【玄関の暑さ対策リフォーム】熱のこもる理由と効果的な7つの方法・費用目安を解説
夕方帰宅してドアを開けると熱気がこもっていて暑さが気になるお宅は多いはずです。
また、最近はリビングと玄関の間に間仕切壁のないオープンな間取りの家も増えていて、玄関の暑さが生活空間まで広がってしまう可能性もあります。
そこで、今回は玄関に熱がこもる理由と暑くなることのデメリット、具体的な対策方法を紹介します。
関連する補助金やマンションの場合の方法など、多くの方からいただく質問にもお答えしますので、快適な玄関へリフォームしたい方は、ぜひ参考にしてください。
●玄関の暑さ対策として有効なのは、玄関ドアや窓の「遮熱性能・断熱性能・換気性能」を高める方法です。
●効果が高い方法は、内窓設置や外窓交換、玄関ドア交換です。
●“窓一番”は、1966年創業以来、埼玉県随一の「玄関ドア工事」・「内窓工事」・「窓リフォーム」事例数を誇り、同グループ内には住宅リフォーム専門部署もありますので、総合的にあなたのお悩みを解決できます。
目次
西向き玄関は要注意「玄関が暑くなる原因」
玄関が暑くなる原因は、ずばり玄関ドアや窓の「遮熱性能・断熱性能・換気性能」が足りていないことにあります。
多くの戸建住宅で玄関が暑いお宅は、以下のいくつかに当てはまっている家が多いはずです。
- 気温が高い夕方に直射日光が当たる「西向き玄関」である
- 長時間日当たりが良い「南向き玄関」である
- 玄関に開閉できる窓がない
- 玄関に開閉窓はあるが、外出している時間が長く、防犯上、窓を開けたままにできない
- 玄関に換気設備がない
- 玄関ドアの断熱性が低い(古いアルミ製ドアや、木製ドア)
- 玄関ポーチに庇などの日除けがない
- 室内玄関に大きな水槽などを置いていて湿度が高い
一日の中でも気温が高く、空気や建物など、玄関を取り巻く環境が太陽によって温められている正午から日没までに西日を浴びる「西向き玄関」は、特に室内の暑さに対策が必要です。
夏の暑さで有名な埼玉県熊谷市の6〜9月気温データを見ると、どの月も西日が強くなる午後1〜4時の気温が高いことが分かります。
西向き玄関だけではなく、長時間日当たりの良い「南向き玄関」も暑さ対策をした方が良い場合もあります。
玄関に熱がこもる・暑くなるデメリット
「玄関は長時間いるところではないから、多少暑くても我慢できる」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、玄関に熱がこもって暑くなることで、不快に感じるだけではなく、環境面や健康面、衛生面においてデメリットがあります。
ヒートショックを引き起こす可能性がある
ヒートショックとは、室温差の大きい空間を行き来した場合に体に起きる現象で、温度の急激な変化によって血圧が上がり下がりして心筋梗塞や不整脈、脳梗塞を発症してしまいます。
冬場の入浴時などに発症するイメージが強いかもしれませんが、実は夏にもヒートショックに注意しなくてはいけません。
なぜなら、冷房の効いた場所から暑い玄関へ移動すると、急激に血管が拡張して血圧が急降下するためです。
逆に、暑い玄関から涼しい部屋へ入ると、急速に血管が収縮して血圧が上がるリスクもあります。
空調の効いた部屋と玄関の室温差が10℃以上になる場合は注意しましょう。
光熱費がかかる
間仕切壁には断熱材が入れられていないため、玄関の暑さは徐々に隣の部屋へ伝わっていきます。
そのため、冷房効率が下がり、光熱費がかかる点は否めません。
最近は電気代が高騰しているため、家計に与える影響は決して小さくはないでしょう。
雑菌が繁殖して臭いの原因に
一日履いたままの靴を置く玄関には、臭い対策が重要です。
臭いの原因となるのは、汗や皮脂に付着する雑菌で、高温多湿な環境では繁殖しやすく、なかなか消せなくなってしまいます。
雑菌の繁殖しやすい温度環境は、30〜40℃程度とされているため、夏に玄関に熱がこもると、嫌な臭いが充満してしまうかもしれません。
玄関の暑さ対策として有効なのが、リフォームによって「遮熱性能・断熱性能・換気性能」を高める方法です。
暑さを軽減する方法はいくつかありますので、ご予算や家の築年数に合わせて、適したリフォームを選びましょう。
玄関の暑さ対策に効果的な方法と費用目安
玄関の暑さを軽減するのに有効な対策は、主に7つあります。
打ち水をする・スプリンクラーを設置する
打ち水は、日本で古くから暑さ対策として実践されてきた方法です。
家の前の道路などに水を撒き、気化熱を利用して地表の熱を下げることができます。
これによって、玄関ポーチが一時的に涼しくなるのです。
ただし、効果は持続しません。
また、スプリンクラーで自動的に打ち水するようにするには、最低でも10〜20万円程度かかりますし、水道代も増えてしまいます。
そのため、夏の間にずっと玄関が暑くなるお宅には、あまりおすすめできません。
屋外に日除け(庇・シェード)を設置する
玄関ドアの上に、深い庇や取り外しのできるシェードをつけて、玄関ポーチに直射日光が当たらないようにする方法も有効です。
庇やシェードによってドアを直射日光から守れるため、玄関の暑さ対策だけではなく、紫外線によるドアの劣化も防げます。
ただし、住宅の形状や玄関ポーチの広さによっては、後から庇やシェードを取り付けられない可能性もあります。
後付けの庇は20〜30万円、比較的安価なシェードでも5〜10万円の設置費用がかかるため、慎重に検討しましょう。
木を植える
玄関ポーチが日陰になるように木を植えるケースもあります。
ただし、玄関ポーチを十分に日陰にできる木となると、樹高が3〜4mは必要ですし、植える場所によっては、うまく直射日光を防げない可能性もあります。
また、樹種によってはこまめや水やりが必要ですし、落葉樹ですと雨樋や玄関ポーチに落ちた葉を片付けなくてはいけません。
しかし、外玄関の雰囲気やデザイン性を高める上ではおすすめの方法です。
樹高3m以上の木を植える場合は、1本につき最低でも2〜3万円かかり、植樹に伴ってエクステリア工事や地中に埋められている配管の移動工事などが発生する可能性もあります。
ドアの内側に断熱カーテンを取り付ける
あまり費用をかけずに暑さを軽減したい方は、ドアの室内側に断熱カーテンを取り付けてみましょう。
ただし、あまり見た目が良くない上に、効果はそれほど高くありません。
また、ドアを開け閉めする際にカーテンを避けなくてはいけないため、出入りの多い家ではストレスに感じてしまう可能性もあります。
しかし、費用は数千円から1万円程度なので、まず試してみる方法としてはおすすめです。
玄関の窓に内窓をつける
玄関に窓がある場合は、その部分に内窓(インナーサッシ)を付ける方法がおすすめです。
内窓をつけると、外窓との間に分厚い空気層ができるため、高い断熱効果を発揮します。
直射日光が当たる窓には、遮熱性のあるペアガラスと組み合わせると、さらに玄関の暑さを軽減できます。
窓ガラス・外窓を交換する
開閉窓に内窓をつけると、開閉作業が二度手間になってしまいます。
その点が気になる方は、窓ガラスもしくは外窓そのものを取り替えましょう。
ただし、古い窓サッシには、断熱性の高いペアガラスを設置できないケースもありますし、サッシ枠の断熱性が低いとそこから熱は室内へ伝わってきます。
そのため、築20年を超えている住宅は、窓ガラスだけではなく、サッシごとの取り替えをおすすめします。
断熱・通風(採風)ドアへ取り替える
確実に玄関の暑さを軽減したい方におすすめなのが、高断熱でさらに通風(採風)窓がついている玄関ドアへの取り替えです。
直射日光による日射熱だけではなく、外気温の熱も室内に伝えません。
また、通風窓が付いていれば、留守中にも安心して換気できます。
玄関ドアの寿命は、アルミ製で20〜30年、木製で15〜20年程度なので、既にそれ以上の築年数でしたら、ドアごと取り替えする方法がおすすめです。
「玄関ドアを取り替えたいが、大掛かりなリフォームは面倒」という方でもご安心ください。
ドア周りの壁や床を壊すことなく一日で交換工事が完了する「カバー工法」でしたら、気軽に低コストで高断熱ドアへ取り替えられます。
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〈玄関ドアリフォーム〉カバー工法とは?欠点はある?価格などの気になる疑問を解説
効果を実感できる玄関ドア交換リフォームのメリット
既に築20年を超えているお宅でしたら、玄関の暑さ対策として「玄関ドアの交換」をおすすめします。
断熱性の高いドアへ取り替えると、以下のメリットを得られます。
- 日射熱や外気温の影響を抑えられるため、玄関が暑くなりにくくなる
- 玄関の美観がアップする(豊富なデザイン)
- 防犯性がアップする(最新の錠前)
- 通風・採風ドアで玄関がいつでも新鮮な空気で満たされる(臭い・湿気対策)
- 補助金を利用できる可能性がある(内窓設置やガラス・外窓交換も対象)
このように、玄関ドアを取り替えると、暑さ対策以外にも嬉しいポイントがあります。
玄関の暑さ対策に関するよくある質問
最後に、玄関の暑さ対策に関してよくいただく質問を紹介します。
Q.「マンションで実践できる玄関の暑さ対策は?」
A.「内窓設置は基本的にどのマンションでも施工できますが、外窓・窓ガラス・玄関ドアの交換は、管理組合へ相談する必要があります。」
内窓設置は、専有部分のリフォーム工事となるため、一般的なマンションであれば、内装リフォームなどと同様に管理組合へ工事申請すれば施工できます。
対して、外窓・窓ガラス・玄関ドアは「専有部分」としてみなされるのが通常で、区分所有者の意思だけでは工事許可が降りません。
ただし、断熱性や防犯性向上が目的の場合は、工事を許可してもらえる可能性もあります。
また、マンションによっては既に大規模改修の一環で、全室一斉にドアや窓を交換する計画が持ち上がっている可能性もありますので、必ず事前に管理組合へ確認しましょう。
Q.「西向き・南向き以外の玄関でも暑さ対策は必要?」
A.「直射日光の当たらない玄関であっても、玄関の断熱性を高めることは重要です。」
直射日光の当たらない北面などの玄関は、暑さ対策が必要ないと思いますよね。
確かに、北側玄関などは暑さ対策はいらないかもしれませんが、代わりに“寒さ対策”が必要です。
既存玄関ドアを断熱ドアへ取り替えると、冬のヒートショック予防や暖房効率アップに繋がります。
Q.「玄関の暑さ対策で利用できる補助金は?」
A.「玄関ドア交換や内窓設置、窓ガラス・外窓交換をすると、先進的窓リノベ事業2024・こどもエコすまい支援事業の対象となります。」
既存住宅の断熱化・省エネ化は、カーボンニュートラル実現に向けて重要な取り組みです。
そのため、政府は多額の予算を充てて、住宅の断熱リフォームに対する補助事業を行っています。
先進的窓リノベ事業 | 外窓交換や内窓設置、窓ガラスの交換と同時に断熱玄関ドアへ取り替えると、「最高22万円(窓工事と合わせると総額200万円)」の補助金を受け取れます。 |
こどもエコすまい支援事業 | 玄関ドア交換やガラス交換、内窓設置、外窓交換などの開口部断熱改修だけではなく、外壁・床・天井の断熱改修や高性能設備機器導入など、幅広いリフォームを対象とする補助金です。一戸あたり「最高60万円」の補助金を受け取れます。 |
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