窓枠から雨漏りする原因と修理方法|DIYでの応急処置や火災保険の適用条件も解説

窓枠から雨漏りする原因と修理方法|DIYでの応急処置や火災保険の適用条件も解説

窓枠まわりの壁がなんとなく湿っている、カビ臭さを感じるなどして、雨漏りを心配されている方へ。

それは、実は見えない場所で進行している「雨漏り」のサインかもしれません。

今回は、窓枠やサッシの雨漏り原因から応急処置の方法、修理費用の相場、火災保険が使えるケースまで詳しく解説します。

「これって雨漏り?」と不安に感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

このコラムで分かること

●窓枠の雨漏りは、コーキング劣化やサッシのズレなどが原因。結露との違いも解説しています。

●防水テープやビニールを使ったDIY応急処置や、修理・リフォーム費用の目安を紹介しています。

●“窓一番”は、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇り、最適な工事プランの提案から補助金申請までお客様をサポートしております。

窓枠からの雨漏り|初期症状をチェック

窓枠からの雨漏りは、見過ごすと建物全体にダメージを与えかねません。

初期症状の段階で雨漏りに気付けるかどうかが、被害の拡大を抑えます

以下のような状態が見られたら、雨漏りの可能性を疑ってみましょう。

  • 窓枠の木部がふくらんで波打っている
  • 窓枠に黒ずみやカビが発生している
  • 「カビ臭い」「古い木材」のようなにおいがする

ただし、これらの症状は結露が原因の場合もあります。

しかし、結露は晴れた日でも発生しますが、雨漏りは「雨の日にだけ現れる」のが大きな違いです。

見極めが難しい場合は、専門業者に相談して原因を特定してもらいましょう。

窓枠・窓の上・サッシ上部の雨漏り原因4選

窓まわりからの雨漏りには、いくつかの典型的な原因があります。

どれも見た目だけでは判断しにくいため、発生箇所とあわせて原因を探ることが大切です。

コーキング・シーリングの劣化

窓枠と外壁のすき間を埋めているコーキング(シーリング)が劣化すると、そこから雨水が浸入します。

紫外線や気温変化の影響でひび割れや剥離が起きるため、築10年以上の住宅では、特に注意が必要です。

劣化が進むと見えない部分から水が染み込み、木材の腐食や断熱材のカビの原因になります。

外から見ても異常がなくても、内部では深刻な状態になっていることもあります。

外壁のひび割れや防水シート不良

窓の上部や周囲の外壁にできた小さなひび割れからでも、雨水は浸入してきます。

また、壁の内側にあるはずの防水シートが破れていたり、施工不良だったりすると、雨水がスムーズに外へ排出されません。

そのため、雨水が窓枠にまわり込んでしまうこともあるのです。

見た目のシミや漏れが窓まわりにあっても、実際の浸入口は離れた場所にあるケースも少なくありません

原因調査には、建物全体への視点が必要です。

窓サッシの施工不良や部材のズレ

新築やリフォーム直後に発生しやすいのが、サッシの取り付けミスや建付けのズレです。

例えば、窓の枠がきちんと水平になっていないと、雨水がスムーズに外へ流れず、窓のすき間にたまってしまいます

そこから水が染み出すことで、雨漏りにつながってしまうのです。

こうした施工ミスは見た目では気付きにくいため、工事後すぐに雨漏りが起きた場合は、施工業者に早めに確認してもらいましょう。

室内の湿気や台風による外的要因

雨漏りの直接原因ではなくても、室内の過剰な湿気や台風などの強風雨が引き金になることがあります

例えば、結露が長期間たまって木部が傷んでいるところに、台風の横殴りの雨が吹き込むと、一気に漏水が表面化するケースもあります。

普段は問題のない場所でも、湿度の高い室内環境や窓の開閉状況によって、思わぬタイミングでトラブルが起こることがあるのです。

梅雨や台風シーズン前には、一度点検しておくと安心です。

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自分でできる窓枠から雨漏りしたときのDIY|防水テープやビニールでの応急処置

雨漏りに気付いたら、まずは応急処置で被害の拡大を防ぎましょう。

濡れている箇所を確認し、養生テープや防水テープ、ビニールシートを使って一時的に水の浸入を抑えるのが基本です。

以下のチェック表を参考に、該当する症状に合わせて対応してみてください。

チェック項目対応方法
・窓枠まわりが濡れている
・壁紙にうっすらシミがある
・窓下に水たまりができている
室内:防水テープを使って、サッシや窓枠のすき間を目張りする。雑巾などで水を吸い取り、濡れた壁紙を保護する。
屋外:厚手のビニールシートをかぶせ、養生テープで固定する。
・木部が変形している
・木が膨張して波打っている
・塗装がはがれてきている
窓枠表面の水分を乾いた雑巾で拭き取り、扇風機や除湿機を使って風を当てながら乾燥させる。
湿気がこもらないよう、窓を少し開けて換気するのも有効。濡れたまま放置すると、木材が腐食する恐れがある。
・カビ臭や湿った木のような臭いがする
・雨の日だけ独特の臭いがする
カビの発生が疑われる場合は、アルコールスプレーを布に吹きかけて、臭いの元と思われる箇所を軽く拭き取る。
臭いが改善しない場合は内部に水がたまっている可能性があるため、専門業者に点検を依頼する。
・サッシにすき間がある
・外から光が漏れている
・風が入る
すき間テープや防水テープで仮補修し、雨の吹き込みを防ぐ。
外気が入りやすい場合は、断熱シートや段ボールなどで内側をふさぐ応急処置も効果的。

応急処置で一時的に改善しても、根本的な原因が残っていると再発のリスクがあります。

異変が続く場合は、無理せず専門業者に見てもらいましょう

雨漏りした窓枠のリフォーム|修理内容と費用相場

雨漏りの原因に応じて、必要な修理内容や費用は大きく異なります

ここからは代表的な3つの修理方法と、おおよその費用相場をご紹介します。

コーキング打ち直し

コーキングの打ち直しは、劣化した部分を切り取り、新しいシーリング材を充填する作業です。

最も手軽で早く終わるケースも多く、費用は5,000〜20,000円前後が目安です。

施工範囲や、足場の有無によっても価格が変動します。

小規模なひび割れや初期の雨漏りであれば、コーキングの補修だけで十分な場合もあります

窓枠・サッシ交換、窓を丸ごと交換

窓枠やサッシのズレ・変形が原因の場合は、状態に応じて部分的な交換か、窓全体の入れ替えが必要になります。

軽いズレであればサッシや枠だけの交換で済むこともありますが、歪みが大きいケースでは、窓ごと交換した方が確実です

特に築年数が経った住宅では、古いサッシの部品がすでに廃番となっていることも珍しくありません

その場合は、新しい規格の窓に丸ごと入れ替えることになります。

交換費用は窓のサイズや種類にもよりますが、5万〜30万円程度が目安です。

窓まわりの不具合は見た目では分かりにくいため、「少し気になる」段階で、まずはリフォーム業者に相談してみると安心です。

外壁補修や防水処理

外壁のひび割れや防水シートの不備が原因の場合、外壁そのものの補修や防水塗装が必要です。

費用は最低でも5万円前後からで、範囲が広いとさらに高額になります。

足場の設置や高所作業が必要な場合もあるため、事前の見積もりで詳細を確認しましょう

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窓枠の雨漏りは火災保険が適用するか|対象条件と注意点

窓枠からの雨漏りでも、火災保険が適用されるケースがあります。

ただし、台風や大雨といった突発的な自然災害が原因の場合に限られ、経年劣化や施工ミスによる雨漏りは原則として保険の対象外です。

保険が使えるかどうかは、原因と被害状況によって異なります。

リフォーム業者に相談すれば、現地調査とあわせて保険申請のサポートも受けられることがあります。

まずは「原因が自然災害かどうか」を確認しましょう。

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