速報「先進的窓リノベ事業2025」概要と補助金申請の注意点、2024年からの変更点を解説

速報|「先進的窓リノベ事業2025」の概要と補助金申請する際の注意点、2024年からの変更点を徹底解説

2024年11月29日に、2025年度の窓ドアリフォームに関する補助金予算が閣議決定されました。

それを受けて、2024年に多くの方が利用された「先進的窓リノベ事業」が2025年も継続されます。

そこで今回は、窓のリフォームをハイコスパで実現できる「先進的窓リノベ事業2025」について、事業の概要と2024年からの変更点、申請する際のポイントや注意点を詳しく解説します。

防犯リフォームでも利用できる可能性がありますので、ご自宅の窓リフォームを検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

このコラムで分かること

●「先進的窓リノベ事業2025」は、既存住宅の窓や玄関ドア断熱リフォームを対象とした補助事業です。

●「先進的窓リノベ事業2025」を利用したい方は、事前に申請に関する注意点やポイントをチェックしましょう。

●“窓一番”は、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」施工事例数を誇り、最適な工事プランの提案から補助金申請までお客様をサポートしております。



先進的窓リノベ事業2025年の概要|対象工事・補助金額

先進的窓リノベ事業2025年の概要|対象工事・補助金額

「先進的窓リノベ事業」は2024年にも実施された補助金制度で、既存住宅の窓・玄関ドアにおける断熱リフォームを対象が補助対象です。

その背景には“住宅の省エネ化”を目指す政府の取り組みが関係しており、つい先日11月29日に「住宅の省エネ化の支援強化に関する予算案」が採択されました。

その中で「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・CO2加速化支援事業」として1,350億円という大きな予算が計上されています。

ポイント

「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・CO2加速化支援事業」では、既存住宅の窓を高断熱化することによって、家全体の高熱効率化、ひいては省エネ化やCO2排出量削減を目指す目的があります。


対象工事

対象工事は、既存住宅における「内窓設置・外窓交換・窓ガラス交換・玄関ドア交換」リフォームです。

外窓交換は、カバー工法・はつり工法どちらも対象になります。

工事内容特徴
内窓設置既存外窓の室内側にもう1セット窓をつける方法
窓ガラス交換窓サッシは既存のままで、ガラスのみ取り替える方法
外窓交換
(カバー工法)
壁や床に埋め込まれるように設置されている既存枠はそのまま残し、その上から新規枠を設置する方法
外窓交換
(はつり工法)
壁や床を一部解体して既存枠を撤去し、新たに新規枠を設置する方法
(既存枠撤去のために、窓周りの壁・床解体が必須)


玄関ドア交換工事は、上記の窓工事と同一契約の場合のみ対象です。

ただし、全ての対象工事に補助金が支給される訳ではありません。

あくまでも「高い断熱性を実現できる窓・ドア交換」であることが条件です。

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補助金額

補助金額は一世帯あたり「200万円」を上限とし、工事内容・窓のサイズ・リフォーム後の断熱グレード・住宅のタイプ」によって異なります。

工事内容補助金額
内窓設置SSグレード:大「106,000円/ヶ所」中「72,000円/ヶ所」小「46,000円/ヶ所」
Sグレード:大「65,000円/ヶ所」中「44,000円/ヶ所」小「28,000円/ヶ所」
Aグレード:大「26,000円/ヶ所」中「18,000円/ヶ所」小「12,000円/ヶ所」
外窓交換
(カバー工法)
SSグレード:大「220,000円/ヶ所」中「163,000円/ヶ所」小「109,000円/ヶ所」
Sグレード:大「149,000円/ヶ所」中「110,000円/ヶ所」小「74,000円/ヶ所」
Aグレード:大「117,000円/ヶ所」中「87,000円/ヶ所」小「58,000円/ヶ所」
外窓交換
(はつり工法)
SSグレード:大「183,000円/ヶ所」中「136,000円/ヶ所」小「91,000円/ヶ所」
Sグレード:大「118,000円/ヶ所」中「870,000円/ヶ所」小「59,000円/ヶ所」
Aグレード:大「92,000円/ヶ所」中「69,000円/ヶ所」小「46,000円/ヶ所」
ガラス交換SSグレード:大「55,000円/ヶ所」中「34,000円/ヶ所」小「11,000円/ヶ所」
Sグレード:大「36,000円/ヶ所」中「24,000円/ヶ所」小「7,000円/ヶ所」
Aグレード:大「30,000円/ヶ所」中「19,000円/ヶ所」小「5,000円/ヶ所」
※上記補助金額は、戸建住宅及び低層集合住宅の場合です。中高層集合住宅の場合は足場が必要になることに鑑みて、一部補助金額がさらに高くなります。
サイズ基準
ガラス1枚の面積が「1.4㎡以上」もしくはサッシ1セットの面積が「2.8㎡以上」
ガラス1枚の面積が「0.8㎡以上1.4㎡未満」もしくはサッシ1セットの面積が「1.6 ㎡以上2.8㎡未満」
ガラス1枚の面積が「0.1㎡以上0.8㎡未満」もしくはサッシ1セットの面積が「0.2㎡以上1.6㎡未満」

ちなみに2024年11月29日時点の公式発表では、ドアに付くガラスのみ交換する改修は対象外で、窓の改修と同一契約内の玄関ドア・勝手口ドア交換工事に対する補助金額は公表されていません。

補助金額を大きく左右するSS・S・Aグレードは、リフォーム工事によって想定される窓の断熱性能によって区分されます。

断熱グレード
SSUW値1.1以下
SUW値1.5以下
AUW値1.9以下

UW値とは、窓サッシ及び窓ガラスがどれだけ熱を伝えるかを示す熱貫流率の値で、数値が小さいほど断熱性能が高く、大きいほど断熱性能が低いことを意味します。

2024年からの変更点

先進的窓リノベ事業は2024年と2025年とでは概略や実施の目的はほとんど変わっていません。

ただし、内窓設置に対する補助金が引き下げられました。

これには、より断熱性能向上の効果が高い外窓交換工事を推進する意図があります。

また、2024年まではガラス面積が0.2㎡未満の「極小」窓も補助金の対象でしたが、2025年は対象外なので注意しましょう。



補助金をもらった場合の実質負担目安

補助金をもらった場合の実質負担目安

「補助金をもらえても自己負担分が多いと窓リフォームできない」と心配な方のために、内窓設置・外窓交換(カバー工法)した場合の費用目安を紹介します。

工事内容実質負担額目安
(工事費用 − 補助金額)
内窓設置
(腰窓:W1800H900)
工事費:120,000円/ヶ所
補助金額:44,000円/ヶ所
【自己負担額:76,000/ヶ所】
内窓設置
(掃き出し窓:W1800H2000)
工事費:190,000円/ヶ所
補助金額:65,000円/ヶ所
【自己負担額:125,000円/ヶ所】
外窓交換・カバー工法
(腰窓:W1800H900)
工事費:250,000円/ヶ所
補助金額:110,000円/ヶ所
【自己負担額:140,000/ヶ所】
外窓交換・カバー工法
(掃き出し窓:W1800H2000)
工事費:350,000円/ヶ所
補助金額:149,000円/ヶ所
【自己負担額:201,000円/ヶ所】

※上記金額は弊社へご相談いただいた場合の目安です。(製品代+工事費+消費税)
※腰窓・掃き出し窓は両方「洋室・引き違い(2枚建)・Low-E複層ガラス」で見積もり
※外窓交換のは「アルミ樹脂複合窓・網戸あり」で見積もり
※補助金額は「Sグレード」を想定


ポイント

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「先進的窓リノベ事業2025」を申請する際のポイント・注意点

「先進的窓リノベ事業2025」を申請する際のポイント・注意点

「先進的窓リノベ事業2025」を利用して窓のリフォームを検討している方は、事前に申請に関するポイントや注意点を押さえておきましょう。

工事代金は全額立替が原則

工事代金はまずお客様が全額立替ていただき、その後施工会社が申請して支給が決定すると住宅所有者へ補助金が全額還元されます。

そのため、補助金を使って窓リフォームする場合は、自己負担額だけではなく工事費かかるトータル費用もチェックしましょう。

事業者登録した会社でなければ申請できない

先進的窓リノベ事業は施工会社からの代理申請が基本で、事務局に事前登録された会社でないと申請できません。

そのため、これから業者選びをする場合は、必ず事業者登録する予定があるかを確認しましょう。

製品選びを間違えると補助金をもらえない

補助金をもらえると思って内窓設置や外窓交換などの対象工事をしても、製品が要件をクリアしていなければ補助金はもらえません。

また、対象製品の中でも仕様によって補助金額は異なります。

そのため、事業内容や製品情報に詳しい業者に相談しましょう。

2024年11月22日以降の工事が対象

「先進的窓リノベ事業2025」という名称を見ると2025年に入ってからの工事でないと対象にならないと思うかもしれませんが、実は既に対象工事着手期間は始まっています。

申請受付は来年3月以降を予定していますが、それまで待つ必要はないのです。

むしろ、受付開始とともに申請が集中することが予想され、申請額が予算額に達した時点で期限(2025年末)を待たずに受付終了となるため、早めに工事の準備を進めておきましょう。

部屋の中の窓は全てセットでリフォームするのがおすすめ

「先進的窓リノベ事業2025」は、窓の性能アップを低コストでできる大きなチャンスです。

一部屋に数カ所の窓がある場合は、全箇所同時にリフォームしましょう。

大きな窓だけリフォームしても、断熱効果はあまり向上しません。

むしろ、リフォームしなかった窓に熱の出入りが集中し、部分的に結露がひどくなる可能性もあります。

補助金額上限は一世帯あたり200万円なので、部屋ごともしくは家全体の窓を見直すプランをぜひご検討ください。

ポイント

補助金の申請は要件を全てクリアする必要があるため、工事実績だけではなく補助金申請のサポート実績も豊富な施工会社へ相談しましょう。




「先進的窓リノベ事業2025」は防犯リフォームでも利用できる

「先進的窓リノベ事業2025」は防犯リフォームでも利用できる

先進的窓リノベ事業2025の目的はあくまでも「既存住宅の断熱化・省エネ化」ですが、住まいの防犯対策でも使える可能性があります。

警察庁の調べでは、空き巣や強盗の侵入経路は70%以上が「窓・玄関ドア・勝手口ドア」のいずれかです。(参考:内閣政府オンライン|空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」

そのため、窓や玄関ドアを最新のものに取り替えて防犯性能を高め、侵入経路を断つことで侵入犯による被害を大幅に防げます。

ポイント

最新の玄関ドアや勝手口ドアは、断熱性に優れているだけではなく、ピッキングに強い鍵やガラス破りに強い防犯ガラスが標準仕様としてセットされている製品が一般的です。

また窓サッシも補助錠が付いているため、防犯性と断熱性両方が高い「安全合わせ複層ガラス(※)」と組み合わせると、補助金の対象となる可能性があります。

※安全合わせ複層ガラス:防災合わせ複層ガラスや防犯合わせ複層ガラスとも呼ばれ、ガラスの間に特殊中間フィルムをはさみこみ、一定時間ガラス破りに抵抗できる耐貫通性があります。

防犯合わせガラスの構造
(引用:警察庁|住まいる110番|防犯性能の高い建築部品の紹介

空き巣や泥棒のターゲットにならないためには、CPマーク(※)付きの窓サッシ・ガラス・玄関ドア・勝手口ドアを選ぶ点も重要です。

※CPマーク:人為的な破壊に対して5分以上抵抗できる性能を持ち「防犯性能の高い建物部品(CP部品)」として認定されたものにつけられるマークです。

CPマーク
(引用:政府広報オンライン|空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」



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「子育てグリーン住宅支援事業」も要チェック

「子育てグリーン住宅支援事業」も要チェック

先進窓リノベ事業と併せてチェックしていただきたいのが、「子育てグリーン住宅支援事業」です。

2024年の子育てエコホーム支援事業に続く事業として2025年に実施が予定されています。

ただし、こちらは以下3種類の工事のうち、2種類もしくは全種類を実施しなくてはいけません。

  • 窓や玄関ドアなど「開口部の断熱改修」
  • 外壁・屋根・床下など「躯体の断熱改修」
  • 高性能給湯器など「エコ住宅設備の設置」


上記必須工事のうち、2種類工事すると「一世帯につき40万円」、全種類工事すると「一世帯につき60万円」を支給されます。

ポイント

「子育てグリーン住宅支援事業」は、窓リフォームだけしても補助の対象とならないため、部分的なリフォームよりもフルリフォームする方におすすめの補助金です。

窓リフォームだけ検討している方は、より多くの補助金をもらえる「先進的窓リノベ事業2025」の活用をご検討ください。




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