〈玄関ドアリフォーム〉カバー工法とは?欠点はある?価格などの気になる疑問を解説
玄関ドアは家の印象を決める大切なパーツです。
防犯性を確保する上でも、欠かせません。
しかし、枠ごと交換するとなると日数も費用もかかります。
そこで最近主流となっているのが、「カバー工法」です。
しかし、「いまいちイメージが湧かない」「価格目安が分からない」というご意見も多くいただきます。
そこで、今回は玄関ドア工事のプロが「カバー工法」について、メリット・デメリットや費用目安、その他気になる質問にお答えします。
玄関ドアや勝手口ドアのリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
●玄関ドアのカバー工法は、コスト面・工期面・環境面において、メリットがあります。
●カバー工法を選ぶ際は、仕上がりの注意点を理解して、本当に適切な方法か検討することが重要です。
●“窓一番”は、1966年創業以来、「玄関ドア工事」「窓リフォーム」「内窓工事」を数多く手がけてきた実績があり、リーズナブルな価格でお客様へ“快適性”をご提供しています。
目次
玄関ドア・勝手口ドアの“カバー工法”とは?メリットは?
「カバー工法」とは、既存ドアのみを撤去して、既存ドア枠の上から新規ドア枠を被せ、そこに新規ドアをはめる方法です。
本来、玄関ドアや勝手口ドアの枠(フレーム)は、壁や土間に埋め込まれるように設置されており、枠ごと取り替えるためには壁や土間を一部解体しなくてはいけませんでした。
それでは、日数も費用もかかってしまうため、もっと手軽にドアをリフォームできる方法として生み出されたのが、「カバー工法」なのです。
周囲の壁や土間床補修などの付帯工事が必要ないことから、最近は、既存住宅の玄関ドアや勝手口ドアの取り替えリフォームにおいて、カバー工法は“主流”とも言っても過言ではありません。
では、ここで改めてカバー工法のメリットについて見てみましょう。
- 付帯工事が必要ないため、枠ごと取り替える工法と比べると短工期でリーズナブル
- 工事が一日で完了し、作業範囲がコンパクトなので、日常生活への支障が少ない
- 壁や土間の解体をしないため、工事音が小さい
- ドアの気密性・断熱性が高まる
- 古いドアと比べると軽くなり、開閉がスムーズになる
- ソフトクローズやサイレントクローズなどの機能をプラスできる
- ドアのデザインやサイズを変えられる
- 廃材が少なく環境にやさしい
カバー工法は、枠ごと取り替える場合に発生する解体工事とその復旧工事は必要ないため、作業自体は一日で完了することがほとんどですし、大掛かりな工事はしません。
そのため、費用を抑えられるだけではなく、日常生活を送りながらリフォームできるのです。
また、既存開口サイズであれば、ドアの開け方やサイズ、採光窓の追加など、使い勝手やデザインも大きく変えられます。
そして、最近では廃材が少なく環境負荷を減らせる点も、注目されています。
「カバー工法」は、玄関ドアや勝手口ドアの取り替えだけではなく、窓サッシにも用いられている工法です。
最近は玄関ドアや窓の断熱性を高めるために「カバー工法」を要望される方が急増しており、各種補助金も充実しています。
玄関ドア・勝手口ドアのカバー工法に欠点はある?デメリットから見る注意点
「カバー工法」は、枠ごと取り替える方法と比べると工期・費用において負担の少ないおすすめの方法です。
ただし、欠点・デメリットがない訳ではありません。
玄関ドア・勝手口ドアのカバー工法において、欠点とされるのは以下の3点です。
- 開口が狭くなる
- 下枠部分に少し段差ができる
- 開口サイズは変えられない
開口が狭くなる
採用するメーカーによっても多少異なりますが、カバー工法によって、間口は左右合わせて5cm程度、上下合わせて3cm程度狭くなります。
そのため、勝手口ドアなど元々開口が狭いドアですと、出入りがしづらくなる可能性は否めません。
ただし、元々小扉や袖パネルが付いている場合は、その部分の幅を縮めることで、ドア自体の開口幅を変えずに済みます。
現状で「ドア幅が狭くて通りづらい」という方は、カバー工法が本当に適しているのか、専門家に相談しましょう。
段差ができる
土間に埋め込まれたドア下枠の上に新規枠を被せるため、既存よりも段差が少々高くなってしまいます。
そのため、車椅子で出入りする場合は、事前にショールームなどで仕上がりを確かめておくのがおすすめです。
ただし、段差を解消するスロープのような部材(段差解消部材)もありますので、日常生活で転んでしまう心配はあまりありません。
開口サイズは変えられない
既存ドア枠を残すため、現状よりも開口を広くしたり狭くしたりすることはできません。
そのため、開口を広げて片開きドアを引き戸にしたり、ドア横に明かり取り用の袖パネルを追加したりする場合は、カバー工法ではなく枠ごと取り替える方法を選びましょう。
ただし、既存開口内であれば、ドアのサイズやデザインは変えられます。
親子扉を片開き扉+袖パネルにしたり、引き戸を開戸に変更したりと、ライフスタイルの変化に伴って、開閉方法やデザインを手軽に変えられる点は、カバー工法の大きな魅力と言えるでしょう。
〈おすすめコラム〉
カバー工法の価格目安は?工事費用はいくらかかる?
カバー工法用の玄関ドアや勝手口ドアは、「リフォーム用玄関ドア(勝手口ドア)」などと呼ばれることもあり、新築用や枠ごと取り替える場合に用いられるものとは異なります。
各社カタログを見ると、定価は表記されてはいますが、実際の製品代や、別途かかる工事費は分かりにくいですよね。
そこで、一般的な玄関ドアの製品代と施工費の目安を紹介します。
【既存ドアタイプ・オプション】 | 【玄関ドア製品代】 | 【標準施工費】 |
---|---|---|
片開きドア (欄間なし・断熱ドア・手動キー) | 270,000円〜 | 10万円程度 |
片袖付き片開きドア (欄間なし・断熱ドア・手動キー) | 300,000円〜 | 15万円程度 |
親子ドア (欄間なし・断熱ドア・手動キー) | 360,000円〜 | 15万円程度 |
2枚建て引き戸 (欄間なし・断熱ドア・手動キー) | 470,000円〜 | 15万円程度 |
勝手口ドア (欄間なし・断熱ドア・手動キー) | 210,000円〜 | 10万円程度 |
カバー工法の玄関ドアは、新築用のものより製品代は高めですが、付帯工事費用がかかりませんので、トータルコストを抑えられます。
“窓一番”の「玄関ドア交換リフォームお見積もりサービス」では、下記の情報を入力するだけで、お名前や連絡先などを入力せずに、概算金額が分かります。
・枠タイプ(片開き、親子、片袖、引戸、勝手口など)
・欄間(ランマ)の有無(ドア上部の採光窓)
・既存窓のサイズ(横幅、高さ)
・プラスしたい機能(通風、防火、断熱)
私たち“窓一番”では、施工箇所数などに応じて、以下のお得なキャンペーンをご用意しています。
ぜひお気軽にご相談ください。
- 内窓(インナーサッシ)と同時施工で「22,000円OFF」
- 平日工事で「5,000円OFF」
- 複数ドア同時工事で「最大22,000円OFF」
- 施工写真掲載とアンケート回答へのご協力で「5,000円OFF」
- 現地調査の際にご契約いただくと「20,000円OFF」
各メーカー製品の特徴|リクシル・三協立山アルミ・YKKap
カバー工法に対応する玄関ドア・勝手口ドアは、サッシメーカーをはじめとして様々な会社が製造していますが、その中でもレパートリーが豊富な大手3社の商品を紹介します。
メーカー | 主な商品 | 特徴 |
---|---|---|
LIXIL | リシェント | 電気錠の豊富なラインナップと、木目柄・アルミ色合わせて15種パターン |
三協立山アルミ | NOVARIS(ノバリス) | 電気錠の豊富なラインナップと、木目柄・アルミ色合わせて8種パターン |
YKK ap | ドアリモ | 通常の電気錠に加えて、顔認証キーにも対応のスマート仕様と、木目柄4種パターン |
それぞれ、ドアデザインはもちろん、ドアハンドルの選択肢も豊富ですので、お好みに合わせて組み合わせていただけます。
完成予想図を金額付きでシミュレーションできますので、どうぞお気軽にご相談ください。
カバー工法に関する気になるQ&A|工事のタイミング・納期・DIY・マンションなどについて
「玄関ドアをきれいにリフォームしたいが、色々細かいことが気になる」そんな方も多いでしょう。
そこで、多くの方が疑問に思っている点にお答えします。
Q.「玄関ドアは築何年ぐらいで交換するべき?」
一般的な設置環境であれば、木製ドアは15〜20年程度、アルミドアは20〜30年程度で寿命を迎えます。
そのため、築20年を過ぎていて今まで玄関ドアを一度も取り替えていないお宅は、リフォームをご検討ください。
ただし、紫外線や風雨、雪が直接当たりやすい場所のドアは早く劣化してしまう可能性があります。
また、家の断熱性向上を目的とした取り替えであれば、築20年以内でも取り替えをした方がいい場合もあります。
気になる方は、ぜひ無料の現地調査をお申し込みください。
Q.「注文してから完成までどのくらいかかる?」
カバー工法による玄関ドア取り替えは、施工スタッフが現地調査を行い、ご契約、その後メーカーへ部材を発注します。
ここまでは一週間もかかりませんが、ドア納品まで1〜1.5ヶ月程度かかる可能性があります。
実際に工事する日数は、一カ所につき数時間程度です。
補助金申請の締め切り間近など、メーカーへの発注が集中するタイミングでは納品までさらに期間がかかる可能性もありますので、工事終了時期のご希望がある場合は、早めにご相談ください。
Q.「玄関ドアのカバー工法はDIYでもできる?」
カバー工法は、既存住宅の状態や既存ドアの建て付けに合わせて細かい調節が必要です。
さらに、採寸も慎重に行わなくてはいけないため、DIYでの工事はかなり難易度が高いでしょう。
また、個人でドアを購入するよりも、大量に取り扱っている施工会社の方が製品代を抑えられる可能性がありますので、まずはプロに相談するのがおすすめです。
Q.「マンションでも玄関ドアのカバー工法はできる?」
玄関ドアはマンション管理規約上「共用部」に該当するため、以前は区分所有者個人の要望で取り替えはできませんでした。
しかし、近年老朽化したマンションが増えていることから、マンション管理規約の内容が変わり、玄関ドアの防犯・防音・断熱性向上を目的とした交換であれば、管理組合承認の元、工事できる可能性があります。
第22条 窓ガラス等の改良
(引用:国土交通省|マンション標準管理規約(単棟型))
共用部分のうち各住戸に附属する窓枠、窓ガラス、玄関扉その他の開口部に係る改良工事であって、防犯、防音又は断熱等の住宅の性能の向上等に資するものについては、管理組合がその責任と負担において、計画修繕としてこれを実施するものとする。
マンションによっては、大規模改修工事として、全戸一斉にドアの取り替えをするケースも少なくありません。
そのため、マンションにお住まいの方で玄関ドアリフォームをしたい方は、まず管理組合へ相談しましょう。
窓・玄関ドアでお悩みの方は“窓一番”へご相談を
私たち“窓一番”は、1966年創業以来、お客様の窓・玄関ドアに関する多くのお悩みを解決してきました。
長きに渡って多くの方にお選びいただいてきた理由は、4つの“強み”があるからです。
●玄関ドアや窓などのアルミサッシ取扱量は埼玉県内有数の多さで、多くの施工実績があります。
●資材メーカーとの直接取引と自社施工によって、リーズナブルな価格でご満足いただけるプランをご提案できます。
●自信を持って工事を行なっているため、独自の施工保証は「5年間」です。(※製品はメーカー保証対象)
●同グループ内にリノベーションやリフォームを専門に行なっている部門があるため、付帯工事からフルリノベーション、インテリアデザインのコーディネイトまでまとめてお任せいただけます。
「窓やドアの取り替えをしたいが、どのくらい費用がかかるか心配」そんな方は、ぜひ一度無料見積もりサービスをご活用ください。
お名前やご住所・ご連絡先などを入力することなく、サイズや仕様を選択いただくだけで概算お見積もりをご覧いただけます。
細かいオプションや採寸、その他リノベーション工事のご相談も承りますので、まずはお気軽にご相談ください。