マンションの窓の結露を防止する対策8選|発生の原因やカビの対処方法も解説

「マンションの窓の結露がひどい」「マンションの窓の結露が気になる」とお困りの方へ。
マンションの窓の結露はカビが発生する原因にもなるので、防止対策が欠かせません。
そこで今回は、マンションの窓の結露を防止する対策8選を“窓リフォーム”のプロがご紹介します。
この記事を読むと、マンションの結露を軽減して掃除の手間やカビの発生リスクを軽減するヒントを得られるので、ぜひ最後までご覧ください。
●マンションの窓の結露を防止する対策を、「生活習慣」「グッズ」「リフォーム」のケース別にご紹介します。
●マンションの窓に結露が発生する原因や、結露によってカビが発生した場合の対処法をチェックしましょう。
●“窓一番”は、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇り、最適な工事プランの提案から補助金申請までお客様をサポートしております。
目次
マンションの窓に結露が発生する原因

マンションの窓に結露が発生する原因は、「室内と室外の温度差」と「室内の湿気」の2点にあります。
具体的には、湿った空気が外気の影響を受けた窓に触れて空気の温度が低下する際に、空気中に含むことができなくなった水分が結露として発生します。
これは、空気の温度が低下すると内包できる水分量が減るという性質があるからです。
また、断熱性の低い窓は熱の出入りが激しく、外気の影響によって窓の表面温度が変化しやすいので、窓の断熱性の低さも結露の要因の1つです。
夏場と冬場では結露が発生する環境に違いがあり、チェックしておきましょう。
- 夏場:外気によって高温になった窓に、冷房の冷気が触れて空気の温度が下がるため発生する
- 冬場:外気によって冷たくなった窓に、暖房で温められた空気が触れて温度が下がるため発生する
上記のようにマンションの窓には夏場と冬場の両方で結露が発生しやすく、年間を通した対策を検討することが重要です。
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マンションの窓の結露を防止する対策【生活習慣・3選】

ここでは、マンションの窓の結露を防止する対策として生活習慣編をご紹介します。
日頃の心がけで窓の結露防止につながるので、積極的に取り入れましょう。
こまめに換気する
室内の湿気が増えると結露しやすい環境となってしまうため、こまめに換気して室内の湿気を外へ逃がしましょう。
マンションにおすすめの換気方法は、以下のとおりです。
- 2箇所以上の窓を開けて空気の通り道をつくる
- 窓と換気扇を併用して換気する
- 扇風機やサーキュレーターを窓の外に向けて運転させて空気を外へ押し出す など
また、窓のない部屋の場合はドアを開けて扇風機やサーキュレーターを廊下側に向けて設置し、部屋の空気を外に押し出しましょう。
部屋のなかに雨が吹き込む場合を除いては、雨の日や梅雨時期でも換気して湿気を排出することが重要です。
観葉植物や水槽のレイアウトを変更する
観葉植物や水槽からは水蒸気が発生するため、窓付近に置いている場合は以下のような場所へレイアウトを変更しましょう。
- 換気扇の近く
- ドア付近
- 観葉植物の場合はベランダ など
上記の場所は風通しがいいので、観葉植物や水槽の水蒸気を逃がしやすくなります。
また、窓付近に観葉植物や水槽を配置したい場合は、定期的に換気するなど湿気がこもらないような対策が必要です。
部屋干しを控える
部屋干しをすると洗濯物から蒸発する水分によって湿度が上がるので、部屋干しを控えるのもマンションの窓の結露対策として有効です。
ライフスタイルや天候などから部屋干しをする必要がある場合は、以下のような湿気対策を取り入れましょう。
- 部屋に除湿剤を設置する
- 換気設備のあるスペースで干す
- 除湿器を使用する など
マンションによっては浴室乾燥機が備えつけられているケースがあるので、積極的に活用すると室内干しで生活スペースの湿気が増えるのを予防できます。
マンションの窓の結露を防止する対策【グッズ・3選】

続いて、グッズでできるマンションの窓の結露を防止する対策をご紹介します。
「マンションの窓の結露をすぐに防止したい」とお考えの方は、参考にしてください。
除湿器を活用する
マンションの窓の結露を防ぐ場合、除湿器を設置して室内の湿気を取り除くのも方法の1つです。
除湿器には以下のような種類があるので、目的に合った製品を選びましょう。
- コンプレッサー方式:空気を冷やして除湿し、冷風が出る
- デシカント方式:乾燥剤に空気中の水分を吸着させて除湿し、暖かい空気が出る
- ハイブリッド方式:コンプレッサー方式とデシカント方式を組み合わせている
たとえば、「梅雨時期や夏場の湿気を軽減したい」とお考えの際は、冷風が出る「コンプレッサー方式」か1年を通して使える「ハイブリッド方式」が最適です。
また、製品によって適用畳数が異なるので、空間の広さに合う除湿器を購入しましょう。
断熱シートを貼る
「断熱シート」とは、窓に貼りつけて使用するシート状の断熱材です。
マンションの窓に断熱シートを貼ることで窓から熱が出入りするのを防げるため、外気の影響を軽減して結露を予防できる可能性があります。
製品によって貼れるガラスの種類に違いがあるので、ご自宅の窓に利用できるかチェックしてから購入しましょう。
結露防止スプレーを吹きかける
「結露防止スプレー」とは、スプレーを吹きかけることによってできる膜が吸水・撥水して結露を防止するアイテムです。
拭き取り不要のタイプを選べば、結露防止スプレーを吹きかけるだけで結露を抑えられるので、手軽に対策できます。
また、結露防止スプレーには防カビ効果を見込める製品もあるため、結露と同時にカビの発生を防ぐことも可能です。
サッシ部分まで結露防止スプレーを吹きかけたい場合には、購入する前に利用できる範囲を確認して、サッシの素材に対応しているタイプを選びましょう。
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マンションの窓の結露を防止する対策【リフォーム・2選】

ここでは、リフォームでできるマンションの窓の結露を防止する対策をご紹介します。
なお、分譲マンションはリフォームできる可能性がありますが、賃貸マンションでは個人の意思によるリフォームは原則認められないので、窓の結露が気になる場合は管理会社に相談しましょう。
内窓を設ける
「内窓」とは現在ある窓の内側に新たに設置する窓のことで、「二重窓」「二重サッシ」とも呼ばれます。
マンションに内窓を設置すれば、外窓と内窓の間にできる空気層によって熱が出入りする量が減るので、外気によって窓の表面温度が変化しにくくなり、結露を防止することが可能です。
加えて、内窓のリフォームには以下のように多くのメリットがあります。
- 室内の熱が逃げづらくなることで、冷暖房効率が高まる
- 外窓と内窓の空気層によって音の出入りが抑えられ、防音性がアップする
- 既存の窓枠に内窓をぴったり合わせて設置するため、気密性が高まる
内窓を設置する場所は窓の内側の専有部分となるので、マンションでもリフォームできる可能性が高いのも魅力です。
ただし、マンションによっては内窓のリフォームが制限されている場合もあり、管理規約をチェックしてからリフォームを決めましょう。
断熱性に優れた窓に交換する
マンションの窓の結露を防止する対策として、断熱性に優れた窓に交換するのも効果的です。
断熱性に優れた窓に交換すると窓から熱が出入りするのを抑えられ、外気の影響を受けにくくなるので、結露防止につながります。
ただし、窓は共用部分に該当するケースが多く、管理規約によってリフォームが制限されている可能性があります。
マンションで窓交換のリフォームを希望する場合は、管理規約をチェックしたうえで管理組合に相談しましょう。

マンションの窓の結露によってカビが発生した場合の対処法

マンションの窓の結露によってカビが発生した場合の対処法は、以下のとおりです。
- 雑巾で水拭きする
- クエン酸と重曹で掃除する
- 台所用食器用洗剤を薄めた液で掃除する
- 黒カビは塩素系カビ取り剤を利用する
頑固な黒カビの汚れは塩素系カビ取り剤を吹きかけたあとに、キッチンペーパーやラップで覆って30〜60分程度放置しておくと取りやすくなります。
塩素系の洗剤はほかの洗剤と混ぜると有毒なガスが発生するケースがあるので、塩素系の洗剤単体で利用してください。
また、マンションの窓にカビが発生するのを防ぐためにも、結露が発生したらすぐに拭き取ったり、エタノールを吹きかけて定期的に除菌したりしましょう。
マンションの窓の結露に関するQ&A

最後に、マンションの窓の結露に関してよくいただく質問を、埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇る“窓一番”が解説します。
24時間換気システムを止めると結露が発生するって本当?
自動的に室内の空気を入れ替える「24時間換気システム」を止めると湿気がこもるので、結露が発生する原因となる可能性があります。
室内の湿気を外に逃がすためにも、24時間換気システムは常時稼働させましょう。
また、24時間換気システムには、室内の空気をきれいな状態に保つことでシックハウス症候群を予防する役割もあります。
マンションの窓の結露がひどい場合はどうすればいい?
マンションの窓の結露がひどい場合は、室内の湿気を排出する「換気」と湿気を取り除く「除湿」を徹底することが大切です。
また、結露がひどいケースでは、窓の断熱性の低さも原因として考えられるため、断熱性アップの工夫を取り入れましょう。
分譲マンションの場合は、内窓の設置や窓交換によって断熱性を高めて結露を根本的に改善することも可能なので、リフォームも視野に入れて検討してください。
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