「家の鍵をスマートキーに」使い方やメーカー別費用、後付け・締め出し・紛失などの注意点

「家の鍵をスマートキーに」使い方やメーカー別費用、後付け・締め出し・紛失などの注意点


最近、新築だけではなく既存住宅の玄関ドアへも徐々に普及し始めているスマートキーですが、「気になるけどうまく使えるか分からない」「誤作動で締め出されないか心配」という方は少なくないはずです。

そこで今回は「スマートキー」の種類や使い方、家へ導入するメリット・デメリットを解説します。

鍵の紛失や締め出し、電池交換など使い始める前に知っておきたいポイントや、ご自宅へ後付けする際の注意点、リクシル・YKK ap・三協アルミの違いも紹介しますので、ご自宅の玄関ドアや鍵を見直したい方はぜひ最後までご覧ください。

このコラムで分かること

●家の玄関ドアにスマートキーを導入すると、防犯性・快適性アップにつながります。

●スマートキーには導入前に知っておいていただきたいデメリットや注意点があります。

●スマートキーを導入する際は、各メーカーの特徴や費用を比較して、お好みに合うタイプを選びましょう。

●“窓一番”は、1966年創業以来、埼玉県随一の「玄関ドア工事・二重窓・外窓」の施工事例数を誇り、同グループ内には住宅リフォーム専門部署もありますので、総合的にあなたのお悩みを解決できます。



スマートキーとは|スマホ・リモコン・タグ・カード

スマートキーとは|スマホ・リモコン・タグ・カード


スマートキーと聞くと車に付属するリモコンキーをイメージする方が多いかもしれませんが、最近は住宅への導入件数が急増しています。

スマートキーは電気を利用して解錠・施錠を操作するタイプの鍵で、メーカーによってはスマートロックや電気錠などの呼び名を使っているところもありますが、基本的な仕組みはどれも大きく変わりません。

スマートキーはキーの形状や解錠・施錠の方法によって主に以下のタイプに分けられます。

キーのタイプ使い方
スマートフォンで操作するタイプスマートフォンで専用アプリを起動させてそこで解錠施錠する
リモコンキー少し離れたところからボタンを押して解錠施錠する
カードキーカードをドアに設置した受信部へ直接あてて解錠施錠する
タグキータグを受信部へ直接あてるかバッグなどに入れたままドアに近づいてハンズフリーで解錠施錠する
テンキー本体の数字ボタンで暗証番号を押して解錠施錠する
生体認証キー指紋認証や顔認証、虹彩(目)認証などで解錠施錠する


これらのスマートキーはさらにそれぞれ玄関ドア内蔵タイプ後付けタイプ電池式AC100V(電気配線)式があり、新築住宅か既存住宅かなどにより多種多様な中からタイプを選択できます。

ポイント

スマートキーと言っても使い方や商品のレパートリーは様々なので、ご家族構成やライフスタイル、ご予算に合わせて最適なタイプを選びましょう。




家にスマートキーを導入するメリット

スマートキーを導入するメリット


最近、新築住宅では標準仕様となっているハウスメーカーがあるほど、スマートキーは一般住宅に普及し始めています。

では、家の玄関ドアにスマートキーを導入するメリットを紹介します。

  • 防犯性が高まる(オートロック機能による施錠忘れ防止、外出先からの解錠施錠履歴の確認、スマホによる遠隔操作)
  • 解錠施錠が楽になる(荷物やお子様を抱えた状態でもハンズフリーで操作が可能)
  • スマートフォン対応タイプなら鍵を持ち歩く必要がなくなる
  • 鍵を紛失してもコピーのリスクがない(リモコンキー・カードキー・タグキーを無くしてもコードをリセットすればすぐ使えなくなる)※

※手動キー内臓のリモコンキーなどを紛失した場合は、玄関ドアのシリンダー交換が必要です。

このように、家の玄関ドアにスマートキーを導入すると、これまで不便に感じていた点や防犯面での心配が大幅に軽減されます。

〈おすすめコラム〉
【玄関ドアの錠前・鍵の種類】メリット・デメリットと選び方のコツ





家にスマートキーを導入するデメリット・注意点と対策

家にスマートキーを導入するデメリット・注意点と対策


スマートキーには生活の利便性や防犯性を高めるメリットがある一方で、SNSやブログでは「危険」「やめた方がいい」、「後悔した」などのネガティブな口コミを見かけます。

玄関ドアリフォームを後悔しないためには、メリットだけではなくデメリットや注意点とその対策を知っておくことが肝心です。

AC100V(電気配線)タイプの後付けは工事範囲が広くなりがち

スマートキーの中でもAC100V(電気配線)式は、本体まで電気配線しなくてはいけません。

そのために、玄関ポーチの床やドア周りの壁を一部解体するなど、工事範囲が広くなる可能性があります。

対策方法

既存住宅の後付けリフォームには、電気配線工事が不要な「電池式」がおすすめです。

付帯工事が発生しないだけではなく電気工事の施工会社が必要ないため、トータルの工事費用を大幅に削減できます。

ただし、AC100V(電気配線)式でないと対応していないキーのタイプもありますので、理想的な使い方とご予算の両方をじっくり検討しましょう。


後付けタイプを設置できない玄関ドアがある

手軽に既存の玄関ドアへスマートキーを導入できる後付けタイプが数多く売られていますが、その中には設置できる玄関ドアを限定する商品も少なくありません。

以下のドアには設置できない可能性があるため、注意しましょう。

  • 防火ドア(ドアに穴を開けると認定がなくなる可能性がある)
  • 玄関引き戸(引き戸に対応していない後付けタイプが多い)
  • CP「防犯性能の高い建物部品」製品のドア(ドアに穴を開けると認定がなくなる可能性がある)
  • 既に電気錠が搭載されているドア(システムが連動しない)


対策方法

最近の戸建住宅はドアハンドルと錠前が一体化しているタイプがトレンドなので、後付けタイプのスマートキーをつけられない可能性があります。

後付けタイプが取り付けられるか心配な方は、ドアメーカーもしくはドア専門の施工会社へ問い合わせましょう。


手動キー内蔵のリモコンを紛失するとシリンダー交換が必要

スマートキーはリモコンやカードキー、タグキーを万が一紛失しても登録されている全てのキーを一斉に無効化できます。(参考:LIXIL|玄関ドア電気錠サポート

そのため、手動キーのように紛失してもご家族以外の人が簡単には玄関の鍵を解錠できません。

ただし、リモコンキーの中でも緊急用に手動キーを内蔵しているタイプがあり、それを紛失すると一般的な鍵と同様にシリンダー交換しないと不審者に悪用されるリスクがあります。

スマートキー(電気錠)の取り替えは通常のシリンダー交換よりも高価で15万円程度かかる場合もあるため注意しましょう。(参考:LIXIL|お客様サポート|修理費用の目安

対策方法

手動キーが内蔵されているリモコンは大人の方が持つなど、紛失のリスクも踏まえてどなたがどのキーを持ち歩くか決めましょう。

リモコンキーやタグキーを失くした際の追加購入は2〜3万円程度が一般的です。


子供がうまく操作できないのではと心配

最近は小さなお子様でも学校から帰ってきた時など一人で玄関の鍵を解錠施錠するシーンも多いでしょう。

その場合、大人の方が遠い場所にいると正しく操作できるか心配ですよね。

「スマートキーを導入したものの、お子様には確実性の高い手動キーを持たせている」というご家庭は少なくないようです。

対策方法

スマートキーの操作は従来の手動キーよりも簡単です。

ただし、電池切れなどでうまく操作できない場合に備えて、手動キーでの解錠施錠方法や家に入れなくなった時の対応について十分話し合っておきましょう。


電池切れや停電で締め出される

電池式のリモコンキーは電気が切れれば操作できなくなりますし、スマートフォンも充電がなくなると解錠施錠できません。

また、AC100V(電気配線)式は停電時に使えなくなります。

対策方法

電池切れや停電の際も、手動キーを使えば解錠施錠できます。

そのため、万が一に備えてご家族のどなたかは手動キー内蔵のリモコンキーを持ち歩きましょう。


鍵を持ち忘れて外出するとオートロックで締め出される

大手メーカーのスマートキーにはドアを閉めると自動に施錠されるオートロック機能が付いています。

そのため、ゴミ出しや郵便受けのチェック、庭の水やりなどで外出した際に鍵を持っていないと締め出されてしまうリスクがあります。

対策方法

慣れるまでは玄関の目につく場所へ鍵を置いておくなど、締め出されないように意識的にキーやスマホを持ち歩くようにしましょう。

メーカーによってはキーを置いたままドアを開け閉めして一定時間経過するとブザーがなる「置き忘れモード」が付いているタイプもあります。(参考:三協立山株式会社

それでも締め出しが心配な方は、オプションでテンキーなど手ぶらで解錠できる装置をプラスしておくと安心です。(参考:LIXIL|Familock


定期的な電池交換が必須

電池で解錠施錠するタイプは、電池が切れると一切操作できなくなります。

そのため、電池が切れる前に定期的な交換が必要です。

対策方法

メーカーや解錠施錠の頻度によって電池交換の周期は異なりますが、最低でも1年に1回は一斉交換すると安心です。

多くのメーカーでは電気切れを知らせるアラームが鳴るため、その場合でも速やかに電池を変えられるように常にご自宅にストックを常備しておくことをおすすめします。


マンション・賃貸の場合は要注意

分譲マンションであっても玄関ドアは共用部に該当するため、区分所有者個人の意思でスマートキーを後付けしたり玄関ドアごと変えたりできません。

また、賃貸物件は後付けタイプをつけてドアにビス穴やキズ、両面テープの跡が残ると後でトラブルになる可能性があるため注意しましょう。

対策方法

分譲マンションでも、防犯性を高める目的でスマートキーを導入したり高断熱ドアへ取り替えたりする工事は管理組合で認められる可能性があります。

また、複数の住民から同じような申し出があれば、修繕積立金などを使って全戸一斉に取り替えるマンションもあるため、まずはスマートキーを導入したい旨を管理組合へ伝えましょう。

賃貸物件の場合も、正当な理由があれば大家さん(オーナー)の費用負担でスマートキーへ取り替えてもらえるかもしれませんので、管理会社などへ相談してみることをおすすめします。


築年数の経っている家に後付けするとうまく作動しない可能性がある

安価な後付けスマートキーの中には、両面テープでドアに貼り付けるだけの簡易的なタイプもありますが、防犯性はそこまで高くない上にいつの間にかテープが劣化して突然落脱するリスクがあります。

そのほかの高性能な後付けタイプでも、既存ドアの建て付けが悪いとうまく作動せず、外出時に施錠エラーが起こるケースもあるため注意が必要です。

対策方法

住宅用玄関ドアの寿命は20〜30年程度で、ドアヒンジや丁番は15年程度でスムーズに動かなくなる可能性があります。

ドアの建て付けが悪いとスマートキーがうまく作動しないだけではなく、後からドアの部品を交換しなくてはいけなくなるリスクがあるため、築20年を超えるお宅でスマートキーを導入したい方はドアごと交換する方法がおすすめです。

高断熱ドアに取り替えると、暑さ・寒さ対策や光熱費削減につながります。


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リクシル・YKK・三協アルミのスマートキー比較|機能・費用

リクシル・YKK・三協立山アルミのスマートキー比較|機能・費用


「家の玄関ドアにスマートキーを導入したいがどのメーカーがいいか分からない」「スマートキーがいくらくらいなのか知りたい」という方のために、国内大手メーカーであるリクシル(LIXIL)・YKK ap・三協アルミ3社のスマートキーシステムを比較してみましょう。

キーの種類

メーカーキーの種類
リクシル(LIXIL)
「Familock」
スマートフォン操作
リモコンキー
カードキー
タグキー
※テンキー(オプション)
YKK ap
「スマートコントロールキー」
スマートフォン操作
リモコンキー
タグキー
※AC100V(電気配線)式のみ顔認証キー
三協立山アルミ
「e・エントリー」
スマートフォン操作
リモコンキー
(上記仕様は2024年9月時点のものです)

リクシルのFamilockは、多様なキーを組み合わせられる点が強みですが、スマホを含めて10個までしかキーを登録できません。

対して、YKK apのスマートコントロールキーはリモコンが最大8個とは別にスマホとタグキーを合わせて20個まで、三協立山アルミのe・エントリーは15個までリモコンキー・タグキーを追加登録できます。


スマートキーの費用・価格

メーカー断熱片開きドア・手動キーからのプラス金額
(定価)
リクシル(LIXIL)
「Familock」
【タグキー3個セット】+65,000円
【タグキー3個・リモコンキー1個セット】+95,000円
【タグキー3個・リモコンキー2個セット】+120,000円
【カードキー3個セット】+65,000円
【カードキー3個・リモコンキー1個セット】+95,000円
【カードキー3個・リモコンキー2個セット】+120,000円
YKK ap
「スマートコントロールキー」
【ピタットキー(スマホ+タグキー)】+57,000円
【ポケットキー(スマホ+リモコン+タグキー)】+120,000円
三協立山アルミ
「e・エントリー(三協アルミ電気錠)」
【DCタイプ(リモコンキー)】+55,000円
【SLタイプ(スマホ+リモコンキー)】+106,600円
(上記価格は2024年9月時点のものです)


このように、定価ベースで見るとどのメーカーも価格面で大きな差はありません。

ただし、ドアごと取り替える場合はドアの仕様によってトータルコストが大きく変わるため、事前に施工会社へ何パターンか見積もりを出してもらいましょう。

ポイント

私たち「窓一番」は埼玉県随一の玄関ドア・窓サッシ取扱量を誇り、リーズナブルな価格で高品質な玄関リフォームを提供しております。

ご自宅でお名前・ご住所を入力せずに工事金額がわかる「無料見積もりシミュレーション」と「各種割引キャンペーン」もご用意しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

●商品代金合計が25万円を超えると工事費が無料
●玄関ドアや勝手口と窓工事の同時施工で20,000円引き
●平日工事で5,000円引き
●施工写真掲載とアンケート回答へのご協力で5,000円引き
●現地調査の際にご契約で20,000円引き
※もちろん現場調査・お見積もり作成は無料です


玄関ドア取り替え費用例【工事費用+材料費】574,285円(ドア定価658,900円)

※弊社「窓一番」の場合
※LIXILリシェント(43N/片開き/ランマ無し/断熱仕様/ハンドルA型/Familockタグキーセット[タグキー3個、リモコンキー1個])
※現地調査と同時契約、平日工事・施工写真撮影OKの場合
(上記価格は2024年9月時点のものです)






玄関ドアリフォームは補助金が使える今がチャンス

玄関ドアリフォームは補助金が使える今がチャンス


「スマートキー導入をきっかけに玄関ドアごと交換したい」という方は、今こそチャンスです。

ただいま、玄関ドア工事を対象にいくつかの補助事業が実施されています。

ただし、どれも玄関ドア単体の交換ではなく、外窓交換や内窓(二重窓・インナーサッシ)取り付けと同時工事であることが条件になります。

また、玄関ドアは断熱性の高いタイプのみが対象です。

補助事業補助金額
先進的窓リノベ2024事業58,000〜220,000円/ヶ所

※窓工事(内窓設置、外窓交換)と同一工事である場合のみ対象
※窓工事と組み合わせると補助金額は最高200万円
こどもエコすまい支援事業(リフォーム)30,000〜34,000円/ヶ所

※申請する補助額の合計が5万円以上である場合のみ対象(実質、玄関ドア交換だけではなく窓工事やその他対象リフォーム工事と組み合わせる必要あり)
※その他工事と組み合わせると補助金額は最高30万円

上記以外にも各自治体で独自の補助事業を実施しているところもあるため、併せてチェックしましょう。

ポイント

玄関ドアや窓などの開口部からは、多くの熱が出入りし、冬の暖房効率・夏の冷房効率を大きく下げる可能性があります。

そのため、玄関ドアと窓の断熱性を向上させると「光熱費削減・室内の快適性アップ・地球環境の保全(脱炭素化・二酸化炭素排出量削減)」という大きなメリットをもたらします。

詳しくは「窓一番」までご相談ください。


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私たち“窓一番”は、埼玉県でトップクラスの「玄関ドア交換・二重窓(内窓)設置・外窓交換」工事実績があります。

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