窓の鍵の防犯対策|鍵の防犯性や効果を高める方法、鍵以外の対策も解説

窓は空き巣の侵入口として利用されやすい傾向にあり、住宅のセキュリティをアップするには窓の鍵の防犯対策が欠かせません。
そこで今回は、窓の鍵の防犯対策を“窓リフォーム”のプロが解説します。
この記事を読むと窓の防犯性を向上する方法を把握でき、ご家族が安心して暮らすためのヒントを得られるので、ぜひ最後までご覧ください。
●窓の鍵の防犯性として「クレセント錠の特徴と仕組み」と「窓が窃盗の侵入口として利用される割合」をご紹介します。
●「補助錠を設置する」など窓の鍵の防犯対策や、防犯対策の効果を高める方法を解説します。
●“窓一番”は、1966年創業以来埼玉県随一の「外窓・内窓・玄関ドア工事」の施工事例数を誇り、最適な工事プランの提案から補助金申請までお客様をサポートしております。
目次
窓の鍵の防犯性

窓の鍵の防犯性として「クレセント錠の特徴と仕組み」や「窓が窃盗の侵入口として利用される割合」を解説します。
クレセント錠の特徴と仕組み
「クレセント錠」とは半円形状の鍵のことで、引き違い窓によく見られます。
具体的には、半円形状の施錠具を回転させて受け具に引っ掛けて窓をロックする仕組みです。
ハンドルを回すだけで解施錠できるクレセント錠は、窓ガラスが割れた場合はすぐに開けられてしまうため、高い防犯効果は見込めません。
もともとクレセント錠は気密性・防音性の向上を目的にした部品であり、防犯専用の部品ではないので対策を講じることが重要です。
窓が窃盗の侵入口として利用される割合
警察庁の2023年の調査によれば、一戸建て住宅における「侵入窃盗の侵入口」の構成比は以下のとおりで、「窓」が半数以上を占めています。
侵入口 | 割合 |
---|---|
窓 | 55.2% |
表出入口 | 20.2% |
その他の出入口 | 14.9% |
その他・不明 | 9.7% |
また、警察庁が公表している2023年のデータによると、一戸建て住宅の侵入窃盗で多い侵入手口は以下のとおりです。(参考:政府広報オンライン|空き巣や強盗から命と財産を守る「住まいの防犯対策」)
- 無締り
- ガラス破り
- 合い鍵
窓の鍵がクレセント錠の場合は、「ガラス破り」によってガラスが破壊されるとすぐ解錠できるので、空き巣が侵入しやすくなってしまいます。
〈おすすめコラム〉
マンションで窓のリフォームはできる?リフォームの手順や後悔を回避するポイント、費用相場も紹介
【窓サッシのガラス交換】タイミング・メリットとデメリット・費用目安を解説
窓の鍵の防犯対策

続いて、窓の鍵の防犯対策を解説します。
ご自宅の状況と照らし合わせて、最適な防犯対策を選びましょう。
補助錠を設置する
「補助錠」とは、主錠とは別に設けるもう1つの鍵のことです。
空き巣が窓から侵入する際に、主錠と補助錠の2つの鍵があると解錠するのに時間がかかるので、侵入を途中であきらめる確率が高まります。
補助錠の主な種類は、以下のとおりです。
種類 | 特徴 |
---|---|
ストッパータイプ | 窓の上下に設置して開けるのを制御する |
鍵付きストッパータイプ | ストッパータイプの補助鍵にロック機能が付いている |
なお、窓によっては補助錠が備え付けられている場合があるので、購入する前にサッシの下部分に補助錠がないかチェックしてみましょう。
防犯性に優れたクレセント錠に交換する
鍵が古かったり、不具合を感じていたりする場合には、クレセント錠ごと交換するのもおすすめです。
クレセント錠を交換する際は、以下のような防犯性に優れたタイプを検討しましょう。
- 専用の鍵がないと解錠できない「鍵付きクレセント錠」
- 解錠に暗証番号が必要な「ダイヤル式クレセント錠」
ただし、専用の鍵や暗証番号をなくす、もしくは忘れるとクレセント錠を開けられなくなるため、注意する必要があります。
クレセントガードを取り付ける
クレセント錠を室外側から見えないようにするプレートを、「クレセントガード」と呼びます。
クレセントガードの役割は、空き巣による解錠を防ぐことよりも防犯意識の高さをアピールし、犯罪抑止力を高める点にあります。
また、ステンレス製のクレセントガードであれば、クレセント錠周辺のガラスが破壊されにくくなるのも魅力です。

窓の鍵における防犯対策の効果を高める方法

ここでは、窓の鍵における防犯対策の効果を高める方法をご紹介します。
2ロックを基本とする
窓の鍵の防犯対策は、1つの窓に対して2つの鍵を設ける「2ロック」を基本にしましょう。
侵入に5分以上の時間がかかる場合、空き巣は犯行を途中であきらめるとされており、補助錠を取り付けるなどして手間がかかるように工夫することが大切です。
また、空き巣の侵入を防ぐには、鍵の位置にも注意する必要があります。
クレセント錠近くに補助錠を配置すると簡単に開けられる可能性があるので、補助錠は室外側から見えない位置や、クレセント錠から遠い位置に設置するのが効果的です。
窓ガラスの強化を含めて検討する
空き巣が窓の鍵を開けるには窓ガラスを破る必要があり、ガラスの強化を含めて防犯対策を検討することが重要です。
窓ガラスを強化するには、以下のような方法があります。
- 割れにくく加工された「防犯ガラス」へ変更する
- 窓ガラスの強度を高める「防犯フィルム」を貼る
製品を選ぶ際には、高い防犯性を持った建物部品であることを示す「CP(Crime Prevention)マーク」に認定されているタイプを選びましょう。
防犯ガラス・フィルムのCPマークは室外側からも確認できるので、犯罪の抑止力アップにもつながります。
プロに施工を依頼する
防犯性に優れた製品の効果を最大限に引き出すためにも、専門業者などプロに施工を依頼しましょう。
クレセント錠の交換や防犯フィルムの貼り付けはDIYでも可能ですが、施工難易度が高い製品もあるので注意が必要です。
また、プロからアドバイスをもらうことで、ご自宅の状況に合った最適な防犯対策が実施できます。
〈おすすめコラム〉
【古い窓の交換】費用目安一覧と補助金について徹底解説
【窓交換リフォーム】方法と効果や費用目安、補助金についても
窓の鍵以外の防犯対策

最後に、窓の鍵以外の防犯対策をお伝えします。
「住宅のセキュリティを強化したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
面格子
「面格子」とは窓の外側に設置する格子のことで、空き巣が窓から侵入するのを物理的に防止します。
面格子の組み方には縦・横・クロスなどの種類があり、好みや外観のデザインに合わせて選ぶことが可能です。
また、室外側から住宅内部が確認しづらくなるため、プライバシーの保護にも役立ちます。
窓用シャッター
窓用シャッターを設けると空き巣がガラスを破壊するのが難しくなり、窃盗の被害に遭いづらくなります。
とくにリモコンで開閉する「電動タイプ」の窓用シャッターは手でこじ開けるのが困難で、防犯対策として有効です。
また、窓用シャッターは視覚的に侵入しづらい印象を与えられるので、空き巣のターゲットから外れる可能性が高まります。
ホームセキュリティ
「ホームセキュリティ」とは、民間の警備会社が提供する家庭向けの防犯サービスです。
具体的には、設置されたセンサーによって侵入者を感知したり、非常ボタンを押したりすると警備員が駆けつけます。
ホームセキュリティを導入している住宅は窓ガラスなどにステッカーを貼るため、犯罪抑止にもつながります。
防犯砂利
空き巣は侵入の際に音が出ることを嫌がるので、踏むと大きな音が鳴る「防犯砂利」を窓周辺に設置するのも効果的です。
また、防犯砂利の音によって、ご家族や近隣にお住まいの方が不審者の存在にいち早く気付ける場合もあります。
防犯砂利は窓の周辺はもちろん、住宅の死角や浴室・トイレの近くなどに設置すると、犯罪からご家族を守りやすくなります。
内窓
「内窓」とは、現在の窓の内側に新たに設ける窓のことです。
内窓を設置すると窓が2枚になり、侵入するのに2倍の時間がかかるため、空き巣が犯行を途中であきらめる可能性があります。
また、内窓と外窓の間に空気層ができることによって断熱性が向上するため、夏は涼しく冬は暖かい快適な住宅を目指せるのも魅力です。
〈おすすめコラム〉
内窓(二重窓)は防犯対策として効果がある?注意点や防犯性を高める方法も解説
【窓の防犯対策“10選”】狙われやすい窓の特徴と効果的な方法を解説
二重窓はマンションにもおすすめ|メリット・デメリットや許可申請の方法、費用目安を解説

【30秒で完了の無料見積もりサービス】窓リフォームは“窓一番”へご相談を

私たち“窓一番”は、埼玉県でトップクラスの「外窓交換・二重窓(内窓)設置・玄関ドア交換」工事実績があります。
1966年創業以来、埼玉県随一のアルミサッシ取り扱い数を誇っており、お客様の窓・玄関ドアに関する多くのお悩みを解決してきました。
連絡先やお名前を記入せず簡単に工事費+製品代の目安が分かる「見積もりシミュレーションサービス」をご利用いただけますので、ご自宅で玄関ドア・窓リフォームの金額を知りたい方はぜひご活用ください。