「玄関ドアリフォームで“引き戸”に」メリット・デメリットや費用目安を解説
「玄関引き戸」と言うと昔ながらの日本家屋をイメージするかもしれませんが、最近その人気が再燃しています。
玄関リフォームの際に新しい引き戸へ取り替えるケースだけではなく、既存開き戸から引き戸へ変えるケースも少なくありません。
そこで、今回は「玄関ドア引き戸」のメリット・デメリットや、ドア選びのポイント、工事費用目安を解説します。
リクシル玄関引き戸の価格や、玄関リフォームで活用できる補助金も紹介しますので、お住まいの玄関をきれいに甦らせたい方はぜひ参考にしてください。
●玄関ドア引き戸にはいくつものメリットがある一方、注意点もあるので、事前に内容を把握しておくことが重要です。
●玄関リフォームに使える補助金がいくつかあるので、お得にドアを変えたい方はぜひ利用してください。
●“窓一番”は、1966年創業以来、埼玉県随一の「玄関ドア工事」・「内窓工事」・「窓リフォーム」事例数を誇り、同グループ内には住宅リフォーム専門部署もありますので、総合的にあなたのお悩みを解決できます。
目次
玄関ドアを引き戸にするメリット
日本では古くから扉へ引き戸が用いられてきましたが、生活様式が洋風へ変化するに従って、玄関ドアは開き戸が主流になってしまいました。
ところが、最近、玄関ドアを選ぶ際、引き戸を選ぶ方が増えています。
その理由は、いくつものメリットにあります。
誰でも開閉しやすい
最も大きなメリットは、「開閉のしやすさ」です。
開き戸は開ける際に扉が手前もしくは奥へ移動するため、人も前後移動が必要です。
そのため、大きな荷物を持っている方や車椅子に乗っている方、杖をついている方にとっては、その動作が負担となります。
また、小さいお子さんですとドアハンドルに手が届かなければ開閉できません。
一方、引き戸は腕を左右へ移動させるだけで開閉でき、扉が手前に出てこないため、前後移動する必要はないですよね。
また、ロックのかかっていない状態であれば、ドアハンドルへ手が届かなくても、ドア本体に手を当てて開閉できます。
引き戸は体格差や身体能力の違い関係なく誰でも開閉しやすいため、バリアフリーやユニバーサルデザインの観点から採用されることもあります。
開けたままにしても邪魔にならない
引越しや買い物帰りなど連続して荷物を出し入れする場合、玄関ドアを開けたままにしておきたいですよね。
また、車椅子に乗っている方やベビーカー連れの方ですと、一時的にドアを開けたままにしておかなくてはスムーズに家へ入れません。
開き戸も開けたままにしておけますが、扉が屋外側に出てくるため、場合によってはそれが邪魔で出入りしづらくなる可能性もあります。
一方、引き戸は開けたままでも扉が邪魔になりません。
開き戸もストッパーなどを使えば開けたままの状態で扉を固定できますが、何かがぶつかった拍子で閉まってしまうかもしれません。
そのため、玄関の出入りに時間がかかる方がいる場合にも、引き戸がおすすめです。
玄関スペースを広く使える
引き戸は開き戸のようにドアの開閉スペースが必要ありません。
そのため、玄関ポーチや室内の玄関土間を有効的に活用できます。
狭小住宅など玄関の室内外に広いスペースを確保できない場合にもおすすめです。
また、来客が多く一時的に靴をいくつもおかなくてはいけない場合にも、引き戸でしたら玄関が混み合う心配もありません。
ドアの指挟み事故が少ない
小さいお子さんがドアに指を挟んでしまう事故は決して少なくありません。
最近は、昔と比べて玄関の断熱性を高めるためにドアが分厚く重くなっているため、ソフトクローズ機構が付いていたとしても、お子さんの細い指ですと大怪我になってしまう可能性があります。
一方、引き戸はドア枠へ手をつくシーンが少なく扉自体も開き戸よりも軽い上に、勝手に閉まることもないため、指挟み事故のリスクを大幅に減らせます。
玄関ドアを引き戸にするデメリットと注意点
玄関ドア引き戸にはいくつものメリットがある反面、デメリットがない訳ではありません。
玄関リフォームを後悔しないためにも、これから紹介するポイントをぜひしっておいてください。
断熱性・気密性・遮音性は高くない
引き戸は鴨居・敷居のレールに扉をスライドさせて開閉します。
そのため、構造上どうしても上下に隙間が必要です。
つまり、その隙間から空気や音が多少ではあるものの出入りしてしまうと言うことです。
ただし、近年は家の断熱性・気密性が重要視されていることから、引き戸も以前より密閉度が上がっています。
断熱性を重視する場合は、断熱ドアを選択しましょう。
気密性・遮音性を高めたい方は、引き戸用の隙間防止テープもありますので、合わせて取り付けることをおすすめします。
虫が入る可能性もある
玄関引き戸の上下には隙間があるため、ごく小さな虫が室内へ入ってくる可能性もゼロではありません。
また、引き戸の開けっぱなしにしても扉が邪魔にならないという利点を活かして在宅時にはドアを開けて換気したい場合も、虫への対策は欠かせません。
虫の侵入を防ぎたい方は、別途網戸を付けることも検討してください。
ただし、最近の玄関引き戸は密閉度が上がっているため、閉まっている状態でしたら、蚊や蝿などのサイズの虫は入ってこられません。
在宅時に玄関の換気をしたい方には、「通風玄関ドア」がおすすめです。
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デザインレパートリーが少ない
引き戸にはいくつものメリットがありその人気は高まっているものの、未だ住宅玄関ドアの主流は開き戸です。
そのため、引き戸のデザインレパートリーは、開き戸と比べると少なめです。
豊富なデザインレパートリーから選びたい方には、「片引き戸」がおすすめです。
メーカーによっては開き戸と同様のデザインレパートリーを販売しています。
設置には広い間口が必要
引き戸は開き戸のように前後のスペースは必要ありませんが、代わりに扉をスライドさせる左右のスペースが必要です。
そのため、玄関の間口は開き戸の場合よりも広くなくてはいけません。
玄関の開き戸を引き戸に変えたい場合は、有効開口幅を確保できるか確認しましょう。
壁の長さが十分あっても、その中に取り除けない柱があるかもしれないため、専門家へチェックしてもらいましょう。
リフォームで開き戸から引き戸に変える方法
玄関リフォームの際、既存ドアが引き戸でないと新たな引き戸は入れられないと思っていませんか?
実はそうではありません。
条件さえ揃えば、開き戸から引き戸へ取り替えられます。
- 既存玄関ドア開口の左右に、ドアと同等幅の壁があれば「片引き戸」へ取り替えられる
- 既存玄関ドアが袖パネル付きで開口幅が広ければ、壁を壊さずに「引き違い戸」「連動片引き込み戸」などへ取り替えられる
- 既存玄関ドアの左右に取り壊せる壁があれば、「引き違い戸」「連動片引き込み戸」「両引き込み戸」「引き分け戸」など大開口な引き戸へ取り替えられる
ただし、壁を壊して開口を広げる場合は床や天井、周囲壁などの補修工事が発生するため、工事費用がかさみ、工期も長期化します。
また、柱の位置によっては開口幅を広げられない可能性もあります。
そのため、既存開口を生かして開き戸から引き戸へ取り替えるのがおすすめです。
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玄関引き戸の選び方|タイプ別特徴
玄関リフォームで設置できる引き戸には、いくつかの種類があります。
また、メーカーによって開閉方法は様々で、スライディングドアと呼ばれるものもあります。
それぞれ特徴が異なりますので、ご要望に合うタイプを選びましょう。
引き違い戸(2枚)
2枚の扉が左右へ動くタイプで、最も一般的な引き戸です。
取り付けるためには、扉2枚分の開口幅が必要ですが、ガラスタイプにすると玄関に太陽の光を多く取り入れられます。
連動片引き戸
複数の扉が連動して片方へ動くタイプです。
連動する扉一つ一つの幅が小さいため、扉2枚分の間口幅を確保できない場所でも広めの出入り幅になります。
両引き込み戸
扉を左右の壁に引き込むタイプで、2枚の扉幅全てを開け放てます。
ただし、扉2枚分の開放幅の左右に、それぞれ扉1枚分の壁面が必要です。
引き分け戸
扉2枚の両側にFIXパネル部分があり、中央の2枚を左右に引き分けて出入りするタイプです。
大開口でダイナミックな見た目の玄関に仕上がりますが、取り付けるには扉4枚分の開口幅が必要です。
片引き戸
1枚の扉を左右どちらかにスライドさせるタイプで、扉1枚分の開口幅があれば取り付けられます。
デザインのレパートリーが多い点が魅力です。
ただし、取り付けるには、扉1枚分の開口幅に加え、左右どちらかに同サイズ幅の壁面が必要です。
それぞれのタイプには、「欄間(らんま:上部の明かり取りパネル)」や、「袖パネル(左右の明かり取りパネル)」などのオプションがつけられるものがありますので、明るい玄関にしたい方は、ぜひ併せてご検討ください。
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【完全保存版】リフォーム費用目安
「既存の玄関引き戸をきれいに変えたい」「開き戸から引き戸へ変えたい」と玄関ドアリフォームを検討している方のために、引き戸の価格と工事費目安を紹介します。
①玄関引き戸は「引き違い戸(2枚建て)」
②欄間(ランマ)なし
③断熱仕様(ガラス部分は複層ガラス)
④工事費は既存開口サイズを活かしたカバー工法
⑤錠前は手動ディンプルキー(標準)
⑥網戸なし
⑦ハンドルは標準仕様
※壁を壊して開口サイズを変える場合は、別途解体費用や補修費用がかかりますので、施工会社へお問い合わせください。
玄関ドアタイプ | 製品代+工事代 | 総額 |
---|---|---|
リクシル・リシェントPG仕様F3(面材タイプ・ガラス部分なし) | 販売価格45〜50万円 工事費15〜20万円 | 60〜70万円 |
リクシル・リシェントPG仕様F17(スリット窓タイプ・ガラス部分あり) | 販売価格40〜42万円 工事費15〜20万円 | 55〜62万円 |
リクシル・リシェントPG仕様F22(横格子タイプ・ガラス部分あり) | 販売価格38〜40万円 工事費15〜20万円 | 53〜60万円 |
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玄関リフォームで使える補助金
既存玄関ドアを“断熱仕様”のものへ取り替えると、補助金の対象となる可能性があります。
玄関リフォームを検討している方は、ぜひ下記制度をご利用ください。
“窓一番”では、補助金の申請サポートも行っております。
外窓交換や内窓設置、窓ガラスの交換と併せて断熱玄関ドアへ取り替えると、「最高22万円(窓工事と合わせると総額200万円)」の補助金を受け取れます。
カバー工法・はつり工法(既存ドアを枠ごと解体して取り替える方法)どちらも対象なので、家全体の断熱性を高めたい方におすすめです。
玄関ドア交換やガラス交換、内窓設置、外窓交換などの開口部断熱改修だけではなく、外壁・床・天井の断熱改修や高性能設備機器導入など、幅広いリフォームを対象とする補助金です。
一戸あたり「最高60万円」の補助金を受け取れます。
2ヵ所以上の開口部(窓又はドア)を断熱改修すると、工事費の23%分の補助金をもらえます。
※東京都在住の方限定です。
※2024年4月時点で令和6年度の募集は未定なので、気になる方は公式HPをご確認ください。
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【30秒で完了の“無料見積もりサービス”】窓交換を検討中の方は“窓一番”へご相談を
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・ドア枠タイプ(片開き、親子、引き戸など)
・ランマの有無
・追加したい機能(通風、防火、断熱)
・お好みのメーカー(YKKap、LIXIL、三協アルミ)
・鍵やドアハンドルの種類
「玄関ドアに変えたいが、まずは金額を知りたい」という方は、ぜひご活用ください。