〈窓の暑さ対策〉おすすめの方法“10選”と気になる疑問を解説

窓の暑さ対策

「午後になると暑くて窓辺にいられない」そんなお悩みを抱えている方も多いでしょう。

南向きの部屋は、自然光が差し込み開放的で気持ちいい反面、どうしても暑さが気になります。

そこで、今回は「窓の暑さ対策」について、おすすめの方法を紹介します。

ご自宅を少しでも快適にしたいという方は、ぜひ参考にしてください。

このコラムで分かること

●窓の暑さ対策として、「DIYで簡単にできる方法」「室内側からの工事」「屋外からの工事」があり、それぞれ特徴が異なるため、ご家庭にあった方法を選ぶことが重要です。

●窓リフォームをする際には、事前に知っておくべき注意点があります。

●“窓一番”は、1966年創業以来、「内窓工事」・「玄関ドア工事」・「窓リフォーム」を数多く手がけてきた実績があります。



窓の暑さ対策におすすめの方法“10選”

窓の遮熱方法おすすめは?

窓から差し込む日射を遮り、室温が上がるのを防ぐ方法はいくつかあり、主に3種類に分けられます。

  • 室内側からDIYなどで対処する方法
  • 室外側からの対処方法
  • 室内側から何かしらの工事をする対処方法


賃貸物件ではオーナーの許可なしに窓やガラスを取り替えることはできませんし、屋外に何かを取り付けることは難しいでしょう。

また、2階以上でベランダのない窓ですと、足場を架けない限り屋外に何かを設置することはできません。

お住まいの状況や形状に合わせて、適切な方法を選びましょう。

遮熱カーテンをつける

最も手軽なのが、既存カーテンを遮熱性の高いものに取り替える方法です。

色柄のレパートリーが豊富な上に、特に工事を必要としないため、思い立ったらすぐに試せます。

ただし、窓の結露がひどくなり、その水分をカーテンが吸い取ってカビなどが生えてしまう可能性があります。

ブラインドも多少遮熱効果がありますが、結露がひどいと溜まった埃にカビが生えます。

ただし、窓とカーテンの間に空気層ができるため、外気温の熱が侵入するのをある程度妨げられます。

窓外にすだれをかける

窓の外に簾(すだれ)や葦簀(よしず)をかけると、日射を遮ることができ、風も通るので、室内の暑さ対策として有効です。

ただし、少しの風で外れたり飛んだりする可能性があるため、必ず隣家などへ迷惑をかけないように工夫しなくてはいけません。

ガラスへ遮熱フィルムを貼る

日差しを多く受ける窓のガラスに、光を反射する効果があるフィルムを貼ります。

一般の方が簡単に貼れるものから、プロが貼るもらうものまで種類が豊富で、数時間で作業が終わる点がメリットです。

ただし、あくまでも太陽光を遮る方法であるため、外気温が室内へ伝わるのを防ぐことはできません。

また、経年劣化によって端から剥がれる可能性もあります。

窓外に植栽を植える

窓を日陰にすることで暑さを軽減できます。

窓を一切いじらずお庭に植栽を植えたり、窓外にネットを張ってグリーンカーテンを育てる方法がおすすめです。

窓に近い場所に植物があると、葉の蒸散作用(葉から水分を蒸発させて表面温度を下げる特性)によって、窓から吹き込む風が涼しく感じられる効果もあります。

ただし、日中でも室内は薄暗くなります。

内窓(インナーサッシ)を設置する

既存窓の内側にもう一つ窓をつけることで、窓が二重になるだけではなく間に大きな空気層ができるため、遮熱効果・断熱効果も得られます。

日射熱だけではなく、外気温の暑さ・寒さをシャットダウンできる点がメリットです。

ただし、頻繁に開け閉めする窓ですと、少々面倒になるかもしれません。

複層ガラスに変える

既存ガラスを、遮熱性・断熱性のある複層ガラス(ペアガラス)に変えると、窓辺の暑さ対策だけではなく、室温上昇も抑えられます。

ただし、既存サッシが古いと、厚みのある複層ガラスをはめられない可能性は否めません。

また、ガラスが二重になるため、大きな窓では開け閉めの際に重くなる点も注意しましょう。

断熱サッシに変える

多くの方は、日射熱がガラスから入ると思っているかもしれません。

確かに、熱の大半はガラスから室内へ流れ込みますが、サッシ枠の断熱性も重要です。

古いアルミサッシですと、ほぼ断熱性は期待できません。

ガラスの取り替えと合わせて、樹脂サッシなど熱が伝わりにくい窓に変えることで、夏の暑さを大幅に軽減できます。

サッシの取り替え方法は主に2種類です。

・はつり工法

窓サッシは壁の下地柱に直接取り付けられているため、取り替えるとなると窓周りの壁を解体しなくてはいけません。

この方法を「はつり工法」と言います。

補修工事が発生するため、周囲の改修と合わせて行うのがおすすめです。

・カバー工法

既存窓サッシ枠をそのままにして、その内側に一回り小さい窓枠を被せるように設置する方法です。

壁の解体が不要なため、短期間・最小限の範囲で工事が完了する点がメリット。

ただし、サッシの費用が高くなる点、窓のガラス面積が一回り小さくなる点は事前に知っておきましょう。

屋外にオーニングをつける

オーニングとは、日除けや雨避けのための可動式シェードです。

日差しを取り入れたい時には格納し、暑さが気になる季節には出しておくことができます。

ただし、紫外線が強くあたる場所ですとテントの経年劣化が早く、前が開けた場所の窓では台風などの影響を受けやすい点には注意してください。

屋外にパーゴラを設置する

パーゴラとは、藤棚とも呼ばれるエクステリアです。

柱と格子状の屋根で構成されており、適度に日射を遮ることができます。

ウッドデッキなどと組み合わせると、心地よいアウトドア空間に。

窓の暑さ対策としては有効ですが、自然光まで遮るため、室内が少々暗くなってしまう点がデメリットです。

ポイント

窓からの暑さを確実に遮りたい方には、日射熱と外気の暑さ・寒さの両方に対応でき、尚且つ室内が暗くならない「ガラス取り替え」「内窓設置」「窓サッシの取り替え」がおすすめです。




結局どの方法がいいの?費用・効果・デザインの比較一覧

窓の暑さ対策比較一覧

窓の暑さ対策として9つの方法を紹介しましたが、それぞれ特徴が異なるため、ご家庭によって適した方法は異なります。

では、「手軽さ」「コスト」「効果」「デザイン性」「工期」の観点から、それぞれを比較してみましょう。

手軽さコスト効果デザイン性工期
(一箇所あたり)
遮熱カーテン〜半日
遮熱フィルム〜半日
植栽〜半日
すだれ〜半日
内窓(インナーサッシ)〜半日
複層ガラス〜半日
断熱サッシはつり工法:1〜3日
カバー工法:1日
オーニング1日
パーゴラ2〜3日


ご予算重視で「とりあえず何か試したい」という方には、DIYでもできる遮熱カーテンや遮熱フィルムがおすすめですが、ガラス交換やサッシ交換、内窓設置と比べると、効果は低めです。

「暑さを確実にどうにかしたい」という方は、窓ガラスやサッシの性能を見直す必要があります。

ポイント

ガラス・サッシの取り替えや内窓設置する方法は、多少コストがかかるものの、暑さだけではなく寒さ対策にもなり、空調効率を高め節電・省エネにつながるため、長期的に見るととてもコスパに優れた方法です。





窓の暑さ対策・気になるQ&A|メリットや補助金について

窓の暑さ対策気になる疑問

窓の暑さ対策について考えると、いくつかの疑問が湧く方も多いでしょう。

そこで、多くの方が気になる疑問についてお答えします。

Q.「“遮熱”と“断熱”の違いは?」

A.「“遮熱=熱が入る前に反射させる”・“断熱=入ってくる熱量を減らす”」

「遮熱」は、日射熱が室内に入らないように外部でシャットアウトすることを意味し、「断熱」は入ってくる熱を壁内などで妨げる仕組みを指します。

一見同じように聞こえるかもしれませんが、「遮熱」は主に夏の暑さ対策が目的であり、「断熱」は夏の暑さ・冬の寒さどちらに対しても使います。

そのため、夏の暑さだけではなく冬の寒さ対策も兼ねる場合は、「遮熱性」より「断熱性」を重視する必要があります。


Q.「暑さを防げれば寒さも防げる?」

A.「方法によっては“暑さ対策=寒さ対策”になることも」

遮熱フィルムなど、窓に密着させる方法や、室外で日差しを妨げる方法は、暑さ対策にしかなりません。

冬には、部屋を暖めてくれる日差しまで遮ってしまう可能性すらあります。

暑さ対策と寒さ対策を兼ねる場合には、内窓の設置や複層ガラスへの取り替えなど、開口部分に空気層をプラスする断熱工事が欠かせません。


Q.「補助金は使える?」

A.「国・自治体単位でいくつもの補助金がある」

窓の断熱性アップ、ひいては家の断熱性アップは、省エネの観点からも重要視されているため、国や自治体でいくつもの補助事業が行われています。

ただし、対象となるためには、それぞれ異なる要件を満たしていなくてはいけませんので、事前に詳細を確認しましょう。

また、補助金の多くは認定を受けた施工会社による工事でないといけないため、会社選びも重要です。

2023年度実施されている窓リフォーム関連の補助金の一例は以下の通りです。


Q.「住みながらのリフォームはできる?」

A.「窓リフォームは住みながらの工事は可能」

窓ガラス及びサッシの取り替え工事、内窓の設置は窓周りでの作業のみなので、日常生活を送りながらリフォームすることができます。

ただし、窓サッシの全てを取り替える「はつり工法」の場合には、付帯工事が発生するため、対象の部屋での生活が難しくなる可能性があります。

また、解体撤去時にホコリが発生するため、家具などを養生しなくてはいけません。

Q.「暑さ対策以外のメリットはある?」

A.「節電効果や防音・防犯性アップにつながる」

暑さ対策のために窓リフォームすると、冷房効率が上がって節電につながるほか、内窓設置は二重窓となって防音効果が得られます。

ガラス種別によっては防犯性まで高められるものも。

例えば、網入りガラスは貫通するものの破片が飛散しにくく、不審者が簡単に侵入することができませんし、防犯合わせガラスですと、そもそもガラスを破られることがありません。

このようなガラスを複層ガラスに採用すると、断熱性+αの効果が得られます。





窓リフォームの方法を選ぶ際の注意点

窓リフォームの方法を選ぶ際の注意点

窓ガラスやサッシの取り替え、内窓の設置は、省エネ効果が高いおすすめの方法です。

ただし、工事するかどうかを検討する際に、いくつかチェックしなくてはいけない点があります。

場合によっては、付帯工事が発生する可能性もあるため、しっかり確認しましょう。

サッシが古いとガラスだけ取り替えても効果が低い

いくら高性能な遮熱・断熱ガラスへ取り替えたとしても、サッシに断熱性がなければ、結露を起こしてしまいます。

また、気密性が低いと冷暖房の効率が悪いため、省エネ効果は得られません。

そのため、ガラス取り替えを検討する際には、施工会社へ窓の状態も併せて確認してもらいましょう。

そのままでは内窓がつかない可能性がある

内窓は、室内側の窓枠に設置します。

そのため、窓枠の幅が狭いと、そのままでは設置できません。

窓枠の幅が十分であっても、クレセント(戸締り用の締め金具)や框が干渉して取り付けられないケースもあります。

内窓のメーカーによって誤差はありますが、窓枠は最低でも4cm程度あるのが望ましいです。

ただし、既存窓枠の幅が足りない場合でも、枠を継ぎ足すこともできますので、まずは施工会社へ相談しましょう。

複数窓を一斉にリフォームしないと効果が少ない

一部屋に複数の窓がある場合にありがちなのが、一箇所だけ改修してその他の窓をそのままにするケースです。

遮熱性は得られますが、断熱効果はあまり期待できません。

そればかりか、未改修の窓に結露が集中してしまう可能性すらあります。

そのため、窓リフォームは箇所ごとではなく、部屋ごとに検討することをおすすめします。

複数箇所をまとめるほど、一箇所あたりの施工コストを抑えられる点もポイントです。





窓・ドアでお悩みの方は“窓一番”へご相談を

経験豊富な施工スタッフ

私たち“窓一番”は、1966年創業以来、お客様の窓・ドアに関する多くのお悩みを解決してきました。

長きに渡って多くの方にお選びいただいてきた理由は、4つの“強み”があるからです。

「窓一番」の強み

●窓や玄関ドアなどのアルミサッシ取扱量は埼玉県内有数の多さで、多くの施工実績があります。

●資材メーカーとの直接取引と自社施工によって、リーズナブルな価格でご満足いただけるプランをご提案できます。

●自信を持って工事を行なっているため、独自の施工保証は「5年間」です。(※製品はメーカー保証対象)

●同グループ内にリノベーションやリフォームを専門に行なっている部門があるため、付帯工事からフルリノベーション、インテリアデザインのコーディネイトまでまとめてお任せいただけます。


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