玄関ドアの寒さ対策|DIY・リフォームでできる方法とメリット・デメリット・費用目安

「玄関の冷気が部屋まで伝わって寒い」とお悩みの方は少なくないはずです。
玄関が寒いと家全体の室温が下がるだけではなく、健康リスクが高まったり家の寿命が短くなったりする可能性があります。
そこで今回は、玄関が寒くなる原因とそれによってもたらされるデメリット、さらにDIY・リフォームでできる玄関ドアの寒さ対策について詳しく解説します。
マンションや賃貸住宅における寒さ対策の方法や、玄関リフォームで使える補助金も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
●玄関の寒さを放置していると、住む人や家にとって悪い影響を及ぼす可能性があります。
●玄関ドアの寒さ対策には、DIYでできる方法とプロによってリフォームする方法があり、それぞれメリットとデメリットは異なります。
●窓の断熱リフォームは、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」施工事例数を誇る“窓一番”にお任せください。
目次
玄関が寒くなる原因

戸建住宅でもマンションなどの共同住宅でも、玄関が寒くなる原因はいくつかに限定されます。
- 玄関が日当たりの悪い方角にある
- 玄関ドアの気密性が低くて隙間風が入る
- 玄関ドアの断熱性が低くて冷気が室内側に伝わる
- 玄関土間の下から地表の冷気が室内側に伝わる
- 玄関に断熱性の低い窓がある
これらの原因が合わさり玄関が寒くなるのです。
特に築20年以上経つ木造の戸建住宅は、玄関ドアや窓、外壁、床下などの断熱性が低いため、寒さでお悩みのケースは珍しくありません。
寒い玄関の“怖い”デメリット

玄関が寒いと単に家の快適性が損なわれるだけではなく、さらに重大なデメリットをもたらす可能性があります。
空調効率の低下
玄関が寒くなると、そこから廊下、居室と冷気が家中に広がって、エアコンやストーブなどの空調効率を下げてしまいます。
空調効率が下がると光熱費が余計にかかり、家計を圧迫するかもしれません。
玄関の方角や玄関ドアの状態によっては、夏の暑さも室内に伝わり、年間を通じて光熱費が高くなる可能性があります。
〈おすすめコラム〉
【玄関の暑さ対策リフォーム】熱のこもる理由と効果的な7つの方法・費用目安を解説
ヒートショックなどの健康リスク
玄関の室温低下に伴って、空調機器のない廊下、トイレ、脱衣場まで寒くなると、ヒートショックの発症リスクが高まります。
ヒートショックとは、暖かい空間と寒い空間で10℃以上室温の差があると起こりやすく、急激な血圧の上昇・下降によって、心筋梗塞や脳卒中、意識障害を引き起こす症状です。
玄関と廊下の間にドアがないと寒さが広がるため、温かいリビングから廊下に出た途端に具合が悪くなる方は珍しくありません。
特に高齢者のいる家庭では注意が必要です。
調査によると、65歳以上の方が自宅でヒートショックによって亡くなる件数は、交通事故の2倍にも上ります。(参考:消費者庁|高齢者の事故に関するデータとアドバイス等 |65歳以上の不慮の事故による死因別死亡数)
〈おすすめコラム〉
【浴室窓】断熱の重要性と寒さ対策・費用目安|おすすめの補助金や減税制度も
結露によるカビ・シロアリ・木材腐朽菌の発生
断熱性の低い古い玄関ドアがついている家では、冬にドアに結露が発生する可能性があります。
木造住宅でひどい結露を放置すると、木部周辺の湿度が上がり、カビ・シロアリ・木材腐朽菌が繁殖して、住む人の健康や家の構造に悪影響を及ぼしかねません。
カビの繁殖
カビは「有酸素・温度20〜30℃・湿度70%以上」の条件が揃うと繁殖します。
カビが発生するとドア枠が汚くなり、胞子によってアレルギー反応や呼吸器疾患、皮膚炎を引き起こす恐れがあります。
シロアリの繁殖
シロアリは、「有酸素・温度12~30℃・湿度70%以上」の条件が揃うと繁殖します。
シロアリが木造住宅の主要構造部である柱や土台を食べると、建物の耐久性が低下するため未然に防がなくてはいけません。
木材腐朽菌の繁殖
木材を腐らせる木材腐朽菌は、「有酸素・温度4〜30℃・木材含水率20%以上」の条件が揃うと繁殖します。
木材の腐食はシロアリによる被害(蟻害)と同様に、建物の寿命を縮める可能性があります。
(参考:国土交通省|施設の性能に影響を与える木材の経年変化)
〈おすすめコラム〉
【玄関ドアの結露】リスクや原因、対策方法と価格目安、戸建・マンション・賃貸リフォームの違い
玄関ドアの寒さ対策|DIYでできる方法からプロのリフォーム方法まで

玄関の寒さを軽減する一番の方法は、玄関ドアを対策することです。
いくら玄関をストーブなどで温めても、玄関ドアから熱が外に流れ出ればあまり効果を感じられません。
玄関ドアの寒さ対策はDIYで手軽にできる方法から、プロによって本格的にリフォームする方法があります。
それぞれメリット・デメリットと費用目安を紹介します。
玄関ドアの前にカーテンを設置する
玄関ドアの室内側にカーテンをつけると、隙間風やドア本体から伝わる冷気をブロックできます。
断熱効果を高めるためには、ドアよりも一回り大きい厚手のカーテンを選ぶことが重要です。
メリット | ・賃貸でもできる(カーテンレールの種類によっては壁や天井にキズがつかない) ・材料は簡単に手に入る ・費用が安い |
デメリット | ・カーテンにカビが生えやすい ・ドアの下から入る隙間風や冷気はブロックできない ・ドアを開け閉めするたびにカーテンが邪魔 |
費用目安 | 数千円(材料費のみ) |
ドアに気泡緩衝材(プチプチ)・プラダンを貼る
玄関ドアの上に両面テープなどで気泡緩衝材(プチプチ)やプラダン(プラスチック段ボール)を貼る方法もあります。
どちらも空気を含むため、ドア本体から伝わる冷気を軽減できます。
メリット | ・賃貸でもできる(ドア本体やドア枠にテープ跡が残らないように注意) ・材料は簡単に手に入る ・費用が安い |
デメリット | ・結露で接着テープが剥がれやすい ・ドア全体に貼ると開け閉めしにくくなる ・隙間風やドア枠から伝わる冷気はブロックできない ・見た目が良くない |
費用目安 | 数百円〜数千円(材料費のみ) |
ドアの枠にパッキンを貼る
古い玄関ドアで枠と本体に隙間があると、そこから冷気が常に室内へ流れ込んでしまうケースは少なくありません。
その隙間に両面テープで貼れるパッキンを取り付けると、玄関の寒さがいくらか和らぎます。
メリット | ・賃貸でもできる(ドア本体やドア枠にテープ跡が残らないように注意) ・材料は簡単に手に入る ・費用が安い |
デメリット | ・結露で接着テープが剥がれやすい ・ドアを開け閉めするうちにパッキンが破れたり痩せたりして効果が下がる ・ドア本体やドア枠から伝わる冷気はブロックできない |
費用目安 | 数百円(材料費のみ) |
玄関ドアを交換する
最も根本的に玄関ドアの寒さを防げる方法が、玄関ドアの交換です。
「時間もお金もかかりそう」と思うかもしれませんが、既存住宅のリフォームでは1日で玄関ドアを交換できるカバー工法が主流です。
カバー工法とは、既存のドア枠を残してその上から新しいドア枠を取り付けるので、玄関ドア周りの壁や土間を壊す必要がありません。

メリット | ・ドア本体とドア枠両方の断熱性が高まる ・パーツが全て最新式になり、防犯性が高まる ・ドアが新築同様になり、見た目が良くなる ・開口サイズによってはドアのスタイルを変更できる(例:両袖付き片開きドア→親子ドア) ・補助金を利用できる可能性がある |
デメリット | ・他の方法と比べると費用が高い ・ドアの開口がひと回り小さくなる(枠が太くなるため) |
費用目安 | ¥532,785(税込) 【材料¥428,285・工事¥104,500】 ※LIXIL・リシェント43N片開きランマ無しの場合 ※弊社へご依頼いただいた場合(各種値引きなし) |
〈おすすめコラム〉
【玄関ドアリフォーム】カバー工法とは?欠点はある?価格などの気になる疑問を解説
玄関ドアの断熱性能とは|選ぶ際のポイントや等級の見分け方、リフォーム事例も紹介
“窓一番”のホームページでは、既存の玄関ドアサイズとご要望を入力するだけですぐに玄関ドアリフォームの金額がわかる「無料見積もりサービス」をご利用いただけます。
お名前や住所などの個人情報を入力する必要はありません。
お得なお値引きキャンペーンを開催しておりますので、ぜひリフォームプランを検討する際にご活用ください。


【FAQ】玄関ドアリフォームに関するよくある質問

「初めて玄関リフォームを検討する」方のために、たくさんの方からいただく玄関ドアリフォームに関する質問を紹介します。
Q.「玄関ドアの寿命はどのくらい?」
住宅用玄関ドアの平均的な寿命は、木製玄関ドアが「15〜20年」、アルミ製玄関ドアが「20〜30年」程度です。
ただし、ドアクローザーなどのパーツは10〜15年で不具合を起こす可能性があります。
そのため、築20年以上の住宅でしたら、ドアをパーツごとに修理するよりも全体を一斉に交換する方法がおすすめです。
玄関ドアを最新のものに変えると、寒さ・暑さを軽減できるだけではなく、こじ開けやピッキングに強くなるため、家の防犯性アップにつながります。
〈おすすめコラム〉
玄関ドア部位別の寿命|劣化サインと交換時期、費用目安を解説
Q.「マンションでも玄関ドアを交換できる?」
分譲マンションであっても、玄関ドアや窓は細かい部品も含めて全て共用部分に該当します。
そのため、いくら玄関が寒くても、区分所有者の意思だけでドアは交換できません。
勝手に玄関ドアを変えると、管理規約違反となるので注意しましょう。
ただし、国土交通省の公表しているマンション標準管理規約・単棟型(第22条「窓ガラス等の改良」)では、「各住戸に附属する窓枠、窓ガラス、玄関扉その他の開口部における、防犯、防音又は断熱等の住宅性能の向上」に関係するリフォームについては、管理組合もしくは区分所有者が理事長の許可を得た上で工事を手配できるとしています。
築年数の建っているマンションでは、大規模修繕工事として全戸のドアを一斉に変えるケースも珍しくありません。

Q.「アパートや団地などの賃貸住宅でも玄関ドアの寒さ対策はできる?」
賃貸住宅で玄関ドアの寒さ対策をする場合は、たとえ壁などに穴を開けない場合でも、必ず事前にオーナーもしくは管理会社へ相談すると安心です。
報告せずに作業してドア本体やドア枠、周辺の壁・床・天井にビス穴やテープ跡が残ると、退去するときにトラブルへ発展する可能性があります。(参考:国土交通省|「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について)
賃貸住宅をお持ちのオーナー様は、全室一斉に玄関ドアを交換すると経費計上できて節税※につながる可能性があります。
※工事費用を減価償却できる法定耐用年数は木製玄関ドアが22年、アルミ製玄関ドアが19年です。(参考:国税庁|No.2100 減価償却のあらまし)

玄関ドアリフォームで使える“お得”な補助金

玄関ドアの寒さ対策を検討している方は、ぜひ住宅の断熱リフォームに関する補助金を活用してください。
〈全国対象〉先進的窓リノベ2025事業
2024年11月22日以降に窓リフォームと同契約で玄関ドアを交換すると補助金の対象になります。
対象工事 | 既存住宅における「断熱性向上を実現できる」内窓設置・外窓および窓ガラス交換工事 ※窓改修と同一契約の場合のみ、玄関ドア交換も対象 |
補助金額 | 窓ガラス交換:5,000〜33,000円/ヶ所 内窓設置:12,000〜106,000円/ヶ所 外窓交換(カバー工法):62,000〜220,000円/ヶ所 玄関ドア交換:未定 ※1世帯あたりの補助金総額は200万円が上限 ※グレード・サイズによって補助金額は異なる |
申請期限 | 遅くとも2025年末 ※ただし、申請金額が予算額に達した時点で期限を待たずに受付終了 |
※詳しくは速報「先進的窓リノベ事業2025」概要と補助金申請の注意点、2024年からの変更点を解説をご覧ください。
〈東京都在住の方限定〉既存住宅における省エネ改修促進事業
1つ以上の居室において、全ての窓を高断熱サッシへ交換したり、玄関ドアを高断熱仕様のドアへ交換すると、補助金がもらえる制度です。
先進的窓リノベ事業と併用できるので、東京にお住まいの方は事前に詳細を確認しておきましょう。
対象工事 | ・天井、床下、外壁の断熱工事 ・高断熱浴槽への交換 ・高断熱玄関ドアへの交換 ・高断熱窓工事(外窓交換) |
補助金額 | 工事にかかった経費の1/3相当額 ※玄関ドア交換は1世帯あたり16万円が上限 |
申請期限 | 2025年度分は未定 |
補助金を利用するためには、それぞれの要件(断熱性能のグレードなど)をクリアしなくてはいけません。
そのため、お得な制度をもれなく活用して窓をリノベーションしたい方は、補助金申請のサポート実績が豊富な施工会社へ相談しましょう。
玄関ドア・窓リフォームは“窓一番”へご相談ください

私たち“窓一番”は、埼玉県でトップクラスの「玄関ドア交換・外窓交換・内窓設置」工事実績があります。
1966年創業以来、埼玉県随一のアルミサッシ取り扱い数を誇っており、戸建住宅からマンションまで玄関ドア・窓に関する多くのお悩みを解決してきました。
お値引きキャンペーンを随時実施し、最新の補助金情報も提供しておりますので、お気軽にお問い合わせください。