更できる
- 【両袖付き片開きドア】▶︎【引き違いドア】=車椅子や杖を使う方でもご自身で開閉しやすくなる
このように、ドアごと交換することで使い勝手も変えられるのです。
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メリット⑥窓とセットでリフォームすると補助金をもらえる
2025年大注目の補助金制度である「先進的窓リノベ2025事業」では、以下の条件をクリアすると玄関ドア交換で最高22万円(窓を含めると最高200万円)の補助金をもらえます。
- 窓リノベ事業者と工事請負契約を締結して、リフォーム工事すること
- リフォーム工事する住宅の所有者であること
- 既存住宅のリフォームであること
- 補助額が5万円以上になること
- ドア交換は、他の窓の工事と同一の契約であること
- あり、同時に申請する場合のみ、本事業の補助対象となります。
工事内容 | 補助金額 |
---|---|
内窓設置 | SSグレード:大「106,000円/ヶ所」中「72,000円/ヶ所」小「46,000円/ヶ所」 Sグレード:大「65,000円/ヶ所」中「44,000円/ヶ所」小「28,000円/ヶ所」 Aグレード:大「26,000円/ヶ所」中「18,000円/ヶ所」小「12,000円/ヶ所」 |
外窓交換 (カバー工法) | SSグレード:大「220,000円/ヶ所」中「163,000円/ヶ所」小「109,000円/ヶ所」 Sグレード:大「149,000円/ヶ所」中「110,000円/ヶ所」小「74,000円/ヶ所」 Aグレード:大「117,000円/ヶ所」中「87,000円/ヶ所」小「58,000円/ヶ所」 |
外窓交換 (はつり工法) | SSグレード:大「183,000円/ヶ所」中「136,000円/ヶ所」小「91,000円/ヶ所」 Sグレード:大「118,000円/ヶ所」中「870,000円/ヶ所」小「59,000円/ヶ所」 Aグレード:大「92,000円/ヶ所」中「69,000円/ヶ所」小「46,000円/ヶ所」 |
ガラス交換 | SSグレード:大「55,000円/ヶ所」中「34,000円/ヶ所」小「11,000円/ヶ所」 Sグレード:大「36,000円/ヶ所」中「24,000円/ヶ所」小「7,000円/ヶ所」 Aグレード:大「30,000円/ヶ所」中「19,000円/ヶ所」小「5,000円/ヶ所」 |
玄関ドア交換 (カバー工法) | SSグレード:大「220,000円/ヶ所」中「163,000円/ヶ所」小「109,000円/ヶ所」 Sグレード:大「149,000円/ヶ所」中「110,000円/ヶ所」小「74,000円/ヶ所」 Aグレード:大「117,000円/ヶ所」中「87,000円/ヶ所」小「58,000円/ヶ所」 |
玄関ドア交換 (はつり工法) | SSグレード:大「183,000円/ヶ所」中「136,000円/ヶ所」小「91,000円/ヶ所」 Sグレード:大「118,000円/ヶ所」中「87,000円/ヶ所」小「59000円/ヶ所」 Aグレード:大「92,000円/ヶ所」中「69,000円/ヶ所」小「46,000円/ヶ所」 |
ちなみに、玄関ドアの交換であっても以下のケースは補助の対象となりません。
- マンションなど玄関が内廊下に面している場合
- ドアにはめこまれているガラスのみ交換する場合
- 同一契約の窓リフォームが対象要件を満たしていない場合
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【FAQ】玄関ドアリフォームに関するよくある質問

最後に、玄関ドアリフォームに関してお客様よりよくいただく質問を紹介します。
Q.「玄関ドアの交換にどのくらいの期間(時間)がかかる?」
玄関ドア周囲の壁や土間を解体しないカバー工法でしたら「5〜8時間程度」で交換作業が完了します。
そのため、ドアがない状態で日をまたぐ心配はありません。
ただし、カバー工法のドアは既存ドアのサイズに合わせたセミオーダー品なので、事前に専門家による現場確認と採寸後が必要です。
そこから納期が通常10〜15日程度かかるため、「この日までに玄関ドアを変えたい」という方は、早めに専門業者にお問い合わせください。
Q.「マンションでも玄関ドアを交換できる?」
分譲マンションは、専有部分についている玄関ドアや窓でも、その本体及び部品が全て“共用部分”に該当します。
ただし、国土交通省の公表しているマンション標準管理規約・単棟型(第22条「窓ガラス等の改良」)では、「防犯・防音又は断熱等の住宅性能向上」に関係する玄関ドア交換は可能としています。
事前に管理組合への相談・申請を済ませて許可を得た上で工事を手配しましょう。
築年数の建っている古いマンションでは、大規模修繕工事の一環として全戸の玄関ドア交換が計画されている可能性があります。
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Q.「アパートや団地などの賃貸住宅でも玄関ドアの隙間対策はできる?」
賃貸住宅で玄関ドアの隙間を何かしらの方法で解消する場合は、どんな些細な内容であっても事前に必ずオーナーもしくは管理会社へ相談しましょう。
事前報告せずに作業してドア(本体・枠・ハンドルなど)や周辺(壁・土間・天井)にビス穴やテープ跡が残ると、退去するときにトラブルへ発展する可能性があります。(参考:国土交通省|「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について)
賃貸住宅をお持ちのオーナー様は、全室一斉に玄関ドアを交換すると経費計上でき節税※につながる可能性があるため、税理士等と相談しながら計画を進めましょう。
※工事費用を減価償却できる法定耐用年数は木製玄関ドアが22年、アルミ製玄関ドアが19年です。(参考:国税庁|No.2100 減価償却のあらまし)
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