「二重窓にカーテンは“いらない”」って本当?窓リフォームの前に知っておくべき注意点

「二重窓にカーテンは“いらない”」って本当?窓リフォームの前に知っておくべき注意点


補助金制度が実施されていることから、既存住宅の窓リフォームを検討する方が増えています。

その中でも価格がリーズナブルな二重窓(内窓)工事は、お手軽に家の断熱性を高められるため多くの方がリフォームを検討しているでしょう。

二重窓の設置について調べると「カーテンはいらない」「カーテンは付けられない」などのキーワードを目にします。

そこで今回は、「二重窓にカーテンはいらない」の真実について窓リフォームのプロが徹底解説します。

二重窓でもカーテンが必要なケースやメリット、二重窓にカーテンをつける場合の注意点、二重窓に付けるならカーテン・不透明ガラス・ロールスクリーン・ブラインド・ガラスフィルムどれがいいかについてお話ししますので、窓リフォームを検討中の方はどうぞ最後までご覧ください。

このコラムで分かること

●二重窓にカーテンを設置した方が良いケースもあります。

●二重窓にカーテンを設置する場合は、あらかじめ注意点を把握しておきましょう。

●“窓一番”は、1966年創業以来、埼玉県随一の「二重窓・外窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇り、同グループ内には住宅リフォーム専門部署もありますので、総合的にあなたのお悩みを解決できます。



二重窓にもカーテンが必要なケースとメリット

二重窓にもカーテンが必要なケースとメリット

結論から言うと、やっぱり二重窓にもカーテンが必要な場合もあります。

以下の点どれかに当てはまる場合は、二重窓を付けた上にカーテンを再設置しましょう。

外からの視線が気になる(目隠しが欲しい)

二重窓をつけても、外からの視線を完全にブロックすることはできません。

また、夜になると室内の明かりが外に漏れて、人影などのシルエットがはっきりと見えてしまいます。

そのため、前面道路や隣家に近い窓で外からの視線が気になる場所にはやはりカーテンが必要です。

日差しが眩しい

二重窓は外から室内に伝わる冷気や熱気はブロックできても、光の強さは軽減できません。

そのため、日当たりのいい窓が視界に入ると、たとえ二重窓が付いていても眩しさを感じてしまいます。

最近は窓の上に庇が付いていなかったり付いていても短かったりする家も多いので、現在カーテンによって日差しを遮っているお宅は注意しましょう。

日焼けが気になる(紫外線対策)

二重窓を付けてもガラスが単板ガラスでは紫外線(UV)はカットできません。

そのため、カーテンがないと床や家具が劣化したり、小さなお子さんが日焼けする可能性があります。

ただし、断熱性の高いLow-E複層ガラス(遮熱タイプ)やさらに防犯性も兼ね備えた安全合わせ複層ガラスを二重窓と組み合わせると、75%以上の紫外線をブロックできます。(参考:YKK ap|かしこいガラス選び|UVカット効果のあるガラス

室内に差し込む紫外線をカットできると、肌への影響を抑えられるだけではなく白内障など目へのリスクを軽減できる点もポイントです。

断熱・遮熱性能をさらに高めたい

二重窓を付けると、外から室内へ伝わってくる夏の暑さや冬の寒さを軽減できますが、100%外気の影響をブロックできる訳ではありません。

仮に外窓のガラスが単板ガラスでその内側に断熱性の高い複層ガラスを付けた場合、室内に入る日射熱(日射熱取得率)は以下のようになります。

二重窓(内窓)
ガラス種類
室内の日射熱取得率(%)
単板ガラス単板ガラス「88%」(外窓)
単板ガラス「88%」(二重窓)
→室内「77%程度」=日射熱の77%が室内に入る
複層ガラス単板ガラス「88%」(外窓)
複層ガラス「80%」(二重窓)
→室内「70%程度」=日射熱の70%が室内に入る
Low-E複層ガラス
(遮熱タイプ)
単板ガラス「88%」(外窓)
複層ガラス「39%」(二重窓)
→室内「34%程度」=日射熱の34%が室内に入る
※複層ガラスは「3mmガラス+中空層12mm+3mmガラス」の場合で、それぞれの日射熱取得率は目安です。

つまり、二重窓を設置すると日射熱が室内に入り込むのをいくらか軽減できるものの、完璧ではないのです。

そのため、さらに断熱・遮熱性能を高めるためにカーテンをつけるケースは珍しくありません。

ポイント

二重窓を付ける際は、その後の生活をイメージしてカーテンを付けるかどうか検討しましょう。

ただし、二重窓の内側にカーテンをつける場合は注意しなくてはいけない点がいくつかあります。


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二重窓にカーテンをつける際の注意点

二重窓にカーテンをつける際の注意点

「二重窓にしてもカーテンが必要」となっても、既存窓に内窓を付けるとそのままではカーテンを付けられなくなったり結露などの不具合が発生したりする可能性があるので注意しましょう。

内窓の形状によってはカーテンが付けられない

内窓は、外窓の形状(開け閉め方法)と必ずしも一緒とは限りません。

ただし、内窓を「内開き窓」にすると窓が室内側に開くためカーテンが付けられなくなるため注意してください。

カーテンを付けたい場合は、窓が平行移動する引き違い窓を選びましょう。

引き違い窓
引き違い窓
開き窓
開き窓


掃除や開け閉めの手間が増える

頻繁に開け閉めする窓は、内窓を付けただけでも手間が2倍になるため不便さを感じてしまう方もいらっしゃいます。

そこにカーテンを付けると、「カーテン・内窓・外窓の開閉」と3つの動作が必要です。

二重窓にカーテンを付けたものの、開閉や掃除が面倒でほとんど開け放したままと言うケースも少なくありません。

そのため、人がよく出入りする掃き出し窓(テラス窓)などに二重窓とカーテンの両方を付ける際は、設置前に使い勝手をイメージしましょう。


そのままではカーテンをつけられない場合も

元々窓上の壁にカーテンレールやカーテンボックスが付いていても、二重窓を設置した後にそのままそれらを使えない場合があります。

よくあるケースは、二重窓を付けるために「ふかし枠」を設置した場合です。

ふかし枠は、既存の窓枠に内窓を付けるために十分な奥行きが足りない場合や、外窓と内窓との間隔を広くしてより断熱性能を高めたい場合にオプション部材として追加します。

内窓のふかし枠
ふかし枠


ふかし枠が室内の壁面から出ると、元のカーテン位置ではカーテンが室内側に歪んでしまいます。

そのため、場合によってはカーテンレールの移動が必要です。


カーテンレールの移動で壁・天井の下地補強が必要な場合も

内窓の設置に伴ってカーテンレールを移動する場合、壁や天井の下地がないとすぐにレールごと外れてしまう可能性があります。

特に元々窓枠の内側にカーテンレールやロールスクリーン、ブラインドを付けていてそれを移動しなくてはいけない場合は要注意です。

カーテンレールの移動に伴って壁・天井の下地補強が必要な場合も

壁や天井にカーテンレールをしっかり取り付けるために下地補強する場合は、クロス張りなどの付帯工事が発生する可能性があります。

付帯工事を防ぎたい方は、カーテンレールを設置できる強度の高いタイプのふかし枠を追加しましょう。(例:LIXIL|インプラス|ふかし枠(カーテンレール仕様)

元のカーテンでは横幅・丈が足りなくなる場合も

元々、腰窓の窓枠内側にカーテンを付けていてそれを窓枠の外側に移動させると、カーテンの横幅と丈が変わりますので注意しましょう。

窓枠を覆うようにカーテンを設置する場合、ドレープカーテンは窓下から+15〜20cm、横幅は両側+5〜7cmプラスしないと見た目のバランスが悪く、隙間から室内に入り込む冷気や熱気をブロックできません。

カーテンサイズの決め方


和室は元の障子が使えなくなる

和室の場合、窓枠に障子がはめてあるお宅がほとんどですが、二重窓を付けると元の障子は使えません。

そのため、和室の雰囲気を保ちたい方は必ず格子付きのタイプを選びましょう。

格子付きのタイプを選ぶと、ガラスも和紙調の物がセットされます。

和室には障子タイプの内窓を


厚手のカーテンをつけると内窓が結露する可能性も

遮熱性・断熱性を高めるために内窓へ厚手のカーテンをかけたい方もいらっしゃるでしょう。

厚手のカーテンで二重窓をしっかりと覆うと、内窓表面が外気温に近くなって結露が発生する可能性があるため注意しましょう。

外窓だけの場合よりも結露の量は少ないものの、カビなどの原因となってしまいます。

そのため、二重窓にカーテンを設置する場合は、薄手のものがおすすめです。

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内窓をつけても結露するって本当?原因と対策を徹底解説


ポイント

「二重窓(内窓)をつけるか迷っている」「二重窓を付けるなら補助金をうまく活用したい」という方は、1966年創業以来"埼玉県随一”のアルミサッシの取り扱い数を誇る「窓一番」までご相談ください。

自社施工によって、高品質な工事をリーズナブルな価格で提供しております。





二重窓にするなら「カーテン・すりガラス・ロールスクリーン・ブラインド・ガラスフィルム」どれか

二重窓につけるなら「すりガラス・カーテン・ロールスクリーン・ブラインド・ガラスフィルム」どれか

二重窓と組み合わせるのは、カーテンの他に不透明なガラス・ロールスクリーン・ブラインド・ガラスフィルムがあります。

それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なりますので、違いを知っておきましょう。

種類特徴
メリット・デメリット
カーテン・コストが安く、簡単に付けられる
・布地の種類が豊富でインテリアとコーディネイトしやすい
・外して丸洗いできるなどメンテナンスが楽
・ボリュームが出る(スッキリした窓にしたい時には注意)
・窓を開けている状態では風が吹くとゆらめく
・原則は全閉か全開するため、採光量や通風量を細かく調節できない
不透明ガラス
(フロートガラス・型板ガラス)
・開け閉めの手間が増えない
・汚れにくく掃除しやすい
・余計な工事は不要(二重窓を設置すれば完了)
・人などのシルエットは外から見えてしまう(特に夜中はよく見える)
・通風しながらは目隠しできない
ロールスクリーン・スッキリとしたデザインになる
・半開きなど開閉を細かく調整できる
・丸洗いできるものとできないものがある
・窓の両側から光や紫外線が入りやすい
・取り付けられる窓が限定される
・簡単には交換しにくい
ブラインド・採光や通風の量を細かく調節できる(通風しながら光を遮断することもできる)
・横型ブラインドはホコリが溜まりやすい
・掃除が面倒
・価格は高め
・スラットが風に揺れると音がする
ガラスフィルム・不透明なガラスよりも目隠し効果が高い
・DIYでも施工できる
・端から剥がれてくる可能性がある
・熱吸収率の高いフィルムを複層(ペア)ガラスに貼るとガラスが熱割れする可能性がある
・定期的な張替えが必要


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ポイント

「なぜ二重窓にカーテンなどを付けたいのか」によって、二重窓とどのアイテムを組み合わせればいいかが異なります。

そのため、今抱えていらっしゃる窓に関するお悩みとご要望をまとめて、まずは“窓のプロ”へ相談しましょう。

「いくらかかるか金額を知ってからリフォームを検討したい」という方は、窓一番の「無料見積もりシミュレーション」をご活用ください。

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経験豊富な施工スタッフ


私たち“窓一番”は、埼玉県でトップクラスの「二重窓(内窓)設置・外窓交換・玄関ドア交換」工事実績があります。

1966年創業以来、埼玉県随一のアルミサッシ取り扱い数を誇っており、お客様の窓・玄関ドアに関する多くのお悩みを解決してきました。

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