【永久保存版】玄関ドアの種類一覧|選び方とトレンドを徹底解説
玄関ドアは、家の“顔”と言える重要なパーツです。
どんな玄関ドアを付けるかによって、外観デザインや家の断熱性、防犯性、バリアフリー性、そして日々の快適性に影響します。
しかし「リフォームの時にどんな玄関ドアを選べばいいか迷っている」「便利な玄関にしたいがどうすればいいか分からない」という方は少なくないはずです。
そこで今回は「玄関ドアの種類」を構造・開き方・素材・性能・ドアノブとハンドル・鍵に着目して詳しく解説します。
玄関ドアの選び方と流れや最近のトレンドも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
●いくつものポイントをチェックして、最適な玄関ドアを選びましょう。
●玄関ドアを選ぶ際は、流れに沿って効率的に検討することが重要です。
●“窓一番”は、1966年創業以来、埼玉県随一の「玄関ドア工事・二重窓・外窓」の施工事例数を誇り、同グループ内には住宅リフォーム専門部署もありますので、総合的にあなたのお悩みを解決できます。
目次
玄関ドアの構造|新築用・リフォーム用
玄関ドアと言っても、大きく「新築用」と「リフォーム用」に分類されます。
それぞれ構造と施工方法が違い、玄関ドア取り替えに伴う工事範囲が異なるため、ドアを選ぶ際はまず新築向きなのかリフォーム向きなのか確認しましょう。
ドアの構造 | 特徴 施工方法 |
---|---|
新築用 | サイズやデザインのレパートリーが豊富。 ドア枠を壁下地や床に固定してから壁・床の仕上げをするため、撤去や取り替えの際にはドア周囲の壁や床を一部解体(その後復旧)する必要がある。 |
リフォーム用 | 新築用よりもサイズやデザインのレパートリーは少ない。 ただし、既存のドア枠を撤去せず、その上から新規ドア枠を被せてドアを吊り込むため、周囲の壁や床を解体する必要はない。(=カバー工法) |
既存住宅の玄関リフォームでは、ほとんどの場合「リフォーム用」玄関ドアが採用されます。
リフォーム用玄関ドアはカバー工法により、短時間・低コストで玄関ドアを変えられる点がポイントです。
既存解体工事やドア設置後の補修工事がないため、日常生活の中で無理なくドアを交換できます。
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玄関ドアの開き方|開きドア・引き戸の違い
玄関ドアの開き方は主に「開きドア」と「引き戸」に分けられ、それぞれ操作方法やドアの形状によって使い勝手が異なります。
ドアの種類 | 特徴 メリット・デメリット |
---|---|
開きドア | ドアハンドルを持ってドアを押し引きして開閉する。 開口幅が狭くドアの両側に壁がなくても設置でき、製品のレパートリーが多い。 ただし、ドアが前後に移動するため、玄関ポーチや玄関土間の奥行きが狭いと出入りしにくい。 車椅子・杖を使っている人や大きな荷物を持っている方が開閉しづらい点にも注意が必要。 |
引き戸 | ドアハンドルを持って左右にドアを並行移動させて開閉する。 最低でもドア1本分と同等幅の袖壁がないと設置できない。 ただし、ドアを開ける時に人が下がる必要はないため、玄関ポーチや玄関ドアの奥行きが狭くても出入りしやすい。 少ない力で開閉できるため、バリアフリー性が高い点もポイント。 |
開きドアの種類 | 特徴 |
---|---|
片開きドア | 最も一般的なタイプで、開きドア1本のみで構成されている。製品のレパートリーが豊富。 |
親子ドア | 人が主に出入りする「親扉」と、開口幅を広げたい時に開ける「子扉」で構成されている。 |
片袖・両袖パネル付きドア | 片開きドアの片側もしくは両側に開閉できないパネルがセットとなっている。主にパネルをガラスにして明かり取りの目的で採用する。 |
引き戸の種類 | 特徴 |
---|---|
片引き戸 (スライディングドア) | ドア1本が左右どちらか一方に平行移動するタイプ。 |
引き違い戸 | ドア2本(3本)が左右に平行移動し、原則としてどのドアからも出入りできるタイプ。 |
両引き戸 (引き分け戸) | ドア2本(4本)が中央から左右に平行移動するタイプで、店舗などに設置された自動ドアに構造は近い。 |
リフォームの場合、「開きドアは開きドアに、引き戸は引き戸に」しか交換できないと思われがちですが、玄関ポーチのサイズや選ぶドアによっては、壁を補修せずに「開きドアから引き戸、引き戸から開気ドア」へ取り替えられる可能性もあります。
- 施工例①
開口幅の広い引き違い戸→両袖パネル付き開きドア - 施工例②
開設幅の狭い片開きドア→アウトセット※タイプの片引き戸
※アウトセット:引き戸枠(レール)を外壁につけて、壁の外側にドアがスライドして移動する構造の引き戸。外壁の上から枠を取り付けられるため、既存壁の解体工事をする必要がないため、リフォーム用として主に採用される。(例:YKKap|ドアリモ アウトセット玄関引戸)
ただし、開きドアから引き戸にする場合はドアの両側にどのくらい外壁があるかや壁内にドアを設置するための下地があるかが重要なポイントになります。
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玄関ドアの素材|鋼板・アルミ・木製
戸建住宅用玄関ドアには、主に「鋼板製・アルミ製・木製」があります。
それぞれ適した住宅やデザイン、特徴が異なりますので、デザインと合わせて素材も必ずチェックしましょう。
素材の種類 | 特徴 メリット・デメリット |
---|---|
鋼板製 | 主にマンションや防火地域・準防火地域で防火性の高いドアにしなくてはいけない場合に採用される。 防火認定を受けているドアは限られるので、該当する建物の場合は要注意。 |
アルミ製 | 最も一般的なドアの種類で、デザインのレパートリーが豊富。 軽量で開閉しやすく、原則はメンテナンスフリー。(=耐用年数20〜30年程度) ただし、内部に断熱材が入っていないドアは、結露が発生しやすいので注意が必要。 |
木製 | 木の持つナチュラルな風合いが魅力で、オーダーメイドも可能。 ただし、ドアが重く湿度が高くなると膨張して建て付けが悪くなる可能性がある。 また、定期的な塗装をしないと劣化しやすい点も要注意。(=耐用年数15〜20年程度) |
「木目のドアにしたい」という方は、ぜひアルミ製ドアもご検討ください。
最先端の印刷技術によって、色味や模様だけではなく質感までかなりリアルな木目が再現されています。
アルミ製木目ドアの方が本物の木を使った木製ドアよりもカラーレパートリーが豊富でメンテナンスフリーな点がポイントです。
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玄関ドアの性能・機能|断熱・採光・通風
玄関ドアの違いは、開け閉めの方法や見た目だけではありません。
どんな性能や機能が付いているかによって、快適性が変わります。
ドアを選ぶ際は、以下の性能・機能を必ず確認してください。
断熱性能
玄関ドアを含む開口部からは、多くの熱や冷気が出入りします。
そのため、玄関ドアの断熱性を高めると室温ムラがなくなるだけではなく、光熱費削減にもつながります。
多くの戸建住宅へ採用されるアルミ製ドアの断熱性能は、主に4段階に分けられます。
家のある地域によって適したグレードは異なりますので注意してください。
断熱性能グレード | 適した地域 |
---|---|
高断熱仕様 | ドアの断熱材が最も分厚く、枠も断熱仕様になっている。 →北海道など寒冷地域におすすめ |
断熱仕様 (K2・D2) | 高断熱仕様よりも断熱性は劣るが、ドアやドア枠からの熱の出入りを大幅に抑えられる。 →東北から関東甲越地方の冬に寒さが厳しい地域におすすめ |
断熱仕様 (K4・D4) | K2・D2仕様よりも断熱性は劣るが、ドア本体からの熱の出入りは抑えられる。 →首都圏から九州まで比較的気候が安定して冬の寒さや夏の暑さが厳しくない地域におすすめ |
アルミ仕様 | 断熱性はほとんどない。 |
価格は「アルミ仕様」<「K4・D4仕様」<「K2・D2仕様」<「高断熱仕様」と高くなるため、地域の気候特性に合う断熱グレードのドアを選びましょう。
ただし、近年は首都圏でも積雪があったり猛暑が続いたりするため、K2・D2タイプにすることをおすすめします。
断熱性の高いドアを選んでリフォームすると補助金や減税の対象となる可能性があります。
ただし、窓リフォームと同時工事でなければいけないなどの条件がある制度が多いため、補助金申請に詳しい施工会社へ相談しましょう。
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採光機能
「玄関が暗い」とお悩みの方におすすめなのが、採光窓付きの玄関ドアです。
「断熱性や防犯性が落ちるのでは」と心配な方も多いでしょう。
しかし、最近の玄関ドアは断熱性の高いペアガラスや防犯性の高い防犯(安全)合わせガラスが組み込まれているものも少なくありません。
窓のサイズやデザインのレパートリーは豊富なので、お好みに合うドアを選びましょう。
窓から室内が覗かれないか心配な方は、ドア上部に欄間※を付けるプランがおすすめです。
※欄間(ランマ):ドアの上に設置されるガラス部分で、主に採光の目的でFIX窓にする。ただし、欄間をつけるとドアの高さが低くなるため、設置できない場合もあるため要注意。
通風(採風)機能
玄関ドアに付いている窓を開閉できるタイプが通風(採風)ドアです。
ドアを施錠した状態でも換気や通気できるため、「玄関に空気がこもるのが嫌」「自然の風を家の中に取り込みたい」という方が採用しています。
最近は、断熱ドアに通風窓が付いているタイプが増えている点もポイントです。
メーカーによって窓の開け方や開けた時の角度、網戸の仕様、デザインが異なりますので、ぜひ比較検討してください。
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玄関ドアのドアノブ・ハンドル
玄関ドアにどんなドアノブやドアハンドルを組み合わせるのかによって、使い勝手や価格は大きく変わります。
種類 | 特徴 メリット・デメリット |
---|---|
ドアノブ | 円筒状の握り玉と呼ばれる部分を手で握りながら回してドアを開閉するタイプ。 構造がシンプルで安価な点がメリットだが、開きドアにしか設置できず「握る・押し引きする」と2つの動作をしなくてはいけないため、バリアフリー性は低い。 |
ドアハンドル | バー形状のハンドルが付いていて、その部分を下に押すか正面に押し引きして開閉するタイプ。 シンプルな「シングルレバーハンドル」はレバーを下に押してドアを引く2つの動作が必要だが、「プッシュプルハンドル」はドアを引く作業のみでシリンダーのラッチボルトが外れる“ワンアクション”なのでバリアフリー性が高い。 |
最近の種類は「プッシュプルハンドル」です。
鍵がハンドルに内蔵されているものも多く、見た目がすっきりしていて拭き掃除をスムーズにできます。
玄関ドアの鍵・シリンダー|ディンプルキー・電気錠・スマートキー
鍵の種類によって玄関ドアの防犯性は大きく左右されます。
最近はほとんどのメーカーでピッキングに強いディンプルキーが標準仕様ですが、さらにオプションで電気錠やスマートキーを選べるドアが大半です。
新築住宅はもちろん、リフォームでも電気錠(スマートキー)を採用する事例は珍しくありません。
ただし、電気錠の場合はキーの種類によって使い方が異なり、メーカーによってキーの組み合わせや登録できるキーの数が異なりますので注意しましょう。
キーのタイプ | 使い方 |
---|---|
スマートフォン(アプリ)操作 | スマートフォンで専用アプリを起動させてそこで解錠施錠する |
リモコンキー | 少し離れたところからボタンを押して解錠施錠する |
カードキー | カードをドアに設置した受信部へ直接あてて解錠施錠する |
タグキー | タグを受信部へ直接あてるかバッグなどに入れたままドアに近づいてハンズフリーで解錠施錠する |
テンキー | 本体の数字ボタンで暗証番号を押して解錠施錠する |
生体認証キー | 指紋認証や顔認証、虹彩(目)認証などで解錠施錠する |
メーカー | キーの種類 |
---|---|
リクシル(LIXIL)「Familock」 | スマートフォン操作 リモコンキー カードキー タグキー ※テンキー(オプション) |
YKK ap「スマートコントロールキー」 | スマートフォン操作 リモコンキー タグキー ※AC100V(電気配線)式のみ顔認証キー |
三協立山アルミ「e・エントリー」 | スマートフォン操作 リモコンキー |
電気錠には、電気工事が不要な「電池タイプ」と電気工事が必要な「AC100V」タイプがあります。
リフォームの場合、玄関ドアの近くまで電気配線を持ってくるためには壁などを一部解体する可能性があるため、費用がかからない「電池タイプ」がおすすめです。
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玄関ドアの選び方|チェックポイントと流れ
玄関リフォームをする際に、デザインや価格から玄関ドアを選ぶ方は少なくありません。
しかし、設置方法や開け方の種類、必要な性能・機能によって選べるドアレパートリーは変わります。
そのため、ぜひ以下の流れに沿って後悔のない玄関ドア選びを実現させてください。
ステップ①
「防火戸かそうでないか」
ご自宅が防火設備の設置を義務付けられている建物かどうか確認しましょう。
既存ドアが防火戸であれば、リフォームの際も防火戸を選ぶ必要があります。
ステップ②
「新築用かリフォーム用か」
気になるドアが新築用かリフォーム用か確認しましょう。
新築用ドアを選んでしまうと、工事費用が高くなったり工期が長くなったりします。
ステップ③
「設置場所のサイズ」
既存ドア枠(内側)の高さ方向・横幅方向を測りましょう。
細かい寸法が分からなくても価格は分かりますので、無理のない範囲で採寸してください。
ステップ④
「アルミ製か木製か」
素材によって耐用年数やお手入れ方法が異なりますので注意してください。
ステップ⑤
「開きドアか引き戸か」
既存ドアが開きドアと引き戸どちらなのかに加えて、どのような開け方のドアに変えたいのか検討しましょう。
ステップ⑥
「断熱・採光・通風のタイプ」
今お困りのことを確認して、どの性能・機能が必要か検討しましょう。
ステップ⑦
「デザインと色」
ここまでの条件が決まったら、ラインナップからお好みのデザイン・色を選びましょう。
ドアの種類によってはオプションカラーもあり、定価が変わる可能性があるため注意してください。
ステップ⑧
「ドアハンドルと鍵」
ドアのシリーズが決まったら、標準仕様とオプション仕様を確認しましょう。
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