【窓の防犯対策“10選”】狙われやすい窓の特徴と効果的な方法を解説

【窓の防犯対策“10選”】狙われやすい窓の特徴と効果的な方法を解説

2024年8月頃から首都圏で一般家庭をターゲットにした空き巣・強盗事件が多発しています。

空き巣・強盗の侵入経路として最も多いのが「窓」です。

そこで「効果的な窓の防犯対策と費用相場を知りたい」という方のために、おすすめの防犯対策10選を“窓リフォーム”のプロが詳しく解説します。

空き巣や強盗に狙われやすい窓の特徴も紹介しますので、ご自宅の防犯性能を見直したい方はぜひ最後までご覧ください。

このコラムで分かること

●窓は家の中で最も空き巣・泥棒・強盗などの侵入窃盗犯から狙われやすい場所で、ターゲットにされる窓にはいくつかの共通点があります。

●窓の防犯性を高めたい方は、対策方法それぞれのメリット・デメリットと費用目安を把握しましょう。

●“窓一番”は、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇り、最適な工事プランの提案から補助金申請までお客様をサポートしております。



侵入窃盗犯に狙われやすい窓の特徴

侵入窃盗犯に狙われやすい窓の特徴

警察庁の調べによると、空き巣や強盗、泥棒の侵入口で53.5%を占めるのが「窓」です。(参考:政府広報オンライン|空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」

特徴は、これまで鍵をかけ忘れた場所からの侵入が多かったのに対して、年々手口が巧妙で凶暴化している点です。

最近は工具で派手にガラスを破って侵入するケースも珍しくありません。

窃盗を目的とした侵入犯に狙われやすい家にはいくつかの共通点があります。

道路や隣家から見通しが悪い窓

前面道路や隣家などの周囲から死角になる窓はガラス破りや侵入の瞬間を見られるリスクが少ないため、侵入犯からターゲットにされます。

フェンスや塀との距離が近い窓や前に人が隠れられる高さの植木がある窓は特に注意が必要です。

逃走しやすい窓

侵入犯は下見の際に万が一見つかった場合の逃走経路も必ず確認します。

「逃走しやすい」と判断するのは、以下の特徴が当てはまる窓です。

  • 敷地内の家の外周に行き止まりがないか
  • 駅から近いか
  • 前面道路や周辺に立ち話している人や通行人が少ないか
  • 庭などに犬を放していないか


日常的に鍵をかけていない窓

ゴミ出しや立ち話など「ほんの少し家を空けるだけだから」と日常的に窓の鍵をかけていない場所も侵入犯は狙います。

空き巣や泥棒は、宅配業者や訪問販売を装って日常的に開けたままにしている窓がないか必ず下見するからです。

鍵のかかっていない(無締まり)窓からの侵入は最も犯行が見つかるリスクが低いため、戸建て住宅においては侵入手口の46%以上を占めます。(参考:警察庁|住まいる防犯110番|手口で見る侵入犯罪の脅威

エアコン室外機や物置などの足場が近い2階の窓

「2階は侵入されないだろう」と思われがちですが、実はそんなこともありません、

むしろ、2階のベランダに面する掃き出し窓は鍵を開けたままで出かける人が多いため侵入犯に狙われやすい傾向があります。

少し屈めばベランダの壁に隠れられてガラス破りしている様子を見られにくい点も狙われる大きな要因です。

1階にエアコン室外機や物置など2階に登るための足場がある場所は、特に注意しましょう。

古い窓

築年数の経っている家で古く汚れた窓がついている家も空き巣などのターゲットにされる可能性があります。

古い窓は鍵(クレセント)の構造がシンプルなので壊しやすく、明らかに年数が経って汚れているガラスは防犯対策されていないと判断されるからです。

ポイント

空き巣・泥棒・強盗は、侵入できるまでに「5分以上」かかると、70%程度の犯罪者が諦めると言われています。

空き巣・泥棒・強盗からご家族の命や財産、家を守るためには「侵入を人に見られそう」「侵入までの時間が長くなりそう」と思わせる防犯対策が必要です。

(参考:政府広報オンライン|空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」



窓の防犯対策10選|メリット・デメリット・費用目安

窓の防犯対策10選|メリット・デメリット・費用目安

窓の防犯対策として効果的な方法はいくつかあり、それぞれアプローチやメリット・デメリットは異なります。

ご予算や家の築年数に合わせて適切な方法を選びましょう。

窓の周りを片付ける

まず確認した方が良いのは、窓の外です。

自転車や大きな遊具が窓辺に置いてあったり植木の枝葉が伸びていたりすると、死角が増えて泥棒に狙われやすくなります。

また片付いていないと、空き巣が下見に来ても足跡などの痕跡が分かりにくく、異変に気が付かないかもしれません。

窓の外に防犯砂利を敷く

家の裏側などどうしても人の目に触れづらい窓もありますよね。

そこで効果的な対策は、外に防犯砂利を敷く方法です。

防犯砂利は踏むと大きな音が出る砂利で、室内にいても窓に人が近づいたら気がつきます。

ただし、人が踏むうちに砂利が割れて細かくなったり雨で流されて密度が低くなったりすると音が響かなくなるので、定期的に追加する必要があるので注意しましょう。

窓ガラスに防犯フィルムを貼る

既存の窓ガラスに防犯フィルムを貼る方法もあります。

鍵周りにだけDIYで簡単に貼れるタイプから、プロが施工する窓ガラス全面をカバーするものまで種類は様々です。

ガラスに防犯フィルムを貼ると、バールなどでガラスを破ろうとしても貫通しにくくなります。

ただし、見ただけではフィルムが貼ってあるのが分かりにくくガラス割りの被害にあったり、部分的に貼っても意味がなかったりするので注意しましょう。

また、結露のひどい窓に貼ると、段々端からフィルムが剥がれてくる可能性もあります。

補助錠をつける

窓にはクレセントなどの鍵が付いていますが、古いタイプの窓は外から中を覗き込むと施錠されているか一目で分かってしまいます。

また、ガラスを割れば簡単に鍵を開けられてしまう点にも注意が必要です。

補助錠を窓の上部につけると、外から手を伸ばすと人の目に触れやすく、鍵を開ける作業は2倍になるため侵入を防げる可能性が高まります。

ただし、頻繁に出入りする掃き出し窓などの上部につけると、小さなお子さんは自分で開け閉めできません。

また、補助錠をかけ忘れれば設置した意味がなくなってしまいます。

窓にシャッター・面格子をつける

人が出入りできる窓に窓シャッターや面格子をつけてガラスを物理的にブロックする方法もあります。

ただし、出かけるたびにシャッターを閉めるのはあまり現実的ではありませんよね。

また、面格子をつけた窓は日当たりや視界が悪くなるので、最近の住宅にはあまり設置されません。

窓シャッターは長期で家を開けることが多いお宅に、面格子は視界が悪くなってもそれほど気にならない浴室などに設置するのがおすすめです。

窓の外にセンサーライトをつける

人が近づくと点灯する「人感センサー」付きのライトを大きめな窓の外に設置する方法もおすすめです。

最近は暗くなると明暗センサーによって点灯し、さらに人が近づくと強い光を放つタイプが増えています。

玄関ドアや勝手口ドアの周りと合わせて、家の外の数カ所に設置すると効果的です。

ただし、不審者が窓に近づいてライトが点灯しても、その光が室内や隣家、道路から確認できなければ防犯効果は下がるので注意しましょう。

防犯カメラを設置する

最近は、一般家庭でも防犯カメラを設置するお宅は珍しくありません。

目立つところに設置すると、侵入犯罪に狙われにくくなる効果があります。

ただし、最近はダミーの防犯カメラを設置している家も多いことから、たとえ防犯カメラをつけていても空き巣や泥棒の被害に遭う可能性はゼロではありません。

そのため、防犯カメラはその他の方法をとった上での補助的な対策として採用しましょう。

防犯ガラスへ取り替える

防犯ガラスとは特殊フィルムを2枚のガラスではさんだもので、ガラスを破ろうとしてもなかなか貫通できません。

防災安全合わせガラスなどと呼ばれることもあります。

日本国内メーカーの防犯ガラスには防犯性が高いことを公的に認めるCPマーク(※)が目立つところについているため、侵入犯罪の抑止力になります。

※CPマーク:人為的な破壊に対して5分以上抵抗できる性能を持ち「防犯性能の高い建物部品(CP部品)」として認定されたものにつけられるマークです。

CPマーク
(引用:政府広報オンライン|空き巣や強盗から命と財産を守る 「住まいの防犯対策」


ペアガラスの一方が防犯ガラスになっているものもあり、断熱性と防犯性の両方を高められます。

ちなみに、ガラスにワイヤーを封入した網入りガラスは防犯性があると誤解されがちですが、ガラスが割れた時の飛散防止効果はあってもワイヤーはペンチなどで簡単に切れるため防犯性は期待できません。

内窓を設置する

外窓の内側にもう1組の窓をつけるとガラスを破る手間が2倍になるため、一定の防犯効果を得られます。

また、外窓と内窓の間に空気層ができるので、断熱性がアップする点もポイントです。

外窓・内窓がそれぞれ簡単に割れる単板ガラス(一枚ガラス)では短時間で両方破られてしまう可能性があるため、内窓には防犯ガラスを採用することをおすすめします。

ただし、頻繁に開け閉めする窓は開閉の手間が増えて掃除が大変と後悔する方も少なくありません。

そのため、内窓を設置する場合は使い方を事前にシミュレーションしましょう。

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外窓を取り替える

既存窓に補助錠を追加したりガラスを交換したりするなど、防犯性を高める方法はいくつもありますが、最も確実性が高い方法は「外窓交換」です。

ポイント

戸建住宅に設置されているアルミサッシの寿命は20〜30年程度なので、築年数がそれ以上経過しているお宅は窓ごと取り替える方法をおすすめします。

外窓を交換すると、「防犯性の高いクレセント・防犯ガラス(オプション)」へ一新できます。

「外窓交換は大変なのでは?」と心配な方もいらっしゃるかもしれません。

最近は、窓周りの壁や床を解体せずサッシを交換できる「カバー工法」が主流です。

ポイント

既存窓サッシ枠を残してその上から新規のサッシ枠を被せる「カバー工法」は、壁や床の解体・復旧工事が必要ないため、コストを抑えて短時間で窓リフォームできます。


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窓防犯対策の費用目安と補助金・減税制度

窓の防犯対策で使える補助金・減税制度

窓の防犯対策は、それぞれコストが異なります。

防犯対策の方法特徴
防犯砂利敷き2,000〜3,000円/㎡程度
※材料費のみ
窓ガラスの防犯フィルム貼り15,000〜30,000円/㎡程度
※プロに施工を依頼した場合
補助錠の追加1,000〜2,000円/㎡程度
※材料費のみ
※DIYで設置できる簡易的なタイプ
窓シャッター・面格子設置窓シャッター:200,000〜350,000円/ヶ所程度
※電動シャッター

面格子:40,000〜60,000円/ヶ所程度
センサーライト設置10,000〜50,000円/ヶ所程度
防犯カメラ設置100,000〜150,000円/ヶ所程度
防犯ガラス(安全合わせガラス)への交換30,000〜50,000/ヶ所程度
※ペアガラスではない場合
内窓設置90,000〜/ヶ所〜
※Low-E複層アルゴンガス入りペアガラス
※“窓一番”へ御依頼いただいた場合(2024年11月時点)
外窓交換240,000/ヶ所〜
※樹脂窓+Low-E複層ガラス+Low-E複層ガラス
※“窓一番”へ御依頼いただいた場合(2024年11月時点)
※1ヶ所ごとの価格は「W900H800サイズ・2枚引き違い窓」の場合

上記工事のうち、「ガラス交換・内窓設置・外窓交換」はガラスとサッシの仕様要件を満たすと補助金や減税制度の対象となる可能性があります。

窓を防犯リフォームする際は、対象となる制度がないか事前に確認しましょう。

主な制度の例は以下の通りです。


ポイント

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賃貸住宅・マンションの窓防犯対策をする際は注意が必要

賃貸住宅・マンションの窓防犯対策をする際は注意が必要

賃貸物件やマンションにお住まいの方で窓の防犯対策リフォームをしたい方は、事前に知っておくべき注意点があります。

賃貸物件(戸建・アパート・マンション)

防犯対策としてご自身で補助錠を追加したり窓ガラスへフィルムを貼って跡が残ったりすると、退去時に補修費用を請求される可能性があります。

また、賃貸契約が満了すると、美観を損ねるなどの理由で防犯砂利の撤去を求められるケースもあります。

そのため、どんな防犯対策であっても事前に管理会社や貸主へ相談しましょう。

防犯面で不安を感じている方は、現状を伝えると貸主負担でリフォームしてもらえるかもしれません。

分譲マンション

窓サッシと窓ガラスは「共用部分(マンション区分所有者全員で共有する部分)」に該当するため、その部屋のオーナーであっても勝手に交換や修理はできません。

後で大きな問題に発展する可能性があるため、事前に管理組合へ相談しましょう。

管理組合での協議の末に、窓ガラスや窓サッシの交換を許可される可能性は十分あります。(参考:国土交通省|マンション標準管理規約(単棟型)第22条「窓ガラス等の改良」

ちなみに、内窓を設置する室内側の窓枠は「専有部分」なので、事前に管理組合へリフォーム工事の申請をすれば問題なく工事でき流のが通常です。




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