外壁を壊して窓を作るリフォームの費用相場|工事内容・補助金・DIYできるかも解説

「暗い部屋に光を入れたい」「もっと風通しをよくしたい」とお考えの方へ。
外壁に新たに窓を作るリフォームは、採光・通風・開放感を一気に改善できる有効な手段です。
そこで今回は、外壁を壊して窓を作る際の費用相場や工事内容、注意点、DIYできるのかを詳しく解説します。
見積もりを取る前に基本を押さえておきたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
●サイズ別の費用相場や、工事にかかる内訳・工程をわかりやすく紹介します。
●補助金の対象条件や制度の最新動向、例外ケースも丁寧に解説します。
●“窓一番”は、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇り、最適な工事プランの提案から補助金申請までお客様をサポートしております。
目次
外壁を壊して窓を作る費用相場|サイズ別・工事別の内訳

外壁に新しく窓を作る場合、費用がどれくらいかかるのかは非常に気になるポイントです。
窓のサイズや工事の内容によって価格は大きく変わるため、あらかじめ相場を把握しておくことが大切です。
小窓・腰高・掃き出し窓の費用目安
窓のサイズが大きくなるほど費用は高くなります。
小さな窓であれば比較的安価に設置できますが、大きな掃き出し窓では工事の範囲が広くなるため、費用もそれに応じて増加します。
例えば、以下のような費用が目安です。
窓の種類 | 費用相場(税込) |
---|---|
小窓(明かり取りなど) | 約10〜20万円 |
腰高窓 | 約30〜40万円 |
掃き出し窓 | 約35〜45万円 |
この費用には、開口工事・窓サッシの取り付け・防水処理・内外装の復旧などが含まれます。
ただし、2階部分への設置や外壁材の種類によっては、足場代や特殊補修の追加費用が発生することもあります。
最終的な金額は建物の構造や設置場所によって異なるため、現地調査を受けたうえで見積もりを取ることが重要です。
明かり取り窓・室内窓の後付け費用
採光や空間の広がりを演出したいときに人気なのが「明かり取り窓」や、部屋と部屋の間に設ける「室内窓」です。
これらの後付けも可能ですが、外壁に開口を設けるケースと、室内の壁だけで完結するケースで費用に差が出ます。
一般的な相場は以下の通りです。
窓の種類 | 費用相場(税込) |
---|---|
明かり取り窓(外壁) | 約15〜25万円 |
室内窓(壁を抜く程度) | 約10〜15万円 |
外壁に設ける明かり取り窓は、外気との接点があるため防水処理や断熱材の対応が必須です。
一方、外とつながらない室内窓は構造の制約が少なく、DIY感覚で設置できる場合もあります。
室内窓は、コストを抑えつつ空間を変えたい方におすすめの選択肢です。
古い窓枠をリフォームする場合の費用
既存の窓をリフォームする場合も、状態や工法によって費用はさまざまです。
単に窓を交換するだけでなく、窓枠の補修・断熱性の向上・防犯対策まで含めると、それなりのコストがかかります。
目安となる費用は次の通りです。
工事内容 | 費用相場(税込) |
---|---|
古いサッシの交換 | 約10〜20万円 |
枠ごと交換(外壁補修含む) | 約25〜40万円 |
内窓追加による断熱強化 | 約4〜15万円 |
古い窓は建物の断熱性や防音性の低下につながるため、見た目以上に住環境に影響を与えています。
特に築20年以上の住宅では、窓周辺の下地材が傷んでいるケースも多く、補修費用が別途かかる可能性があります。
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外壁を壊して窓を作るリフォーム手順と注意点

外壁に新しく窓を設けるリフォームでは、思っている以上に工程が多く、建物の構造にも深く関わります。
安心して依頼できるように、工事の流れと注意点をあらかじめ把握しておきましょう。
工事の流れと補修・仕上げの内容
外壁に窓を作る工事は、以下のようなステップで進行します。
すべての作業が連動しているため、丁寧な段取りが欠かせません。
<基本的な工事の流れ>
- 現地調査・構造確認
- 位置決め・採寸・開口範囲の決定
- 外壁の開口工事
- サッシ・窓の取り付け
- 外壁補修・防水処理
- 内装仕上げ(クロスや窓枠造作など)
- 清掃・最終確認
サイディング外壁は補修の継ぎ目が比較的目立ちにくい一方で、モルタル壁の場合は補修跡が残ることがあるため、見た目にこだわる方は事前に確認しておきましょう。
全体の工期は小窓で2〜3日、腰高窓や掃き出し窓で3〜7日が一般的です。
耐力壁・防火基準の確認ポイント
実は、どの壁にも自由に窓を作れるわけではありません。
特に「耐力壁」や「防火基準」に関わる壁では、慎重な判断が必要です。
耐力壁とは
耐力壁とは、地震や風の力に耐えるために、建物を支える重要な壁のことです。
この壁の内部には、斜めの補強材「筋交い(すじかい)」が入っていることが多く、その部分に開口すると構造強度が下がるため、基本的に窓を設けることはできません。
補強工事をすれば設置できる場合もありますが、壁の中は外からでは分からないため、現地調査による構造確認が不可欠です。
防火基準の確認も大切
家が防火地域や準防火地域に指定されている場合は、窓を設ける位置にも制限があります。
「延焼のおそれのある部分」とされる範囲では、防火性能のある窓(防火窓)の設置が義務づけられています。
基準の目安 |
└ 1階:隣地境界線から3m以内 └ 2階以上:5m以内 |
ご自宅が防火地域や準防火地域であるかどうかは、自治体のホームページで確認することが可能です。
対象になる場合は、国が認定した防火設備の窓を選ばなくてはいけません。
加えて、適切な製品選びや設置可否の判断には専門知識が求められます。
自分で判断するのが難しいケースもあるため、防火性能の基準や窓の種類については、専門業者に相談して進めると安心です。
外壁に窓を後付けするDIYは可能なのか
「自分で外壁をくり抜いて窓をつけたい」と考える方もいるかもしれませんが、現実にはハードルの高い作業です。
ここからは、DIYのリスクやよくある失敗例を解説していきます。
DIYのリスクとよくある失敗例
結論から言うと、外壁に窓を作るDIYはおすすめできません。
建物の構造や防水性能に関わる工事であり、専門知識と高度な施工技術が必要だからです。
具体的には、以下のようなリスクがあります。
- 構造に影響:耐力壁や筋交いを傷つけると、建物の強度が落ちる
- 防水処理が不完全:雨漏りや結露、カビの原因に
- 仕上がりの粗さ:サッシが傾いたり、すき間ができて気密性が低下
一見「壁に穴を開けてはめ込むだけ」と思われがちですが、実際はプロの技術が必要な工程が多く含まれます。
どうしても自分でやりたい場合は、内装用の「室内窓」など、構造に関わらない範囲でのDIYにとどめるのが安心です。
施工ブログに見る後悔パターン
実際にDIYで窓を増設した人のブログを読むと、「やってよかった!」という声と同じくらい、「後悔している」という投稿も少なくありません。
よくある後悔の例には、次のようなものがあります。
「窓枠が歪んでいて雨が入るようになった」
「補修跡が目立ち、外観が台無しになった」
「近隣から工事の音でクレームが入った」
「仕上げに時間がかかり、結局専門業者に頼んだ」
DIY成功者の多くは、建築関係の経験者や道具が豊富な人がほとんどです。
一般の方が見よう見まねでチャレンジするには、リスクが大きすぎると言えます。
また、DIYで設置した窓は補助金申請の対象外になるため、あとで「補助金を使えばよかった」と後悔するケースもあります。

窓の増設に補助金は使えるのか|対象外となる条件に注意

「せっかく窓をリフォームするなら補助金を使いたい」と考える方も多くいらっしゃいます。
ただし、窓の“増設”は補助対象にならないケースがあるため、制度の内容を正しく理解しておくことが大切です。
2025年制度の変更点と例外規定
国の補助金制度である「先進的窓リノベ2025事業」では、窓の増設は原則として補助金給付の対象外です。
これは、制度の目的が「既存住宅の断熱性能向上」であり、外壁に新たな窓を開ける工事はその枠組みから外れるためです。
具体的に対象外となるのは、以下のようなケースです。
- 外壁に新しく窓を作る(新設)
- 窓のサイズを大きく広げる(拡張)
- 窓の位置をずらす(移動)
さらに、2025年9月15日以降は制度が厳格化され、これらの工事が対象外であることが公式に明記されました。
ただし一部例外もあり、既存の住宅を一部増築し、増築した外壁に旧来と同規模・同数の窓を再現する場合のみ、図面を添付することで対象になる可能性があります。
参考:国土交通省「先進的窓リノベ2025」>2025年9月15日以降に設置する外窓・ドアに係る要件見直しについて
補助金の対象となるリフォーム事例
窓の新設には、原則として補助金の対象にはなりません。
ただし、断熱を目的とした工事なら、支給の対象になる可能性があります。
具体的には、以下のような工事が対象です。
- 今ある窓に内窓(二重窓)を追加する
- 今ある窓を外側から断熱性能の高い窓に交換する
- 単板ガラスをLow-E複層ガラスに入れ替える
これらの工事に加えて、補助対象の登録製品を使用していることが前提条件です。
該当する場合は、「先進的窓リノベ2025事業」や「子育てグリーン住宅支援事業」などの制度を利用できます。
ただし、補助金の申請は国に登録された専門業者を通じて行います。
DIYや未登録業者による工事では対象外となるため注意しましょう。
なお、自治体独自の補助金制度は要件が異なるため、合わせて確認すると安心です。
「この工事は対象になるのかな…」と迷ったときは、補助金制度に詳しい登録業者に相談するのが、最も確実でスムーズな方法です。
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外壁に窓をつけるなら専門業者へ|失敗を防ぐポイント

外壁に窓をつける工事は、見た目以上に専門的な知識が必要です。
構造や防火基準を無視して開口してしまうと、建物の安全性が損なわれるだけでなく、追加補修が必要になるケースもあります。
だからこそ、信頼できる専門業者に相談することが大切です。
業者を選ぶ際は、以下のような点を確認しましょう。
- 現地調査をしっかり行ってくれるか
- 耐力壁や防火規制への理解があるか
- 補助金制度や施工範囲について具体的な説明があるか
- 見積書に、工事項目ごとの明細がしっかり記載されているか
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