【窓サッシのカバー工法】よくある後悔談とリフォームを失敗しないための対策、費用目安、FAQを徹底解説

【窓サッシのカバー工法】よくある後悔談とリフォームを失敗しないための対策、費用目安、FAQまで徹底解説


窓の断熱性を高めたい方から注目されているのが、「窓サッシのカバー工法」です。

補助金の対象となることからカバー工法で窓リフォームする方が増えています。

しかし、SNSやブログの口コミを見ると「後悔した」「失敗した」と感じている方もいらっしゃるようです。

そこで今回は、「窓サッシのカバー工法」について基礎知識とメリット、よくある後悔談・デメリットとその対策を徹底解説します。

費用目安やお得な補助金制度・減税制度も紹介しますので、窓リフォームを検討中の方はどうぞ最後までご覧ください。

このコラムで分かること

●窓サッシのカバー工法は、コスト・工期を最小限に抑えたメリットの多い最近主流の工法です。

●窓サッシをカバー工法で交換する際は、事前に多くの方が後悔した理由やデメリットとそれらの対策方法を知っておきましょう。

●“窓一番”は、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・二重窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇り、最適な工事プランの提案から補助金申請サポートまでお手伝いしております。



窓リフォームのスタンダード|サッシカバー工法とは

窓リフォームのスタンダード|カバー工法とは

窓サッシのカバー工法とは、今付いている外窓の障子※だけを撤去して、残った既存枠の上に新規窓枠を被せて新たな障子をはめ込む工法です。

※障子:サッシにおいてはフレームにガラスがはめ込まれていて移動や取り外しをできる部分

通常、住宅用窓サッシは枠が柱や土台に直接取り付けられており、その上から壁や床を仕上げます。

そのため、枠を撤去するためにはある程度周囲を解体・復旧する必要があります。

しかし、カバー工法を用いると既存窓の解体と内装復旧工事は発生しません。

(引用:先進的窓リノベ事業|対象工事の詳細


カバー工法が一般的に普及したのは2000年に入ってからです。

カバー工法が広く浸透した理由は、多くのメリットにあります。

  • 既存サッシ枠を撤去するために窓周辺の壁や床を解体する必要がない
  • 付帯工事が発生しないため“はつり工法※”よりも工事費が安い
  • 付帯工事が少ないため、工事期間が短く通常は1ヶ所につき数時間で完了する
  • 作業する範囲が狭いため、ホコリや騒音はほとんど発生せず日常生活を送りながらリフォームできる
  • 外壁補修が必要ないため、2階以上の窓交換でも足場を架ける必要がない
  • 新規の窓枠を設置するため、窓の気密性が高まる
  • 枠から新しくなるため、窓の断熱性が高まる
  • 戸車やレールも新しくなるため、窓の開閉がスムーズになる
  • 既存窓と異なる開閉方法のサッシに変えられる(引き違い窓から押し出し窓など)
  • 窓辺の雰囲気を変えられる(サッシカラーを変えられて木目のレパートリーもある)
  • 既存サッシの解体撤去に伴う廃材が少ないので、環境にやさしい

※はつり工法:既存窓サッシを枠ごと全て撤去する方法で、周囲の壁や床を解体・復旧する工事を伴う。窓を大きくできたり位置変更できるため、フルリノベーションなど間取り変更と合わせて施工されるケースが多い。

このように、カバー工法はコスト面や環境面でメリットがあり、ストレスなくすぐに窓を交換できます。

そのため、既存住宅の窓リフォームにおいてはスタンダードな方法です。

外窓交換だけではなく、玄関ドアや勝手口ドアの交換にもカバー工法は用いられています。

〈おすすめコラム〉
〈窓の取り替えリフォーム〉“カバー工法”とは?方法や費用相場まで解説





SNS・ブログで見かける「窓カバー工法」の後悔談|デメリットと対策

SNS・ブログで見かける「窓カバー工法」の後悔談|デメリットと対策

窓リフォームで多く施工されているカバー工法ですが、実際にやってみて“後悔した”という方もゼロではありません。

そこで、SNSやブログの口コミからよくある後悔事例を抜粋し、失敗しないための対策方法とあわせて紹介します。

「そもそもカバー工法を選べなかった」

カバー工法で費用を抑えて外窓交換するつもりが、カバー工法を選べず結局コストが高くなったと後悔している方もいらっしゃるようです。

カバー工法は一般的なアルミサッシであればサイズ・形状問わず対応できますが、今の窓が雨戸一体型サッシや木製サッシの場合はその上から新規窓枠を被せられない可能性があります。

対策方法

そのままではカバー工法で外窓交換できなくても、既存窓枠を加工すると対応できるようになる可能性があります。

そのため、窓サッシ工事に特化した専門的な施工会社に相談しましょう。


「窓がひと回り小さくなった」

カバー工法は既存窓枠の上に新規窓枠を被せるため、どうしてもガラス面が一回り小さくなります。

サッシメーカーによってどのくらい小さくなるかは異なりますが、おおよそ上下方向で3.5cmずつ・左右方向で2.5cmずつ、つまり「上下合わせて7cm程度、左右合わせて5cm程度」ガラス面が狭くなるため注意しましょう。

対策方法

小さな窓は、カバー工法にすることで採光・通風性能に影響する可能性があります。

そのため、カバー工法を検討する場合は施工会社へどのような仕上がりになるか事前に確認しましょう。


「掃き出し窓の足元に段差ができてしまった」

ベランダやテラスへ出る掃き出し窓(テラス窓)の下枠にも新規枠を被せます。

そのため、どうしても足元に小さな段差ができてしまう可能性があります。

対策方法

小さな段差によってつまずくリスクを避けたい方は、段差を解消できるスロープ形状の造作部材を設置しましょう。

窓リフォームと合わせて施工会社へ相談するのがおすすめです。


「内窓設置よりコストが高かった」

窓の断熱性や気密性を高める方法として外窓交換と同じく採用されるのが「内窓(二重窓)の設置」です。

内窓は既存窓へ何もせずそのままの状態で後付けできるため、カバー工法よりもコストを抑えられます。

対策方法

内窓設置は外窓のカバー工法による交換よりもコストを抑えられますが、窓の開け閉めやレールの掃除が2倍になるなどのデメリットもあります。

そのため、内窓設置と外窓交換で迷っている方は、サッシに詳しい専門施工会社へ相談しましょう。


〈おすすめコラム〉
内窓リフォームの費用と工事内容を徹底解説|戸建住宅・マンションの違いについても
内窓は「効果がない」って本当?効果を高める“10”のポイントを徹底解説


「工事しなかった窓の結露がひどくなった」

結露対策や断熱性アップを目的に外窓を交換する方は多いですが、複数の窓がある部屋でその一部だけを高断熱サッシへ取り替えると、交換しなかった窓の結露がひどくなる可能性があります。

断熱性の低い窓に熱の出入りが集中することが原因です。

対策方法

高断熱サッシへ取り替える際は、部屋ごとで全箇所をまとめてリフォームしましょう。

“窓一番”では製品代が25万円を超えると施工費を無料にするキャンペーンを行なっているため、まとめて工事することをおすすめしています。



「ガラス選びに失敗した(断熱・遮熱・防音効果が小さい)」

窓サッシを新しいものに変えるだけでは断熱性・遮熱性・防音性が高くなるとは限りません。

組み合わせるガラスによって窓の性能が変わりますので注意しましょう。

ガラスの種類特徴
単板ガラス
(一枚ガラス)
・最もコストが安いが、断熱や遮熱、防音効果はほとんどない
複層ガラス・2枚のガラスの間に中空層があるペアガラスで、中空層の空気によって高い断熱性や遮熱性を発揮する
Low-E複層ガラス・Low-E膜(特殊な金属コーティング)を施したガラスを含む2枚のガラスで構成されているペアガラスで、通常の複層ガラスよりも熱放射を抑えられる
・コストは高いが、最も断熱性や遮熱性が高い
安全合わせ複層ガラス・複層ガラスの片側に飛散貫通防止フィルムが貼ってあるペアガラスで、断熱・遮熱効果だけではなく防音効果も高い
・コストはLow-E複層ガラスよりもさらに高い



対策方法

今抱えていらっしゃるお悩みや問題、ご予算額を把握して、最適なガラスを選びましょう。

窓のついている方角や大きさによってガラスの種類を変えることもできます。



「DIYして失敗した」

インターネットなどで窓リフォームについて調べると「DIYできる」という情報を目にするかもしれません。

確かにホームセンターやオンラインショップで窓サッシは購入できるため、ご自分で窓交換をチャレンジする方もいらっしゃいます。

しかし、築年数の経った家は窓が歪んでいる可能性もあり、思うように設置できず失敗してしまうケースは珍しくありません。

対策方法

DIYで窓交換すれば工事費は掛かりませんが、材料代はプロが仕入れるよりも個人購入の方が高くなる可能性があります。

また、採寸ミスをすれば設置できず、歪みに合わせて調整しながら設置しないと開閉しづらくなるリスクも否めません。


「補助金制度や減税制度を使えなかった」

窓の断熱リフォームは、既存住宅の省エネ化、ひいてはカーボンニュートラル(脱炭素)社会の実現に向けて重要な取り組みとされています。

そのため、国や都道府県、市区町村でいくつもの補助金制度や減税制度が実施されており、それを利用することを前提に窓リフォームを検討している方も多いはずです。

種類名称
補助金制度先進的窓リノベ事業2024(〜2024年12月まで)
子育てエコホーム支援事業(〜2024年12月まで)
【東京都在住の方限定】既存住宅における省エネ改修促進事業(〜2025年3月31日まで)
【全国対象】公益財団法人北海道環境財団・既存住宅の断熱リフォーム支援事業(令和6年9月公募分は2025年12月13日まで)
減税制度
(税控除)
省エネリフォーム税制(所得税・固定資産税)

ところが、制度にはそれぞれ細かい要件があり「窓リフォームをしたが補助金や減税の対象にならなかった」というケースもあります。

対策方法

補助金は、事前登録された施工業者からでないと申請できないものや、細かな要件が設けられているものもあるため、補助金申請のサポート実績が豊富な施工会社へ相談しましょう。
“窓一番”はこれまで多くのお客様の補助金申請をお手伝いしてきました。


〈おすすめコラム〉
【東京在住の方対象】まだ間に合う2024二重窓の補助金|戸建・マンション・賃貸の場合
先進的窓リノベ事業2024の補助金申請は間に合わない?概要・申請状況・期限と申請時の注意点


内窓補助金





窓サッシカバー工法の費用目安

「窓のカバー工法」リクシル・YKKap・三協アルミの費用目安

ここでは、多くの方が気になるカバー工法の費用目安を紹介します。

「材料費・工事費・消費税込み」の価格を紹介しますので、ぜひ予算計画の参考にしてください。

※YKKapマドリモ、洋室用、既存・新規ともに2枚引き違い窓、網戸あり・ 外部モールなしの場合
※ガラスはLow-E複層ガラスの場合
※製品代・工事費は1ヶ所のみの場合
※私たち“窓一番”へご相談いただいた場合(2024年10月時点)


サッシの種類腰窓
(幅180cm・高さ90cm)
掃き出し窓
(幅180cm・高さ180cm)
樹脂窓製品代:260,820円(税別)
工事費:30,000円(税別)
合計:319,902円
製品代:432,370円(税別)
工事費:無料
合計:475,607円
アルミ樹脂複合サッシ製品代:197,920円(税別)
工事費:30,000円(税別)
合計:250,712円
製品代:320,170円(税別)
工事費:無料
合計:352,187円
※上記金額は“窓一番”へご相談いただいた場合に限ります。


ポイント

近年、窓サッシの断熱性が重視されていることから、熱が伝わりにくい「樹脂窓(樹脂製サッシ)」と「アルミ樹脂複合サッシ」が主流です。

新築住宅はもちろん、既存住宅の窓リフォームでも多く採用されています。

【樹脂窓】屋外側・室内側ともに樹脂製で、断熱性に優れているためサッシ枠の結露がほとんど発生しません。
【アルミ樹脂複合サッシ】屋外側はアルミ製、室内側は樹脂製で、樹脂窓の断熱性に加えて耐久性にも優れています。


“窓一番”の「お見積もりシミュレーションサービス」では、お名前や連絡先などを入力せずに工事金額が分かります。

お得なお値引きキャンペーンもございますので、ご予算を決める際にぜひお役立てください。

お得なキャンペーン





【Q&A】窓のカバー工法に関するよくある質問

窓サッシのカバー工法は窓リフォームでは一般的な方法ですが、まだまだその仕上がりをイメージしにくい方も多いでしょう。

そこで多くの方からよくいただく質問を紹介します。

Q.「サッシのカバー工法で窓のサイズは変更できますか?」

カバー工法は既存のサッシ枠をそのまま残すため、原則としてサイズ変更はできません。

ただし、サイズは変えなくても引き違い窓を開き窓に変えると、開放できる面積は広がります。

逆に窓を小さくしたい場合は、新規窓サッシ枠の一部にパネル材をはめれば開口面積を小さくできます。

サッシのサイズを枠から大きくしたい方は、周囲の壁や床を解体する「はつり工法」を選びましょう。

Q.「カバー工法(外窓交換)・内窓設置・ガラス交換で迷っています。それぞれどんな違いがありますか?」

窓の断熱性能を高める方法として、カバー工法(外窓交換)以外に内窓(二重窓)の設置や複層ガラスへの交換という手段もあります。

それぞれメリットとデメリットがありますので、ご要望に合う方法を選びましょう。

工事の方法メリット・デメリット
カバー工法
(外窓交換)
・使い勝手や見た目をほとんど変えずに断熱性がアップする
・費用は内窓設置やガラス交換よりも高い
内窓設置
(二重窓)
・窓の開閉手間や掃除が二重になる
・室内側から見て圧迫感が出る可能性がある
・費用はカバー工法よりも安くガラス交換よりも高い
複層ガラスへの交換・使い勝手や見た目は変わらないが、サッシ枠からの熱伝導や結露は解決できない
・古いサッシだと複層ガラス(ペアガラス)やトリプルガラスなどの高断熱ガラスを入れられない
・費用はカバー工法や内窓設置よりも安い


ポイント

窓リフォームを対象とした補助金制度や減税制度がある今だからこそ、通常なら費用のかかるカバー工法もしくは内窓設置がおすすめです。

窓周りの暑さ・寒さやガラスの結露を根本的に解決できます。


Q.「樹脂窓とアルミ樹脂複合窓とどっちがいいですか?」

樹脂窓とアルミ樹脂複合窓は、どちらも従来のアルミサッシと比べて断熱性が高いですが、メリット・デメリットが少々異なりますので注意してください。

サッシの種類メリット・デメリット
樹脂窓
(樹脂製サッシ)
・全てが樹脂製なのでサッシの中では最も断熱性能が高い
・長時間紫外線にさらされる場所に設置すると、屋外側から劣化してしまう
・アルミと比べると樹脂は強度が低いため、大きなサイズがないなど製品レパートリーが少ない
アルミ樹脂複合サッシ・樹脂窓と比べると断熱性は劣るが、それでもアルミサッシよりは大幅に暑さや寒さ、結露を軽減できる
・紫外線や風雨にさらされ続けても劣化しにくい
・樹脂よりもアルミの方が強度は高いため、大きな窓サッシもレパートリーに含まれる
ポイント

樹脂窓とアルミ樹脂複合サッシのどちらがいいかは、窓の位置やサイズによって異なります。

どちらを選べばいいか迷っている方は、両方取り扱う施工会社へ相談しましょう。

“窓一番”では、お客様のご要望やご予算に合う最適な窓リフォームプランを提案しております。





【30秒で完了の無料見積もりサービス】窓リフォームを検討中の方は“窓一番”へご相談を

経験豊富な施工スタッフ


私たち“窓一番”は、埼玉県でトップクラスの「外窓交換・二重窓(内窓)設置・玄関ドア交換」工事実績があります。

1966年創業以来、埼玉県随一のアルミサッシ取り扱い数を誇っており、お客様の窓・玄関ドアに関する多くのお悩みを解決してきました。

連絡先やお名前を記入せず簡単に工事費+製品代の目安が分かる「見積もりシミュレーションサービス」をご利用いただけますので、ご自宅で窓・玄関ドアリフォームの金額を知りたい方はぜひご活用ください。