玄関ドア部位別の寿命|劣化サインと交換時期、費用目安を解説
「最近、玄関ドアの建て付けが悪い」「玄関ドアを取り替えようか迷っている」とお困りの方のために、玄関ドア部位別の寿命と劣化のサイン、交換時期、費用目安を紹介します。
玄関ドアごと取り替える場合のメリットについてもお話ししますので、玄関リフォームを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
●玄関ドアは部位(パーツ)によって寿命が異なります。
●築20年を超えている家は、部品ごとではなくドアごと交換する方法がおすすめです。
●“窓一番”は、1966年創業以来、埼玉県随一の「玄関ドア工事・二重窓・外窓」の施工事例数を誇り、同グループ内には住宅リフォーム専門部署もありますので、総合的にあなたのお悩みを解決できます。
目次
玄関ドアの寿命|ドアクローザー
ドアクローザーとは、ドアの上部に取り付けられたボックス状のパーツで、油圧によりドアが勢いよく閉まらないようにする装置を指します。
ドアクローザーが劣化すると、ドアを開け閉めする際にドア先で指を挟んでしまうなどの事故が起こりやすくなるため注意しましょう。
劣化サイン | ・本体から油が漏れてきた ・ドアがゆっくりと閉まらず勢いよく閉まるようになった ・ボックスから伸びるアームが歪んできた →漏れた油を注ぎ足すことは構造上できないため、劣化すると修理ではなく交換になる |
寿命(耐用年数)目安 | 10〜15年 |
費用目安 | 2〜4万円程度(材料費・工事費の合計) |
ドアクローザーはDIYでも交換できますが、ドアの閉まる速度を微調整する必要があるため、プロに頼むことをおすすめします。
玄関ドアの寿命|鍵(シリンダー・サムターン)
鍵は玄関ドアの防犯性に大きく関係するため、早めに劣化を見つけて交換しましょう。
特に、鍵を差し込むたびに動くシリンダー※とサムターン※は年月が経つと摩耗して、突然鍵がかかりにくくなったりするので注意してください。
※シリンダー:屋外から鍵を差し込む円筒状の部分で、鍵を回すとそれに連動して内部のデッドボルトと呼ばれるパーツが枠の穴に差し込まれて施錠される
※サムターン:シリンダーの室内側についているつまみで、これをひねると鍵を使わず施錠・解錠できる
劣化サイン | ・斑点状の白サビが出てきている ・鍵を差しにくくなった ・鍵が回りにくくなった ・サムターンを回すと引っ掛かりを感じるようになった →シリンダーとサムターンやその他内部部品は全てセットになっているため、不具合があれば丸ごと交換になる ※キーが曲がって施錠・解錠する可能性もあるため、交換する前にキーの状態も要チェック |
寿命(耐用年数)目安 | 10〜15年 |
費用目安 | 1〜3万円程度(材料費・工事費の合計) |
シリンダーを取り替える際は、その防犯性能のレベルを必ず確認しましょう。
簡易的でシンプルなシリンダー錠は交換費用は安価ですが、ピッキングしにくいディンプルキーなどの高性能シリンダー錠は価格が高めです。
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玄関ドアの寿命|パッキン(目地)
玄関ドアの気密性や見た目に影響するのがパッキンです。
玄関ドアとドア枠の隙間に設置されているゴムパッキンは、毎日開閉するたびに少しずつ摩耗し、さらに直射日光を長時間受ける場所は紫外線によって弾力を失ってそのうちひび割れてきてしまいます。
劣化サイン | ・浮いてきたり端から外れたりしてきた ・色褪せて細かいヒビが入っている ・ドアを開閉するたびにパッキンが擦れる →パッキンだけの交換はできますが、メーカーの純正品を取り寄せる必要がある |
寿命(耐用年数)目安 | 3〜10年(使用頻度によって寿命は異なる) |
費用目安 | 1〜2万円程度(材料費・工事費の合計) ※DIYで修理する場合は1万円程度 |
パッキンの交換には特殊な工具が必要ないため、メーカーからパーツだけ取り寄せてご自身で取り替えられます。
玄関ドアとドア枠が当たる吊り元※側やドアの下に取り付けられているパッキンは摩耗しやすいので、定期的に劣化をチェックしましょう。
※吊り元:ドアの丁番がついている側
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玄関ドアの寿命|電気錠
最近、戸建て住宅にも多く設置されている電気錠(電子錠)は、精密機械であるがゆえに故障した途端に施錠や開錠ができなくなる可能性もあります。
そのため、事前にどのくらい正常に使えるのか把握しておくことが重要です。
劣化サイン | ・施錠や開錠のエラーが増えた ・メーカーによる部品保有義務期間※を過ぎている →電気錠は見た目や感覚だけで劣化を判断しにくいため、寿命を過ぎたら早めに交換するのがおすすめ |
寿命(耐用年数)目安 | 7年 (参考:日本ロック工業会|錠の耐用年数についてのガイドラインP.4) |
費用目安 | 1〜2万円程度(材料費・工事費の合計) ※DIYで修理する場合は1万円程度 |
※部品保有義務期間:修理や補修のための部品をメーカーが保有する期間で、電気錠は製造中止より7年間とされている。(法律で定められておらず、あくまでも各団体やメーカーが設けた自主的基準)
電気錠は見た目でその劣化が分かりづらいため、これから玄関ドアへ取り付ける際は「設置から7年」を目安に定期的に交換することを念頭におきましょう。
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玄関ドアの寿命|ドアハンドル
ドアハンドル単体であればそれほど劣化したり故障したりすることはありませんが、最近はドアハンドルとシリンダーが一体のプッシュプルハンドルが主流です。
プッシュプルハンドルの構造は複雑なので、長期間毎日開け閉めしていると鍵と同様に摩耗するため注意しましょう。
劣化サイン | ・斑点状の白サビが出てきている ・開け閉めする時に引っ掛かりを感じる →シリンダー一体のドアハンドルは、シリンダーも含めて交換しなくてはいけない可能性がある |
寿命(耐用年数)目安 | 10〜15年 |
費用目安 | 4〜9万円程度(材料費・工事費の合計) ※プッシュプルハンドルの場合 |
ハンドルの形状は様々で、取り付けの時に開けたビス穴の位置は製品によって異なります。
そのため、ハンドルを取り替える際に同じものが既に廃盤になっていると、元もビス穴が隠れず表に見えてしまう可能性があるため注意しましょう。
玄関ドアを一式交換するよりも部品ごとに交換する方が費用を抑えられますが、それぞれ寿命は異なり使い方や設置環境によって劣化サインが現れる時期は異なります。
そのため、次々と部品交換することになり、結局「ドアごと交換した方がコストを抑えられた」というケースは珍しくありません。
築20年以上の家は「玄関ドアごと」の交換がおすすめな理由
ドア本体の法定耐用年数※は、木製玄関ドアが「22年」、アルミ製玄関ドアが「19年」で、実際の平均的な寿命は木製玄関ドアが「15〜20年」、アルミ製玄関ドアが「20〜30年」と言われています。
※法定耐用年数:税法上で減価償却できる期間(参考:国税庁|No.2100 減価償却のあらまし)
玄関ドアのパーツはその多くが寿命10〜15年程度なので、ドア本体よりも短命ということです。
築20年を超えてこれまでドアのパーツを交換していない方は、ドアを丸ごとリフォームすることをおすすめします。
この20年で玄関ドアの性能は大きく向上しているため、「壊れるまで使い続ける」よりも「壊れる前に取り替える」方がお得な場合もあります。
では、ドアごと交換するメリットを紹介します。
「デザイン性・美観」アップ
古くなった玄関ドアは機能面で問題がなくても家の外観を損ねる可能性があります。
特に木製ドアは定期的な塗装をしていないと、劣化や風化が目立ち、玄関が暗い印象になりがちです。
最新の印刷技術によってリアルな木目の玄関ドアも増えているため、家の外観を大きく変えたい方は、ぜひ玄関ドアごとの交換をご検討ください。
「修理コスト」ダウン
玄関ドアの修理金額を見ると、部品ごとの交換はそれほど大きな金額ではありません。
しかしそれが積もり積もると数十万円単位になる可能性があります。
対して、ドアごと交換すればアルミサッシ業者の1社だけで工事が完了し、諸経費を圧縮できるだけではなく、古いパーツが一新されるため、何度も工事を手配する必要がなくなります。
「防犯性」アップ
防犯性の高い最新の錠前は、古いドアにつけられない可能性があります。
また、新しいドアは窓ガラスが防犯合わせガラスになっているなど、総合的に防犯性能を高められる点もポイントです。
古い玄関ドアですとドア自体の耐久性が低く、バールなどで破られるリスクもあるため注意してください。
「断熱性・省エネ性」アップ
玄関ドアの断熱性能は最近大きく進歩しており、熱や冷気の出入りを大幅に抑えられるだけではなく、枠などの結露もほとんど発生しません。
玄関ドアの断熱性が高まると、ホールや階段室、廊下などの室温が安定してヒートショックを防げる上に、空調効率が上がって省エネ性アップ(光熱費削減)に繋がります。
断熱性の高いドアを選んでリフォームすると補助金や減税の対象となる可能性があります。
ただし、窓リフォームと同時工事でなければいけないなどの条件がある制度が多いため、補助金申請に詳しい施工会社へ相談しましょう。
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「快適性」アップ
最新のドアは、採光できる明かり取り窓付きのレパートリーが豊富で、さらに窓が開閉できる通風(採風)ドアも増えています。
玄関ドアを採光・通風ドアに交換すれば、暗く空気がこもりがちな室内玄関を、明るく爽やかな自然の風が通り抜ける気持ち良い空間に変えられます。
メーカーによって細かい仕様が異なりますので、ぜひじっくり比較検討してください。
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