「トイレが寒い」原因・リスクと8つの対策を解説|補助金についても

「トイレが寒い」原因・リスクと8つの対策を解説|補助金についても

冬にトイレへ入った時にヒヤッと感じる方は少なくないはずです。

寒いトイレは快適に過ごせないだけではなく、体調不良を引き起こすリスクもあります。

そこで今回は、トイレが寒い原因とそれがもたらすリスク、DIY・リフォームでできる具体的な方法・費用目安について詳しく解説します。

関連する補助金・減税制度についてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。

このコラムで分かること

●寒いトイレは、快適面・健康面においてリスクがあり、住宅の耐久性や省エネ性にも影響を及ぼす可能性があります。

●寒いトイレの対策としてDIYでの方法とプロによるリフォームがあり、それぞれメリット・デメリットと費用目安が異なります。

●窓の断熱リフォームは、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」施工事例数を誇る“窓一番”にお任せください。



「トイレが寒い」原因

「トイレが寒い」原因

一戸建て住宅にお住まいの方で、トイレの寒さにお悩みの方は少なくありません。

その理由は、トイレの位置や設備、窓の有無にあります。

  • トイレが北側など日当たりの悪い場所に配置されている家が多い
  • トイレが廊下など暖房設備のない場所に隣接されている家が多い
  • トイレの採光や換気を目的に窓を付けている家がある
  • トイレの換気扇が回りっぱなしの家が多い


「トイレへ入るのは短時間だから」と寒さを諦めている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、寒いトイレは健康面・生活面において重大なデメリットをもたらします。

「トイレが寒い」ともたらされるリスク

「トイレが寒い」ともたらされるリスクと対策の重要性

寒いトイレは使う人の健康と生活の快適性を大きく左右すると言っても過言ではありません。

では具体的に寒いトイレがもたらすリスクを紹介します。

生活の快適性が損なわれる

成人が1日にトイレを使う回数は4〜8回程度で、自宅トイレでの滞在時間は一度に10分以上と言われています。(参考:厚生労働省|排尿又は蓄尿の機能障害の概要

近年はトイレでスマートフォンを見る方が増えているため、自宅のトイレにさらに長時間滞在する方もいらっしゃるでしょう。

また、加齢とともに夜間に数回トイレへ行く人は珍しくありません。

そのため、多くの人は自宅のトイレにトータルで1時間以上滞在するため、決して補助的空間ではありません。

「トイレが寒いからあまり行きたくない」と我慢すると、排泄をコントロールする自律神経が乱れて健康面・精神面の状態が悪くなる可能性があります。

ヒートショックの防止

ヒートショックとは温度差が10度以上ある空間を移動した際に、温度変化によって血管が急激に収縮・拡張すると引き起こされる症状です。

ヒートショックによる短時間での血圧上昇・下降はめまいや心筋梗塞、脳卒中をもたらす可能性があります。

(引用:政府広報オンライン|交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!


ヒートショックと聞くとお風呂場や脱衣室で発症するイメージが強いですが、トイレも決して例外ではありません。

排泄の際にいきむと血圧が平常時より急上昇しやすく、夜間や早朝に暖かい布団から出てすぐにトイレに向かうのも急激な体温低下につながります。

最近は高齢者だけではなく若者のヒートショック発症件数が増えている点にも注意しましょう。

ヒートショックのリスクを抑えるためには、外気温とトイレ内の温度差を抑える対策が欠かせません。

結露の軽減

最近はトイレに置ける小型暖房器具が増えており、寒さ対策として使う方も多いでしょう。

しかし、暖房器具によってトイレの温度が急激に上がると、窓ガラスが結露して、カビが繁殖する可能性があります。

また、気密性の低い築年数の経った木造住宅では、室内の暖かい空気が壁内に流れ込み、内部結露を引き起こして柱や土台などの構造部が腐朽したりシロアリ被害を受けたりするケースも珍しくありません。

トイレの蓋を開けたままにすると室内の湿度は上がるため、少しの温度差でこれらの結露が発生するリスクがあるのです。

家全体の省エネ化

トイレの寒さは、トイレ内の快適性だけではなく家全体の省エネ性にも影響を及ぼしかねません。

窓のあるトイレはガラス面から屋外の寒さが室内に流入します。

窓からの熱貫流量
(引用:環境省|窓の断熱リフォームから、暮らしの脱炭素を始めよう

暖房器具でトイレを温めようとしても窓・壁・床・天井の断熱性が低ければなかなか適温になりません。

そして、トイレの窓を開けたままにするとそこから流れ込む冷気は廊下を伝い、居室空間も冷やすケースは珍しくありません。

そのため、寒いトイレは家全体の空調効率を下げ、ヒートショックのリスクが廊下などにまで及んでしまう可能性すら考えられます。

〈おすすめコラム〉
窓の断熱リフォームの種類と費用相場|効果や注意点、費用を抑える方法も紹介




DIY・リフォームでできるトイレの寒さ対策|メリット・デメリット・費用目安

DIY・リフォームでできるトイレの寒さ対策|メリット・デメリット・費用目安

トイレの寒さ対策には「DIYでできる方法」と「プロに頼んでリフォームする方法」があり、それぞれメリット・デメリットや費用目安は異なります。

窓に断熱カーテンを設置する

窓に断熱効果のあるカーテンを取り付けると、多少寒さ対策になります。

窓全体を覆うように大きめのカーテンを設置して、隙間からの冷気をブロックしましょう。

メリット・賃貸でもで可能(カーテンレールの種類によっては壁や天井がキズつかない)
・コストが安い
デメリット・窓の採光効果が落ち、トイレの中が暗くなる
・断熱効果は低い
費用目安数千円(材料費のみ)


窓に気泡緩衝材(プチプチ)・プラダンを設置する

手軽な方法として、窓ガラスの上に両面テープで気泡緩衝材(プチプチ)を貼ったり、窓のサイズに合わせてカットしたプラダン(プラスチックダンボール)をはめ込む方もいらっしゃいます。

どちらも材料を100円ショップやホームセンターで手軽に入手できるため、まずはこれらの方法を試してみる方も多くいらっしゃいます。

メリット・賃貸でも可能(ガラスにテープ跡が残らないように注意)
・コストが安い
デメリット・結露で接着テープがすぐに剥がれる(定期的な貼り替えが必要)
・窓の開け閉めに干渉する
・断熱効果は低い(ガラス面だけに貼ってもサッシ枠の結露は止まらない)
・ガラス目や窓周りを掃除しにくい
・見た目はあまり良くない
費用目安数百円〜数千円(材料費のみ)


暖房器具・暖房便座を設置する

トイレに小型パネルヒーターを置いたり、暖房便座を取り付けたりする方法を選ぶ方も少なくありません。

メリット・賃貸でも可能(便座の交換は退去時の原状復帰が必要)
デメリット・コンセントがない(位置が遠い)と別途工事が必要
・電気代がかかる
・事前にトイレ全体を温めておくことはできない
・暖房機器は消し忘れのリスクがある
費用目安数千〜4万円程度(材料費・工事費)


換気扇を人感センサー付きスイッチに交換する

臭い対策として常にトイレの換気扇を稼働させたままにしていると、トイレが冷気で満たされてしまいます。

そのため、最近は換気扇スイッチが照明スイッチと連動しており、さらに人感センサー※付きのタイプが人気です。(例:Panasonic|ワイド21:換気扇連動型「かってにスイッチ(トイレ壁取付)」

※人感センサー:人の動きを検知して自動的にオンとなり、人がいなくなるとオフになる機能

メリット・換気のし忘れやスイッチの切り忘れを防げる
デメリット・賃貸ではオーナーの了承が必要
・換気扇が付いていることが大前提
・換気による熱損失しか軽減できない
費用目安1〜3万円程度(材料費・工事費)


壁・床下に断熱材を追加する

トイレの寒さを根本的に解決するためには、壁(外壁)・床下・天井の断熱リフォームが必要です。

メリット・断熱効果が高い
・内装も一新できる
デメリット・賃貸ではオーナーの了承が必要
・コストが高い
・工期が長い
・内装補修などの付帯工事がある
費用目安15〜40万円程度(材料費・工事費)
※約1帖のトイレ


窓ガラスを交換する

温度が最も出入りする場所は窓です。

そのため、窓のあるトイレはガラスを高断熱な複層ガラスに交換すると一気に寒さを軽減できます。

おすすめは、表面に特殊な金属膜コーティングを施したLow-E複層ガラスです。

断熱・遮熱性能に優れていることから、トイレの窓ガラスを既存の単板(一枚)ガラスから取り替える事例は少なくありません。

断熱ガラスへの交換
(引用:環境省|高断熱ガラス・高性能断熱素材等の断熱強化設備の導入
メリット・ガラスの断熱性が大幅にアップする
・補助金を利用できる可能性がある
・窓の見た目はほぼ変わらない
・開閉や掃除のしやすさに影響しない
デメリット・コストは高い
・サッシ枠の断熱性は変わらない(枠からの熱伝導や結露は軽減できない)
費用目安31,000円~(材料費・工事費)

Low-E複層ガラス(50×50cm程度)

※窓ガラスの交換については【窓サッシのガラス交換】タイミング・メリットとデメリット・費用目安を解説も併せてご覧ください。

内窓を設置する

高断熱ガラスへ変えるだけでも一定の寒さ対策になりますが、十分とは言えません。

なぜなら、サッシ枠から入る冷気は遮断できないからです。

特に築20年を超える住宅に取り付けられているアルミサッシには断熱性はほとんどないので注意しましょう。

内窓(インナーサッシ)をつけると、外窓との間に大きな空気層ができ、断熱効果を発揮します。

メリット・窓全体の断熱性が大幅にアップする
・補助金を利用できる可能性がある
デメリット・賃貸ではオーナーの了承が必要
・コストは高い
・窓の圧迫感が増す可能性がある
・窓の開閉や掃除が二度手間になる
費用目安8万円〜(材料費・工事費)

弊社へご依頼いただいた場合(税別)
引き違い窓+Low-E複層ガラス(55×50cm)
※ふかし枠などのオプション部材別途

※内窓リフォームについては内窓・二重窓のデメリットとは|後悔や失敗を回避するポイント、メリットを解説もぜひ併せてご覧ください。


外窓を交換する

ガラス交換や内窓設置の方法はトイレの寒さ対策として有効ですが、それぞれ気になるデメリットがあります。

そこで最近増えているのが、外窓全体を交換する方法です。

カバー工法でしたら、解体工事や内装補修工事は必要なく、数時間で窓交換できます。

※窓のカバー工法については【窓サッシのカバー工法】よくある後悔談とリフォームを失敗しないための対策、費用目安、FAQを徹底解説もぜひ併せてご覧ください。

メリット・窓全体の断熱性が大幅にアップする
・窓全体が新しくなり、見た目も良くなる
・開閉方法を変更できる(例:引き違いから押し出し)
・補助金を利用できる可能性がある
・内窓のように開閉や掃除が二度手間にならない
デメリット・賃貸ではオーナーの了承が必要
・マンションでは管理組合への事前相談が必要
・コストは高い
・窓の開口面積が一回り小さくなる(枠が太くなるため)
費用目安21万円〜(材料費・工事費)

弊社へご依頼いただいた場合(税別)
※すべり出し窓+Low-E複層ガラス(55×50cm)
※アルミ樹脂複合サッシ
※網戸・外部モール付き

※マンションの窓リフォームについては【マンションの窓交換】計画の進め方や規約との関係、費用・補助金・減税をご覧ください。

ポイント

“窓一番”は、埼玉県随一の窓リフォーム件数を誇り、高品質な工事をどこよりもリーズナブルに提供しております。

グループ会社には内装・水回りリフォームの専門店もあるため、床・壁などの改修も含めたトータル的な断熱リフォームプランを提案できる点も強みです。

ホームページでは既存窓サイズを入力するだけですぐに窓リフォーム費用がわかる「無料見積もり」をご利用いただけますので、ぜひご活用ください。






断熱リフォームで使える“お得”な補助金・減税制度

断熱リフォームで使える“お得”な補助金・減税制度

トイレの寒さ対策として断熱リフォームすると、補助金や減税制度を利用できる可能性があります。

補助金

「子育てグリーン住宅支援事業」

既存住宅を断熱リフォームすると、最高「60万円」の補助金を受け取れます。(参考:国土交通省|子育てグリーン住宅支援事業について

ただし、以下3種類のうち最低でも2種類のリフォーム工事を実施することが条件です。

  • 開口部(窓や玄関ドアなど)の断熱改修
  • 躯体(壁・床・天井)の断熱改修
  • エコ住宅設備(太陽熱利用設備など)の設置


補助金の対象となるためには広範囲に及ぶリフォーム工事が必要なので、トイレ単体ではなく家全体の寒さを対策したい方におすすめの事業です。

「先進的窓リノベ事業2025」

トイレの寒さ対策を窓からしたい方には「先進的窓リノベ事業2025」がおすすめです。

内窓設置・外窓交換・ガラス交換をすると、1世帯あたり最高で「200万円」の補助金が支給されます。

2024年11月22日以降に工事していれば補助金の対象です。

対象工事既存住宅における「断熱性向上を実現できる」内窓設置・外窓および窓ガラス交換工事
※窓改修と同一契約の場合のみ、玄関ドア交換も対象
補助金額ガラス交換:5,000〜33,000円/ヶ所
内窓設置:12,000〜106,000円/ヶ所
外窓交換(カバー工法):62,000〜220,000円/ヶ所

※1世帯あたり200万円が上限
※グレード・サイズによって補助金額は異なる
申請期限遅くとも2025年末
※ただし、申請金額が予算額に達した時点で期限を待たずに受付終了

※詳しくは速報「先進的窓リノベ事業2025」概要と補助金申請の注意点、2024年からの変更点を解説をご覧ください。

減税特例

トイレの窓や壁・天井・床を断熱リフォームすると、「所得税の税額控除」や「固定資産税の減額措置」を受けられる可能性があります。(参考:国土交通省|住宅リフォームにおける減税制度について

所得税断熱改修工事にかかった「標準的な工事費用相当額」の10%分が控除(上限130万円)
固定資産税断熱改修工事にかかった費用の3分の1を翌年度分の固定資産税から減額(工事金額が税込60万円以上のみ対象)


ポイント

補助金や減税制度を利用するためには、それぞれの要件(断熱性能のグレードなど)をクリアしなくてはいけません。

そのため、お得な制度をもれなく活用して窓をリノベーションしたい方は、サポート実績が豊富な施工会社へ相談しましょう。



窓・玄関ドアリフォームは“窓一番”へご相談ください

経験豊富な施工スタッフ

私たち“窓一番”は、埼玉県でトップクラスの「外窓交換・二重窓(内窓)設置・玄関ドア交換」工事実績があります。

1966年創業以来、埼玉県随一のアルミサッシ取り扱い数を誇っており、戸建住宅からマンションまで窓・玄関ドアに関する多くのお悩みを解決してきました。

各種お値引きキャンペーンを随時実施し、最新の補助金情報も提供しておりますので、お気軽にお問い合わせください。