リフォームで玄関ドアの防犯性アップ|10の対策方法メリット・デメリットと費用目安
最近、東京・埼玉で強盗傷害事件が連続して起こっており、家の防犯性を見直したい方が増えています。
そこでまず考えるのが「玄関ドアの防犯対策」ですよね。
今回は、「戸建住宅の玄関ドアでできる10の防犯対策」を紹介します。
泥棒に狙われやすい玄関ドアの特徴や手口、防犯性が高い玄関ドアの選び方についてお話ししますので、安心して住めるマイホームにリフォームしたい方はどうぞ最後までご覧ください。
●空き巣や泥棒の被害に遭いやすい玄関ドアには共通する特徴があります。
●玄関ドアの防犯性を高めたい方は、有効な対策を取り、玄関ドア選びのポイントを押さえることが重要です。
●“窓一番”は、1966年創業以来埼玉県随一の「玄関ドア・二重窓・外窓」の施工事例数を誇り、最適な工事プランの提案から補助金申請サポートまでお手伝いいたします。
目次
泥棒に狙われやすい玄関ドアの特徴
警察庁の調べによると、戸建住宅では窓からの侵入犯罪が最も多いものの、玄関ドアの無施錠やピッキングなどが原因で泥棒の被害に遭うケースは少なくありません。
実際に、年々ガラス破りやドア錠破りの被害は増えており、玄関ドアから防犯性を見直したい方が増えています。
また、留守宅だけではなく在宅中の被害は侵入犯罪の30%程度であるのも事実です。(参考:警察庁|住まいる防犯110番)
ここでまず知っておくべきなのが、「どんな玄関ドアが泥棒に狙われやすいか」という点です。
施錠忘れが多い
泥棒の多くは侵入する前に必ず何度か下見に来て、スムーズに侵入できる家を選びます。
そこで最も狙われやすいのが「施錠忘れ」の多い家です。
「ちょっと近所に出かけるだけ」「うちはどうせ泥棒には狙われないだろう」と日常的に玄関ドアの鍵をかけずに出掛けてしまうと、泥棒のターゲットにされてしまいます。
玄関前の見通しが悪い・暗い
短時間でも玄関ドアの前で作業する泥棒にとって、周りから隠れられる物陰があるかどうかは重要なポイントです。
玄関ドアの前が庭木や塀・フェンス、自転車などによって道路や隣家から見えにくいと、空き巣から狙われやすくなるため注意しましょう。
錠前が1ヶ所しかない
古い玄関ドアは鍵が1ヶ所しか付いていないものもありますが、これはピッキングを手口とする空き巣から狙われてしまいます。
侵入犯にとって家に入れるまでの時間は重要で、警察庁の調べでは5分かかると約70%、10分以上かかるとほぼ100%が侵入を諦めるというデータもあるほどです。(参考:警察庁|住まいる防犯110番)
これらのことから、最近の玄関ドアはピッキング被害を未然に防ぐため、鍵が2ヶ所付いているツーロックが標準です。
ピッキングの時間が2倍かかると一目で分かれば、そもそも泥棒のターゲットになるリスクが減ります。
錠前が古くシンプルな作り
玄関ドアの錠前が一目で「古くて劣化している」ことが分かると、ピッキングやサムターン回しの犯罪リスクが高まります。
なぜなら、古い錠前ほど内部構造がシンプルで時間をかけずに解錠できる可能性が高いからです。
逆にドアの劣化状況と比べて錠前が明らかに新しい場合は、耐ピッキング仕様である可能性を考えて泥棒から狙われにくくなります。
ガードプレートが付いていない
ガードプレートとは、鍵周りのドアとドア枠の隙間を隠すパーツで、隙間から針金などを差し込んで室内側からシリンダーを回したりバールを差し込んで強引に鍵を壊したりする犯罪を防げます。
このガードプレートが付いているかどうかはドアの隙間をのぞけば分かってしまうため、古い玄関ドアでまだ設置されていない場合は要注意です。
窓ガラスが防犯仕様ではない
最近、玄関ドアにガラス窓が付いている採光ドアが増えていますが、古いタイプですとガラスが破られて侵入されるリスクがあります。
対して、新しいドアにはバールなどで割っても貫通しない安全(防犯)合わせガラスがはめ込まれているため、ガラス窓から侵入されたり手を入れて解錠されたりする心配はありません。
通常のガラスか安全合わせガラスかどうかは一目で判別できませんが、多くのメーカーでは安全合わせガラスには防犯性が高いことを示すCPマーク※がつけられています。
※CPマーク:2004年にできた制度により「防犯性能の高い建物部品目録」に認定された商品にのみ使用が認められている。「騒音の発生を可能な限り避ける攻撃方法に対しては、5分以上耐えること」が認定の主な条件。
モニター付きインターホンがない
防犯対策として玄関先に防犯カメラを設置する方も多いですが、実はモニター付きインターホンも空き巣の侵入を防ぐ上で重要な役割を果たします。
泥棒は下見に来るとほぼ必ずインターホンを押して留守を確認します。
その際に、自動で来訪者の様子を録画できる機能があれば安心ですよね。
逆に言えば、モニター付きインターホンが付いていると、泥棒から狙われるリスクを抑えられます。
玄関ドアの防犯性を高める前に、ご自宅が「泥棒・空き巣から狙われやすい点はないか」を確認しましょう。
ターゲットにされやすい部位が分かると、より効果的な対策を取れます。
玄関ドアからの侵入手口
玄関ドアからの侵入手口で最も多い無施錠(鍵のかけ忘れ)に続いて、実際に鍵を操作・破壊したり明かり取りの窓を割る手口もあります。
ドアへ防犯対策を講じる前に、手口の種類や方法についても知っておきましょう。
ドア錠こじ破り
ドアノブ(握り玉)タイプの玄関ドアは、シリンダー錠の構造がシンプルで壊しやすいため、隙間からバールを差し込んで強引に壊される可能性があります。
ピッキング
鍵の差し込み穴からピックと呼ばれる特殊工具を差し込んで錠前を内部から解錠する手口で、古い鍵でしたら1ヶ所につき数十秒で開けられてしまう可能性があります。
サムターン回し
サムターンとはシリンダ錠の室内側に設置された“つまみ”を指し、ドアに開けた小さな穴や郵便受け口、ドアスコープを外した穴、ドア枠との隙間などから道具を差し込んで操作する手口も珍しくありません。
カム送り(バイパス)解錠
古いドアが狙われやすく、シリンダーの座を浮かしてその隙間から工具を差し込んで、ほぼ無傷で解錠できる手口です。ピッキングと同様に1ヶ所につき数十秒でドアを開けられます。
ガラス破り
ガラスに格子が組み込まれていても、ガラスを割れば簡単に侵入できてしまいます。常に騒音が聞こえていてガラスを割る音がかき消されてしまう地域は要注意です。
これらの手口は、錠前(鍵)やガラス、玄関ドア本体を最新のものへ取り替えれば高い確率で未然に防げます。
逆に、一目で古いドアであることが分かるとターゲットにされやすいので注意してください。
玄関ドア「10」の防犯対策|メリット・デメリットと費用目安
家の防犯性を高めるためには玄関ドアの防犯性を高めることは重要です。
そこで、開き戸・引き戸どちらにもできる対策方法を10個紹介します。
玄関前の見通しをよくする
すぐにできる防犯対策は、玄関前を見通しよくすっきり整理整頓する方法です。
道路や隣家からよく見えるように周辺の庭木を選定したり、目隠しとなる大きなものを置かないようにしましょう。
背の低いものでも人がかがんで隠れられるものは全て移動させるのがベストです。
玄関周りに物が多いと、泥棒が下見に来た際の小さな変化に気が付きにくいので注意してください。
在宅中に人が玄関に近づいたのが室内からでも分かるように、周囲を音の出る砂利敷きにするのもおすすめです。
【費用目安】 | 物を移動させるだけ:「無料」 庭木剪定:作業1日分で「1.5〜3万円程度」 砂利敷き:業者に依頼すると「0.3〜0.7万円/㎡程度」 |
玄関の室内側にサムターンカバーを取り付ける
玄関ドアに開けた小さな穴や破ったガラスの穴、郵便受け口、ドアスコープを取り外した穴からサムターンを回す「サムターン回し」の対策として有効なのが、サムターンカバーの設置です。
賃貸住宅でもできる対策なので、心配な方はぜひ試してみましょう。
【費用目安】 | 設置費用:自分でやれば「0.3〜0.6万円程度」 |
玄関ドアにベルやアラームを付ける
玄関ドアが開くたびにベルやアラームが鳴るようにしておくと、在宅中の侵入犯罪を早い段階で食い止められます。
特にドアが閉まるまで音が鳴り続けるアラームにすると、より効果的です。
【費用目安】 | 設置費用:自分でやれば「0.3〜0.5万円程度」 |
玄関ポーチにセンサーライトを付ける
夜間の侵入犯罪を防ぐのに有効なのが、センサーライトの設置です。
周囲の明るさに合わせてオンオフする「明暗センサー」と人の動きに反応する「人感センサー」があり、おすすめはその両方が搭載されているタイプです。
薄暗くなるとライトが50%程度の明るさで点灯して人が通ると100%点灯するタイプや、設置時間以上センサーの検知範囲に人がいるとフラッシュのような強い光で警告するタイプがあります。
【費用目安】 | 設置費用:業者に依頼すると材料費と工事費合わせて「1.5〜4万円程度」 |
玄関ポーチに防犯カメラをつける
最近は、一般的な戸建住宅でも防犯カメラを設置するお宅が増えています。
ただし、防犯カメラがあっても不在時であれば犯罪を未然に防げないケースも少なくありません。
そのため、防犯カメラは玄関ドアに近づけさせない対策をした上でのオプション的な方法です。
費用を抑えたい方向けに、安価で電気工事が不要なダミーカメラを設置する方法もあります。
【費用目安】 | 防犯カメラ:業者に依頼すると材料費と工事費合わせて「10〜20万円程度」 ダミーカメラ:自分でやれば「0.5〜1.5万円程度」 |
玄関ドアに補助錠を追加する
玄関ドアがワンロックタイプの場合は、補助錠を追加してツーロックにする方法もおすすめです。
ドアとドア枠に穴を開けて、シリンダー錠を追加します。
最近は、電気錠(電子錠・スマートロック)を後付けする事例も珍しくありません。
ただし、ドアの材質や厚さによっては鍵を後付けできないものもあるため注意してください。
【費用目安】 | 設置費用:業者に依頼すると「2〜4万円程度」 |
玄関ドアの錠前を防犯性の高いものへ交換する
ツーロックタイプのドアでも、簡単に施錠できてしまうシンプルなタイプでは防犯対策としては不十分です。
そのため、シリンダー錠を耐ピッキング性の高いディンプルキーへ交換しましょう。
ディンプルキーは、従来の鍵側面に付いている左右の凹凸に加えて、表面にも小さなくぼみがついているため、より複雑でピッキングしにくい構造になっています。
【費用目安】 | シリンダーのみの交換費用:「3〜5万円/ヶ所程度」 |
玄関ドアのガラスに防犯フィルムを貼る
玄関ドアに大きめのガラスがはめ込まれていてそれが安全合わせガラスではない場合は、室内側からガラスフィルムを貼る方法もあります。
防犯ガラスフィルムを貼ると、ガラスを破られても貫通できません。
コストを抑えてガラスの防犯性を高められる点がメリットです。
ただし、外からはフィルムが貼られているか分からないため、バールなどでガラスを壊されるリスクは防げないので注意しましょう。
また、定期的なフィルムの貼り替えが必要です。
【費用目安】 | 設置費用:業者に依頼すると材料費・工事費合わせて「1.5〜3万円程度」 |
玄関ドアのガラスを安全合わせガラスへ変える
玄関ドアのガラスをCPマークのついた安全合わせガラスへ交換する方法もあります。
外から見ても防犯性が高いことが分かるため、ガラス破りの抑止効果になります。
ただし、古い玄関ドアには安全合わせガラスを入れられない可能性もあるため、施工業者に見てもらいましょう。
【費用目安】 | 設置費用:業者に依頼すると材料費・工事費合わせて「5〜8万円程度」 |
玄関ドアを防犯性の高いドアへ変える
一番確実でコストパフォーマンスの高いのは、玄関ドアごと交換する方法です。
錠前とガラスを両方とも取り替えるとなると数十万円の費用がかかる可能性がありますが、ドアは古いままで変わりません。
アルミ製玄関ドアの寿命(耐用年数)は20〜30年程度とされているため、部分的な防犯対策をとっても数年後にドアが使えなくなる可能性もあるのです。
ドアごと取り替えると最新の錠前や防犯性の高いガラスがセットされているため、部分的な交換工事は必要ありません。
また、断熱性の高いドアを選べば光熱費削減につながり、さらに補助金や減税制度の対象となる点も重要なポイントです。
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【費用目安】 | C10タイプ・ディンプルキー仕様【定価¥392,700】▶︎“窓一番”なら¥348,205(材料・工事費とも)〜 C10タイプ・電気錠(ピタッとキー)仕様【定価¥425,700】▶︎“窓一番”なら¥¥381,205(材料・工事費とも)〜 ※片開きドア・・断熱仕様・欄間なし・採光窓なし・カラーとデザインは標準仕様 |
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防犯性の高い玄関ドアを選ぶポイント|鍵の種類や採光・通風ドアの場合
築20年を超えていてこれまで玄関ドアを一度も交換したことのない方は、防犯対策として玄関ドアリフォームをおすすめします。
防犯性アップをリフォームの目的とする場合は、以下のポイントを押さえて玄関ドアを選びましょう。
ピッキングに強い「ディンプルシリンダー錠」
現在販売されているほとんどの玄関ドアは、標準仕様がディンプルシリンダー錠です。
ディンプルシリンダー錠は高い技術を持っていても解錠するまで10分以上かかるとされているため、そもそも空き巣から狙われにくくなります。
メーカーによってはサムターン回し対策として、室内側のつまみを着脱できるタイプもあるため、ぜひいくつかのドアを比較検討してみましょう。
ピッキングの時間が2倍になる「ツーロックドア」
こちらも最新の玄関ドアは標準仕様になっていますが、木製ドアなどオーダーメイド品を設置する場合は必ず鍵を2ヶ所以上つけてもらいましょう。
最新のシリンダーが2ヶ所以上付いていると、一目でピッキングに時間がかかると分かるため、侵入犯の抑止力になります。
鍵穴が見えない「電気錠」
最近採用事例が増えているのが、お持ちのスマートフォンやタグキー、カードキーなどで解錠施錠できる電気錠(電子錠)です。
電気錠に対応しているドアは、手動キーを差し込む鍵穴が隠れているため、ピッキング被害のリスクを大幅に減らせます。
また、鍵を無くしても複製される恐れが少ない点もポイントです。
メーカーによって鍵のタイプや登録できる数、使い勝手が異なりますので、ご家族構成やライフスタイルに合う製品を選びましょう。
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室内から外の様子を確認できる安全合わせガラス仕様の「採光ドア」
窓のある採光ドアは防犯性が低いと思われがちですが、ガラスを破られても貫通できない安全合わせガラスを選べばむしろ防犯対策として有効です。
室内からドアを開けずに玄関外の人影を確認できます。
LIXIL・YKKap・三協アルミなど大手メーカーの最新玄関ドアには、断熱性と防犯性の両方を備えた安全合わせガラス(2枚のガラスの間に特殊中間膜を挟み込んだ複層ガラス)が標準仕様となっています。
窓を開けたままロックできる通風(採風)ドア
最近人気なドアが「通風(採風)ドア」で、施錠した状態で窓を開けられて玄関を換気できます。
通風ドアを選ぶ際は、留守中に窓を少し開けた状態でロックできるタイプを選びましょう。
万が一窓の隙間から工具などを入れられても簡単にはサムターンが回せない仕様かどうかもチェックポイントです。(例:LIXILリシェント|セキュリティサムターン)
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